有価証券報告書-第39期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/23 15:14
【資料】
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【項目】
144項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針および経営戦略等
当社グループは「カネミツは技術を尊び技術でOnly-Oneを目指す」「カネミツはOnly-One技術で安全と環境に貢献する」を経営の基本理念とし、創業以来、技術開発型志向の経営により、独自の塑性加工技術を活かしたオンリーワン製品の開発に取り組み、主力製品である自動車用鋼板製プーリならびにプーリ事業で培った技術を応用した製品の製造、販売を通じて、自動車業界発展の一翼を担うとともに、企業倫理を遵守して社会的責任を果たすことにより、株主、取引先、従業員、関係先等全てのステークホルダーにとって存在価値のある企業を目指していきたいと考えております。
(2)経営上の目標を達成するための客観的な指標
当社グループが更なる飛躍を遂げるためには、継続的な成長投資と新商品の研究開発を支えるための売上と利益の確保が不可欠であると考えております。2020年4月から3ヶ年の第8次中期経営計画の骨子では、売上高、ROEを経営上の目標を達成するための客観的な経営目標として設定しております。
(3)経営環境
当社グループでは、自動車部品の売上高に占める比率が大半を占めることから、自動車業界の動向が経営を大きく左右する構造となっております。その自動車業界では、新型コロナウイルス感染症の長期化や半導体の供給不足、資源大国であるロシア・ウクライナ問題などにより、先行不透明な状況にあります。またカーボンニュートラルを目指す動きは世界的に拡大し、電動化へのシフトは急速に加速しております。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社は、自動車が電動化へとシフトしていくなかで、トランスミッション部品やxEV部品などの次期商品のさらなる事業拡大を進めてまいります。
2022年度は、モーターコア関連部品を製造する新会社を設立し、自動車の電動化で成長が見込まれる分野への参入を進めてまいります。
また、気候変動をはじめとする環境問題に対し、カーボンニュートラルを当社の重要な経営課題の一つとして取組むとともに「魅力あふれる会社」を実現するため、働き方改革や健全な職場環境整備を推進してまいります。
基本戦略
1. プーリ・トランスミッション部品・xEV部品での収益確保
・生産性向上と増産体制の再整備
・全拠点での活発な開発、拡販活動
2.モーターコア関連事業に挑戦
・新会社での生産体制の構築
・新会社支援体制の整備
・技術の蓄積と標準化
3.魅力あふれる会社づくり
・社員の安全、健康、安心を追求した快適な仕事環境の整備
・カーボンニュートラルへの全社的取組み
・近未来を睨んだ当社独自の研究開発活動
・国内子会社の管理業務改革
4.株主還元
・安定した配当の継続実施