有価証券報告書-第52期(2024/01/01-2024/12/31)

【提出】
2025/03/21 9:33
【資料】
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【項目】
141項目
(1)経営成績等の状況の概要
① 業績
当連結会計年度の当社グループを取り巻く経営環境は、昨年から続く資源価格の高騰、為替変動などの影響によりインフレーションが継続し、不安定な状況が続きました。
こうした経営環境に対応するため、当社グループは、光製品や電子機器の新製品普及活動、AVコンソール製品などの販促活動を積極的に行うとともに、次世代成長製品と位置付けるITネットワーク関連製品など新規製品の開発活動に取り組んで参りましたものの、国内売上は放送市場における設備投資抑制もあり前年同期を下回り、海外売上も中国市場の売上低迷が大きく減収、全体でも前年同期を下回りました。また、積極的な販売促進活動や持続的な成長に向けた人的資本投資もあり、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに減益となりました。
以上により、連結売上高は12,383百万円(前連結会計年度比3.8%減)となり、利益面でも減収に伴い営業利益1,389百万円(前連結会計年度比16.7%減)、経常利益1,447百万円(前連結会計年度比16.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,039百万円(前連結会計年度比12.5%減)となりました。
なお、当社グループの報告セグメントは所在地別の業績を基にしたものであり、その主な概要は次のとおりです。
(日 本)
日本の放送市場および電設市場は、NHK放送センター社屋建替工事、新情報棟インフラ工事、整備部材納入、関西・大阪万博イベント、新築アリーナ、スタジアム大型映像送出設備、公営競技場設備の改修工事物件等に向けた販売が堅調であったものの、放送市場における設備投資抑制が継続し、売上高は6,220百万円(前連結会計年度比2.1%減)となりました。セグメント利益は資源価格高騰影響はありましたが売上総利益確保に努め、また、販売費及び一般管理費も減少し、739百万円(前連結会計年度比26.7%増)と減収増益となりました。
(米 国)
米国市場は、放送市場において4K制作設備の更新物件が若干の減少となり、売上高は1,569百万円(前連結会計年度比1.3%減)となりました。セグメント利益も167百万円(前連結会計年度比31.4%減)で減収減益となりました。
(韓 国)
韓国市場は、インフレ影響による経済低迷の中、放送市場において4K放送設備更新物件の規模縮小や遅延が継続しました。電設市場も物件数の減少が続き、流通市場も景気低迷の影響を受け、現地売上は減少しましたが、為替換算影響により売上高は1,054百万円(前連結会計年度比1.4%増)となりました。セグメント利益は、154百万円(前連結会計年度比1.4%減)で増収減益となりました。
(中 国)
中国市場は、経済低迷の中、放送市場において4K放送設備更新物件が極端に減少し、売上高は1,308百万円(前連結会計年度比16.4%減)となりました。セグメント利益も104百万円(前連結会計年度比60.9%減)で減収減益となりました。
(シンガポール)
東南アジア市場は、経済低迷の中、放送市場および電設市場の物件数が減少し、流通市場向け販売も低調となり現地売上は減少しましたが、為替換算影響により売上高は609百万円(前連結会計年度比6.1%増)となりました。セグメント利益は83百万円(前連結会計年度比16.2%減)で増収減益となりました。
② キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物の増減は、法人税等の支払い521百万円、配当金の支払い456百万
円、有形固定資産の取得127百万円などの減少要因はあったものの、税金等調整前当期純利益1,525百万円、減価償却費234百万円、売上債権の減少207百万円、投資有価証券の売却・償還による収入251百万円、定期預金の払戻超184百万円、棚卸資産の減少122百万円などの増加要因により、前連結会計年度末に比して1,346百万円増の9,893百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
法人税等の支払い521百万円がありましたが、税金等調整前当期純利益1,525百万円の計上に加え、減価償却費
234百万円、売上債権の減少207百万円、棚卸資産の減少122百万円などにより、1,455百万円の収入超となりまし
た。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形資産の取得127百万円があったものの、投資有価証券の売却・償還等による収入251百万円に加え、定期預金の払戻超184百万円もあり、317百万円の収入超となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
配当金の支払い456百万円、リース債務の返済87百万円により543百万円の支出超となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年1月1日
至 2024年12月31日)
前連結会計年度比(%)
日本(千円)2,236,58492.1
中国(千円)518,13666.2
合計(千円)2,754,72085.8

(注)1.上記の金額は生産子会社の製品販売価格によっております。
2.当社グループは、日本及び中国で生産を行っております。
b. 受注実績
当社及び連結子会社は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年1月1日
至 2024年12月31日)
前連結会計年度比(%)
日本(千円)6,220,85597.9
米国(千円)1,569,86598.6
韓国(千円)1,054,527101.5
中国(千円)1,308,09983.6
台湾(千円)146,14721.4
シンガポール(千円)609,213106.1
インド(千円)316,238167.0
欧州(千円)824,480131.8
中東(千円)333,680132.4
合計(千円)12,383,10996.2

