四半期報告書-第100期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年12月31日)における世界経済は、ワクチン接種が先進国を中心に進んだことにより、新型コロナウイルスによる影響からの回復の動きが見られました。一方、足元では変異株の拡大や原油及び原材料価格の上昇により、先行きが不透明な状況が続いております。また、わが国経済においても、ワクチン接種が進んだことによる経済活動回復の動きがあるものの、新型コロナウイルスの感染再拡大により、経済の先行きの不透明感が高まっております。
当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高につきましては2,861億円と、前第3四半期連結累計期間が新型コロナウイルスによる世界的な景気低迷の影響を大きく受けたこともあり、前第3四半期連結累計期間に比べ564億円の増収となりました。
また、営業利益につきましては233億26百万円(前年同期営業利益58億44百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益につきましては、173億74百万円(前年同期親会社の所有者に帰属する四半期利益31億36百万円)と、大幅な増益となりました。
(建築物用免震・制振用オイルダンパーの検査工程等における不適切行為の影響について)
2019年3月期において、当社及び当社の子会社であるカヤバシステムマシナリー株式会社(当該子会社は2021年7月1日をもって当社を存続会社とした吸収合併により解散しております)にて、製造・販売してきた免震・制振用オイルダンパーの一部について、性能検査記録データの書き換え行為により、大臣認定の性能評価基準(※)に適合していない、または、お客様の基準値を外れた製品を建築物に取り付けていた事実が判明いたしました。(※)制振用オイルダンパーについては、大臣認定制度はありません。
当第3四半期連結累計期間において、状況が進捗したことから免震・制振用オイルダンパーの製作費用、交換工事に要する費用、構造再計算費用、及び補償等の製品保証引当金について繰入及び取崩を行った影響額、並びに対応本部の人件費等の諸費用をその他の費用に計上しております。
なお、当第3四半期連結会計期間においては、2021年12月31日時点で交換が未完了の不適合品及び不明の対象製品全数(免震用オイルダンパー304本、制振用オイルダンパー938本の合計1,242本)を製品保証引当金の対象としております。
本件に係る製品保証引当金の当第3四半期連結会計期間の残高は、149億82百万円であります。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメント別の業績は以下のとおりです。
なお、第2四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5.セグメント情報」に記載のとおりであります。前第3四半期連結累計期間との比較については、前第3四半期連結累計期間の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
また、以下の説明におけるセグメント別の売上高は、外部顧客に対するものであり、セグメント別のセグメント損益はセグメント間取引消去前のものであります。
① AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業セグメント
当セグメントは、四輪車用油圧緩衝器、二輪車用油圧緩衝器、四輪車用油圧機器とその他製品から構成されております。
当セグメントの売上高は1,699億円と前第3四半期連結累計期間に比べ23.5%の増収となり、セグメント利益は105億90百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ84億23百万円の増益となりました。
② HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業セグメント
当セグメントは、産業用油圧機器、舞台機構、艦艇機器、免制振装置とその他製品から構成されております。
当セグメントの売上高は1,057億円と前第3四半期連結累計期間に比べ27.7%の増収となり、セグメント利益は97億35百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ65億21百万円の増益となりました。
③ 航空機器事業
当セグメントは、航空機器用離着陸装置、同操舵装置等から構成されております。
当セグメントの売上高は29億円と前第3四半期連結累計期間に比べ1.2%の減収となり、セグメント損失は21億75百万円となりました。
④ 特装車両事業及び電子機器等
当セグメントは、特装車両及び電子機器等から構成されております。
当セグメントの売上高は76億円と前第3四半期連結累計期間に比べ18.0%の増収となり、セグメント利益は7億24百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ1億77百万円の増益となりました。
財政状態につきましては、総資産が4,216億円と前連結会計年度末に比べ51億円の減少となりました。流動資産は、現金及び現金同等物の減少等により、12億円減少の2,351億円となりました。非流動資産は、有形固定資産の減少等により、39億円減少の1,865億円となりました。
負債は、借入金の減少等により、347億円減少の2,752億円となりました。
資本は、親会社の所有者に帰属する四半期利益による利益剰余金の増加等により、296億円増加の1,463億円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は501億円となり、前連結会計年度末に比べ186億円の減少となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は109億円(前第3四半期連結累計期間比28億円の収入減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は78億円(前第3四半期連結累計期間比3億円の支出増加)となりました。主な流出は、有形固定資産の取得による支出64億円です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は227億円(前第3四半期連結累計期間は183億円の収入)となりました。主な流出は、長期借入金の返済による支出518億円であり、主な流入は長期借入金による収入126億円です。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更及び新たに定めた基本方針はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4,254百万円であります。報告セグメントごとの内訳は、AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業で2,778百万円、HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業で1,295百万円、航空機器事業で72百万円となります。
