有価証券報告書-第124期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/27 11:33
【資料】
PDFをみる
【項目】
124項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度のわが国経済は、企業収益の改善が続く中、雇用環境は堅調に推移し、個人消費も持ち直しの動きを見せるなど、緩やかな回復基調で推移しました。当社グループを取り巻く事業環境は、建設業界の回復や自動車・機械の製造業の好調持続を受け、鋼材需要が増加するとともに販売価格も上昇する一方で、スクラップなどの主原料価格に加え、副原料や資材価格も値上げの動きが顕著に現れてきております。
このような状況のもと、当社グループは、長期的な国内市場縮小に耐え得る事業基盤の構築と今後の持続的な成長を目指し、中期経営計画(平成28年度~平成30年度)に沿って、各部署において細分化された施策効果を達成すべく、全社一丸となって着実に取り組んでまいりました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高1,487億19百万円(前期比247億26百万円増)、営業利益63億84百万円(前期比2億88万円の増益)、経常利益63億29百万円(前期比3億5百万円の増益)となりました。また、特別利益に投資有価証券売却益7億87百万円、特別損失に解体撤去引当金繰入額7億50百万円を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は54億43百万円(前期比3億65百万円の減益)となりました。
当連結会計年度における各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
鉄鋼につきましては、前期に比べて鋼材販売数量が増加し、鋼材販売価格も上昇したことにより、売上高は大幅な増収となりました。収益面では、主原料であるスクラップや購入鋼片価格の上昇や、電力・ガスなどの燃料コストの上昇などのコストアップ要因がありましたが、鋼材販売数量の増加、鋼材販売価格の上昇に加え、操業改善による工場コストの改善効果などにより、経常利益は増益を確保しました。これらの結果、売上高は1,462億76百万円(前期比245億55百万円増)、経常利益は60億36百万円(前期比2億48百万円の増益)となりました。
エンジニアリングにつきましては、鋳機部門の受注が前期に比べて増加したことなどにより、売上高は18億30百万円(前期比1億80百万円増)、経常利益は73百万円(前期比39百万円の増益)となりました。
不動産につきましては、賃貸収入を中心に安定した収益を確保し、売上高は6億12百万円(前期比9百万円減)、経常利益は4億39百万円(前期比23百万円の減益)となりました。
当連結会計年度末の総資産は1,246億22百万円となり、前連結会計年度末と比べ87億21百万円増加しました。これは主として、現金及び預金、受取手形及び売掛金、たな卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)が増加したことによるものであります。
負債については473億13百万円となり、前連結会計年度末と比べ39億5百万円増加しました。これは主として、支払手形及び買掛金、未払費用が増加したことによるものであります。
純資産については773億9百万円となり、前連結会計年度末と比べ48億16百万円増加しました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことによるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、231億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億56百万円(9.2%)増加しました。当連結会計年度の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、44億26百万円(前期43億48百万円の収入)となりました。これは、主として売上債権の増加額20億74百万円、たな卸資産の増加額44億5百万円がありましたが、税金等調整前当期純利益61億51百万円、減価償却費16億38百万円、並びに仕入債務の増加額28億5百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、16億36百万円(前期25億74百万円の支出)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出24億60百万円及び投資有価証券の売却による収入10億5百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、8億33百万円(前期104億97百万円の支出)となりました。これは、主として配当金の支払額4億4百万円及び利息の支払額1億63百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績
セグメントの名称品名当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
生産高(千トン)前期比(%)
鉄鋼粗鋼4938.3
圧延鋼材1,44712.9
加工鋼材3707.8

(注) 上記以外については、役務の提供や重要性のないものであるため記載を省略しております。
b.受注実績
セグメントの名称品名当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)
鉄鋼鋼材82,58017.514,23018.4
エンジニア
リング
魚礁等1,83916.31,0930.8

(注) 1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
金額(百万円)前期比(%)
鉄鋼146,27620.2
エンジニアリング1,83011.0
不動産612△1.6
合計148,71919.9

(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)
新日鐵住金㈱21,85117.624,85716.7
阪和興業㈱17,02013.721,72114.6