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年3月21日)現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、当連結会計年度末における資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を及ぼす見積り及び仮定を行っております。
ただし、過去の実績や状況に応じ合理的と判断される要因に基づき見積り、仮定を行っておりますが、実際の結果はこれらの見積り、仮定と異なる場合があります。
当社グループは、特に次の重要な会計方針の適用により見積りや仮定が連結財務諸表に影響を与えると考えております。
a.貸倒引当金
当社グループは、顧客の支払不能時に発生する損失の見積額について貸倒引当金を計上しておりますが、支払不能となった顧客が増加する等により追加引当が必要になる可能性があります。
b.賞与引当金
当社グループは、従業員へ支払う賞与につきまして、過去の実績と会社の方針を参考にして見積り金額で計上しておりますが、支給額の増加により追加引当が必要になる可能性があります。
c.棚卸資産
当社グループは、販売不能と見込まれる棚卸資産につきましては、評価減を実施しておりますが、予期せぬ不良、仕様変更によりいっそうの評価減が必要になる可能性があります。
d.固定資産の減損
当社グループは、固定資産の減損会計を適用しておりますが、将来キャッシュ・フローの見積額に修正が生じた場合において、当該固定資産に対して減損損失を認識する可能性があります。
e.投資有価証券の減損
当社グループは、投資の一環として株式及び債券等を所有しております。これら金融商品の投資価値下落に対しましては、時価が取得原価に対して50%以上下落した場合には、当該時価まで減損処理を行い、30%~50%程度下落した場合には、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について減損処理を行っております。 f.製品保証引当金
当社グループは、顧客に納品した一部製品に対して、将来の製品交換及び補修費用に備えるため、今後必要と見込まれる金額を計上しておりますが、予期せぬ不良の発生等により追加引当が必要になる可能性があります。
② 当社グループの財政状態及び経営成績の分析
a.財政状態
(資産)
資産合計は、前連結会計年度比717百万円増の19,626百万円となりました。受取手形及び売掛金の減少、棚卸資産の減少はありましたが、現金及び預金の増加や円安にともなう海外子会社資産の為替換算増を主因としております。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度比226百万円減の1,660百万円となりました。これは仕入債務の減少と前期末の新横浜本社移転費用の未払金減少等により流動負債が減少したことを主因としております。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度比944百万円増の17,965百万円となりました。これは利益剰余金の親会社株主に帰属する当期純利益計上による増加や為替換算調整勘定の増加を主因としております。
b.経営成績
(売上)
当連結会計年度における当社グループの売上は、国内市場においては、放送市場ではNHK放送センター建替工事案件向けの納入が年間を通じて進みましたが、全体的に市場が低迷し前連結会計年度の売上にはおよびませんでした。一方、電設市場は、2025年4月に開幕を迎えるEXPO2025大阪・関西万博への製品納入が特需となり、また、スポーツアリーナや公営競技場への納入も継続したため、前連結会計年度を上回る売上となりました。これらの結果、国内売上高は前連結会計年度比0.7%減の6,036百万円となりました。海外市場においては、これまでけん引してきた中国が経済低迷から大幅な売上減となりましたが、新規顧客の開拓や顧客サービスの強化など各子会社が継続してきた活動が、4K映像の普及による設備投資需要と合致し、欧州、インド、中東の販売好調は継続しました。しかし、前連結会計年度大きく売上に寄与した台湾の台北大ドームを補うほどの大型案件は無く、海外売上高は前連結会計年度比6.6%減の6,346百万円となりました。
以上により、売上高は12,383百万円(前連結会計年度比3.8%減)となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費)
売上原価は、前連結会計年度から引続き銅をはじめ多くの原材料が値上げとなりましたが、円安による為替効果の影響を受け、売上原価率は前連結会計年度とほぼ同じとなり7,460百万円でした。
販売費及び一般管理費は、増員などにともなう人件費を中心に増加、対売上高比も上昇して3,815百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
減収に加えて販売費及び一般管理費の増加もあり、親会社株主に帰属する当期純利益は、対売上高比が前連結会計年度比で0.8ポイント下降して1,039百万円となりました。
c.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績は、次の要因により重要な影響を受けます。
a.主要な需要先である電設業界、放送業界の設備投資動向
b.比較的価格変動の大きい銅等を材料として使用しているためそれらの価格動向
c.海外売上比率が高くなっているため、為替相場動向
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金及び設備投資等資金は、原則として自己資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借り入れを実施することを基本方針としております。この方針に従い、当連結会計年度における運転資金や設備投資資金は自己資金により充当しました。直近において大きな設備投資を計画しておらず、必要となる運転資金などは主に自己資金により充当する予定ですが、必要に応じて金融機関からの借入れを実施するなど、負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要な資金を調達してまいります。
⑤ 経営方針、経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、時代と共に変化する価値観に対応して、顧客から善い会社として支持・信頼される会社を目指し、「いつの時代でも存在価値ある企業づくり」を経営基本理念として掲げ、その理念を基に、「企業は公器」と認識していつの時代でも善い会社であるために、貢献資源づくり、普及活動及び、フィードバックを実践してまいります。
以上の方針のなか企業価値向上をはかってまいりますが、企業業績の指標として連結業績で1株当たり当期純利益200円超えを目指しております。当連結会計年度におきましては、1株当たり当期純利益は152円64銭となりました。

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