なお、当第3四半期連結累計期間において記載すべき重要な事項はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年12月31日)における世界経済は、ワクチン接種が先進国を中心に進んだことにより、新型コロナウイルスによる影響からの回復の動きが見られました。一方、足元では変異株の拡大や原油及び原材料価格の上昇により、先行きが不透明な状況が続いております。また、わが国経済においても、ワクチン接種が進んだことによる経済活動回復の動きがあるものの、新型コロナウイルスの感染再拡大により、経済の先行きの不透明感が高まっております。
当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高につきましては2,861億円と、前第3四半期連結累計期間が新型コロナウイルスによる世界的な景気低迷の影響を大きく受けたこともあり、前第3四半期連結累計期間に比べ564億円の増収となりました。
また、営業利益につきましては233億26百万円(前年同期営業利益58億44百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益につきましては、173億74百万円(前年同期親会社の所有者に帰属する四半期利益31億36百万円)と、大幅な増益となりました。
(建築物用免震・制振用オイルダンパーの検査工程等における不適切行為の影響について)
2019年3月期において、当社及び当社の子会社であるカヤバシステムマシナリー株式会社(当該子会社は2021年7月1日をもって当社を存続会社とした吸収合併により解散しております)にて、製造・販売してきた免震・制振用オイルダンパーの一部について、性能検査記録データの書き換え行為により、大臣認定の性能評価基準(※)に適合していない、または、お客様の基準値を外れた製品を建築物に取り付けていた事実が判明いたしました。(※)制振用オイルダンパーについては、大臣認定制度はありません。
当第3四半期連結累計期間において、状況が進捗したことから免震・制振用オイルダンパーの製作費用、交換工事に要する費用、構造再計算費用、及び補償等の製品保証引当金について繰入及び取崩を行った影響額、並びに対応本部の人件費等の諸費用をその他の費用に計上しております。
なお、当第3四半期連結会計期間においては、2021年12月31日時点で交換が未完了の不適合品及び不明の対象製品全数(免震用オイルダンパー304本、制振用オイルダンパー938本の合計1,242本)を製品保証引当金の対象としております。
本件に係る製品保証引当金の当第3四半期連結会計期間の残高は、149億82百万円であります。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメント別の業績は以下のとおりです。
なお、第2四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5.セグメント情報」に記載のとおりであります。前第3四半期連結累計期間との比較については、前第3四半期連結累計期間の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
また、以下の説明におけるセグメント別の売上高は、外部顧客に対するものであり、セグメント別のセグメント損益はセグメント間取引消去前のものであります。
① AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業セグメント
当セグメントは、四輪車用油圧緩衝器、二輪車用油圧緩衝器、四輪車用油圧機器とその他製品から構成されております。
当セグメントの売上高は1,699億円と前第3四半期連結累計期間に比べ23.5%の増収となり、セグメント利益は105億90百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ84億23百万円の増益となりました。
② HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業セグメント
当セグメントは、産業用油圧機器、舞台機構、艦艇機器、免制振装置とその他製品から構成されております。
当セグメントの売上高は1,057億円と前第3四半期連結累計期間に比べ27.7%の増収となり、セグメント利益は97億35百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ65億21百万円の増益となりました。
③ 航空機器事業
当セグメントは、航空機器用離着陸装置、同操舵装置等から構成されております。
当セグメントの売上高は29億円と前第3四半期連結累計期間に比べ1.2%の減収となり、セグメント損失は21億75百万円となりました。
④ 特装車両事業及び電子機器等
当セグメントは、特装車両及び電子機器等から構成されております。
当セグメントの売上高は76億円と前第3四半期連結累計期間に比べ18.0%の増収となり、セグメント利益は7億24百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ1億77百万円の増益となりました。
財政状態につきましては、総資産が4,216億円と前連結会計年度末に比べ51億円の減少となりました。流動資産は、現金及び現金同等物の減少等により、12億円減少の2,351億円となりました。非流動資産は、有形固定資産の減少等により、39億円減少の1,865億円となりました。
負債は、借入金の減少等により、347億円減少の2,752億円となりました。
資本は、親会社の所有者に帰属する四半期利益による利益剰余金の増加等により、296億円増加の1,463億円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は501億円となり、前連結会計年度末に比べ186億円の減少となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は109億円(前第3四半期連結累計期間比28億円の収入減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は78億円(前第3四半期連結累計期間比3億円の支出増加)となりました。主な流出は、有形固定資産の取得による支出64億円です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は227億円(前第3四半期連結累計期間は183億円の収入)となりました。主な流出は、長期借入金の返済による支出518億円であり、主な流入は長期借入金による収入126億円です。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更及び新たに定めた基本方針はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4,254百万円であります。報告セグメントごとの内訳は、AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業で2,778百万円、HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業で1,295百万円、航空機器事業で72百万円となります。
なお、当第3四半期連結累計期間において記載すべき重要な事項はありません。