有価証券報告書-第88期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/20 16:47
【資料】
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【項目】
114項目

対処すべき課題

今後も当社グループを取り巻く経営環境は、市場ニーズの多様化、競争の激化や需要変動が続くものと予想され、迅速かつ的確な対応が求められます。
このような中、当社グループは「新たなる成長への変革と挑戦~ チャレンジ オープン コミュニケーション」をグループ方針に掲げ、将来ニーズの発掘、中期的な収益力向上に努めて参ります。
激化する経営環境のなかで、既存事業のみならず新事業・新販路の開拓と新商品開発を積極的に行い、国内では更なる収益基盤の強化、海外では売上の拡大を図ってまいります。海外生産拠点における労務費アップ、為替変動、原材料費の高騰が続いており、購入部品の合理化、工程の合理化、最適地での生産等に取り組み、更なる原価の改善を図ってまいります。
更に、海外における生産・販売の拡大、全従業員参加の合理化の徹底等により、輸入型である当社グループの為替市場での円安局面への備えとして取り組んでまいります。
適時コンプライアンスマニュアルの見直しを行い、全役員・従業員が参加するコンプライアンス研修を実施し、法令遵守の周知徹底を図ってまいります。また、災害への備えとして、防災マニュアルを整備し、施設の点検・整備を行い、災害への備えとしております。
①時計事業
主力の国内クロック分野では、商品の付加価値アップやブランドイメージ向上に努め、また、新たな需要創造に向け、当社グループが保有する技術と販路を活かしクロック以外の商品開発にも積極的に取り組んでまいります。
また、海外では、各国代理店と連携し、地域特性を勘案しながらリズムショップ(リズムブランドショップ)展開を強化してまいります。
販売体制の最適化に取り組むことなどで販管費の合理化に努め、また、機械化、省力化投資を進め生産の合理化、原価低減に取り組んでまいります。
更に、2015年春竣工予定のベトナムでの第2生産拠点をスケジュール通りに完成させ、早期の稼動に取り組んでまいります。
②電子事業
取引先の海外展開に対応した生産・販売の拡充や、取引先の新規開拓をグループ内で連携をとりながら積極的に行ってまいります。
また、商品面では、「情報機器分野」の深堀りと「セキュリティ」、「映像」をキーワードに商品開発を積極的に推進してまいります。市場拡大が予想される「映像分野」は、車載用のみならず、建機、産業用、監視等の分野にも拡大し、付加価値の高い商品開発を行ってまいります。
③プレシジョン事業
主力の光学部品においては、コンパクトデジタルカメラ等の生産量減少により苦戦してまいりました。これまで培ってきた金型及びプラスチック成形・金属加工技術の更なる高度化と、コスト競争力の強化を進め、工作機械部品をはじめ、新たな取引先として、医療機器、自動車、事務用機器での受注拡大にグループ一体となって取り組んでまいります。
④接続端子事業
昨年買収しましたPT UMEDA KOGYO INDONESIA(平成26年6月1日にPT.RHYTHM KYOSHIN INDONESIAへ社名を変更しております。)と早期に営業、生産、技術面での共同化を図ってまいります。
また、昨年立ち上げたベトナム ハノイ市の生産拠点と中国の生産拠点を活用し、現地での取引拡大に努め、新たにタイ国に開設した駐在員事務所も活用し、東南アジア地域での業容拡大に努めてまいります。
更に、グループ内の拠点を活用し、欧米諸国への営業活動も強化してまいります。