3 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、本報告書「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。
経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ247億26百万円増加し、1,487億19百万円(前年度比19.9%増)となりました。これは、主に鋼材の販売数量の増加および販売価格の上昇によるものであります。各報告セグメントの外部顧客に対する売上高の連結売上高に占める割合は、鉄鋼が98.4%、エンジニアリングが1.2%、不動産が0.4%となりました。
(営業利益)
当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べ2億88百万円増加し、63億84百万円(前年度比4.7%増)となりました。これは、スクラップや鋼片などの主原料価格や合金鉄や電極などの副原料・資材価格が上昇し、さらにエネルギー価格も上昇したことによるコストアップがありましたが、鋼材の販売数量増加や販売価格の上昇や工場操業努力によるコスト削減などが増益に寄与したことによるものであります。
(経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べ4百万円減少し、4億95百万円(前年度比0.9%減)となりました。
営業外費用は、前連結会計年度に比べ21百万円減少し、5億50百万円(前年度比3.8%減)となりました。
以上の結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ3億5百万円増加し、63億29百万円(前年度比5.1%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別利益は、投資有価証券売却益7億87百万円の計上などにより、前連結会計年度に比べ6億30百万円増加し、7億94百万円(前年度比383.9%増)となりました。
特別損失は、前連結会計年度において、名古屋事業所で保有する桟橋や旧転炉工場跡地の埋設管などにかかる撤去費用8億円を解体撤去引当金繰入額として計上したほか、低濃度PCBなどの処理費用5億49百万円を環境対策費として見積もり計上しました。一方、当連結会計年度においては、耐震調査や強度調査の結果、倒壊の可能性が高いと判断した休止設備などの撤去費用7億50百万円を解体撤去引当金繰入額として計上しました。これらにより、特別損失は前連結会計年度に比べ6億62百万円減少し、9億72百万円(前年度比40.5%減)となりました。
税金費用は、前連結会計年度において繰延税金資産の回収可能性を見直したことなどで法人税等調整額△19億29百万円を計上しましたが、当連結会計年度は△1億39百万円となったことなどにより、前連結会計年度に比べ19億63百万円増加し、7億8百万円となりました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ3億65百万円減少し、54億43百万円(前年度比6.3%減)となりました。
財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は、807億71百万円(前連結会計年度末727億67百万円)となり、80億4百万円増加しました。その主な要因は、現金及び預金が増加(212億8百万円から231億65百万円へ19億56百万円の増加)したこと、受取手形及び売掛金が増加(289億32百万円から307億96百万円へ18億63百万円の増加)したこと、並びにたな卸資産が増加(186億92百万円から230億98百万円へ44億5百万円の増加)したことによるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は、438億50百万円(前連結会計年度末431億33百万円)となり、7億17百万円増加しました。その主な要因は、設備投資(27億19百万円)による増加、減価償却(16億38百万円)による減少、並びに投資有価証券が減少しましたこと(37億40百万円から33億28百万円へ4億11百万円の減少)によるものであります。
(流動負債及び固定負債)
当連結会計年度末における負債合計(流動負債及び固定負債)の残高は、473億13百万円(前連結会計年度末434億8百万円)となり、39億5百万円増加しました。その主な要因は、支払手形及び買掛金が増加(196億83百万円から225億65百万円へ28億82百万円の増加)したこと、未払費用が増加(11億52百万円から15億79百万円へ4億27百万円の増加)したこと、並びに解体撤去引当金が増加(8億円から13億78百万円へ5億77百万円の増加)したことによるものであります。
(純資産)
純資産については773億9百万円となり、前連結会計年度末と比べ48億16百万円増加し、自己資本比率は62.0%となりました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したこと(54億43百万円の増加)及び剰余金の配当を支払ったこと(4億6百万円の減少)によるものであります。
キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の概況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料及び貯蔵品の仕入や製造費、販売費及び一般管理費の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入などによる調達を基本としており、設備投資につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金及び社債を含む有利子負債の残高は95億37百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は231億45百万円となっております。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。