四半期報告書-第114期第3四半期(平成27年10月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/02/08 9:11
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【項目】
32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間の国内経済は、良好な収益環境が続いているものの、米国での利上げ局面入り、中国・新興国経済の減速及び原油安の影響を受けて、先行きは悪化傾向にあります。国内の個人消費についても、昨年4月の消費税引き上げ以降、緩慢な回復ペースとなっています。
このような状況の中、当企業集団の売上高(外貨ベース)は、米国、アジア及び中国において前年同期比増加しましたが、日本及び欧州において減少しました。営業利益は、日本において増加しましたが、米国、欧州及びアジアにおいて大幅な減益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別損失が減少したことにより、前年同期比増益となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比2,333百万円増加し、76,168百万円(3.2%増)、営業利益は1,135百万円減少し、1,002百万円(53.1%減)、経常利益は1,298百万円減少し、1,261百万円(50.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は356百万円増加し、620百万円となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
連結子会社の当第3四半期連結累計期間の決算日は9月30日であり、連結財務諸表の作成にあたっては同日現在の財務諸表を使用しております。ただし、連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っております。該当するセグメントは、米国、欧州、アジア、中国であります。
なお、当第3四半期連結累計期間より、国内3子会社の決算日を12月31日から3月31日に変更しております。該当するセグメントは、その他であります。
セグメント売 上 高営 業 利 益
前第3四半期連結累計当第3四半期連結累計増減増減率※
(外貨ベース)
前第3四半期連結累計当第3四半期連結累計増減増減率※
(外貨ベース)
(百万円)(百万円)(百万円)(%)(百万円)(百万円)(百万円)(%)
日本41,05838,899△2,159△5.3△713△17054376.1
米国13,73316,9843,25012.8616△497△1,114△173.5
欧州2,6032,364△239△3.3△152△242△90△256.5
アジア9,7829,756△263.41,267712△554△41.3
中国5,9006,3844841.31,009996△13△7.7
その他
(含む消去)
7551,7781,023135.31072029487.4
合計73,83576,1682,3331.52,1361,002△1,135△56.4

※表中の増減率(外貨ベース)は、海外売上の為替換算レート変動による差異を補正した場合の増減率です。
① 日本
自動車用売上高は、軽自動車税増税による落ち込みがありましたが、主要客先の主に北米向け完成車輸出が好調に推移したことにより、前年同期比僅かに増加しました。建設産業機械用売上高は、主要客先の生産調整に伴う受注減が影響し、大幅に減少しました。空調機器用売上高は、今夏の天候不順により、受注が減少しました。この結果、当該セグメントの売上高は、2,159百万円減少し、38,899百万円となりました。
営業利益は、前年同期比543百万円増加し、△170百万円となりました。
② 米国
自動車用売上高は、堅調な米国景気に伴う主要客先の受注増加及び新規受注した機種の量産開始等が寄与し、前年同期比大幅に増加しました。建設産業機械用売上高においても、新規受注した機種の量産開始により、増加しました。この結果、当該セグメントの円換算売上高は、為替要因もあり、3,250百万円増加し、16,984百万円となりました。
営業利益は、急激な受注増加に伴う生産混乱の影響により、人件費、スクラップ費用及び輸送費等が想定以上に増加し、前年同期比1,114百万円減少し、△497百万円となりました。
③ 欧州
自動車用売上高は、ロシアにおいて経済情勢悪化により、既存機種が得意先販売不振の影響を受けましたが、新規受注機種の量産開始等が寄与し、前年同期比増加しました。空調機器用売上高は、チェコにおいて主要客先の受注減が影響し、大幅に減少しました。この結果、当該セグメントの売上高は、前年同期比239百万円減少し、2,364百万円となりました。
営業利益は、前年同期比90百万円減少し、△242百万円となりました。
④ アジア
自動車用売上高は、タイにて新規受注機種の量産開始等が寄与し、増加しましたが、インドネシアにおいて景気落込みの影響が継続し、減少しました。建設産業機械用売上高は、タイにおいて得意先の生産調整に伴う受注減により、減少しました。この結果、当該セグメントの売上高は、外貨ベースでは前年同期比増加しましたが、為替の影響により26百万円減少し、9,756百万円となりました。
営業利益は、前年同期比554百万円減少し、712百万円となりました。外貨ベースでは、前年同期比41.3%の減益となりました。
⑤ 中国
自動車用売上高は、中国国内市場の低迷による受注減少により、前年同期比減少しました。建設産業機械用売上高においても減少しましたが、新規参入したモータービジネスにおいて量産を開始しました。この結果、当該セグメントの売上高は、為替要因もあり、484百万円増加し、6,384百万円となりました。
営業利益は、前年同期比13百万円減少し、996百万円となりました。外貨ベースでは、前年同期比7.7%の減益となりました。
⑥ その他
国内子会社における運送業等の事業活動を含むその他セグメントの売上につきましては、前年同期比1,023百万円増加し、1,778百万円となりました。当第3四半期連結累計期間より、当該セグメントの国内3子会社の決算日を12月31日から3月31日に変更したことにより、12か月分の売上が計上されたことによるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末比1,693百万円減少し、6,111百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比461百万円減少し、2,834百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは、支出が前年同期比88百万円増加し、5,745百万円のマイナス及び財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比1,248百万円増加し、1,378百万円のプラスとなりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,747百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。