四半期報告書-第106期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/10 11:04
【資料】
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【項目】
39項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う経済活動の自粛、停滞が昨年10月の緊急事態宣言解除後において徐々に緩和されてきたものの、最近の原油高の影響も相まって個人消費は依然として低迷を続け、今年1月にはオミクロン株の爆発的な感染増加により極めて厳しい状況で推移しております。海外につきましても、米国や欧州など世界各地においては日本よりも早くオミクロン株の感染拡大が進み、依然として感染増加が続いていることで生産、物流に支障を来す等、経済の先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの主要なお取引先である自動車業界につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響に加え、世界的な半導体需要の逼迫を受けて自動車メーカー各社の減産が継続し、材料の供給問題・価格高騰、経済活性化に伴う輸送コスト増加の影響を継続的に受けるなど依然として厳しい状況下となったことから、国内生産台数は前年と比較して減少となりました。
このような需要環境のもと当社グループといたしましては、お取引先からのニーズを確実に捕捉し、グローバルに拡販活動を継続的に推進いたしました結果、売上高は41,544百万円と、前期比6,526百万円(18.6%)の増収となりました。
一方利益面におきましては、増収による限界利益の増加に加え、より一層の合理化を推進いたしました結果、営業利益は4,097百万円(前期比132.3%増)、経常利益は4,827百万円(前期比49.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,633百万円(前期比56.0%増)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(自動車関連等)
米国をはじめ新興国市場等にグローバル拡販を積極的に推進いたしました結果、売上高は38,059百万円(前期比19.2%増)となりました。一方利益面においては、増収による限界利益の増加に加え、収益改善活動をグループ一丸となって推進いたしました結果、営業利益は4,486百万円(前期比99.7%増)となりました。
(医療機器)
拡販を積極的に推進いたしました結果、売上高は3,485百万円(前期比13.3%増)となりました。一方利益面においては、一部の製品において不具合が確認されたことから自主回収を決定し、当該決定により発生した費用を計上いたしましたが、増収効果に加え合理化活動を推進したこと等により、営業利益は230百万円(前期比72.4%増)となりました。
財政状態は、次のとおりであります。
当第3四半期末の資産合計は、現金及び預金や投資有価証券の増加等により1,553百万円増加し、107,604百万円となりました。
負債合計は、短期借入金や買掛金の減少等により1,851百万円減少し、10,454百万円となりました。
純資産合計は、利益剰余金や為替換算調整勘定の増加等により3,404百万円増加し、97,150百万円となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、501百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。