有価証券報告書-第40期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

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2018/06/22 9:04
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(1) 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、世界経済は欧米の政治経済動向への懸念、地政学的リスクの高まりなどがありましたが総体的には堅調に推移し、国内でも期末にかけての急激な為替変動が見られたものの、企業の設備投資や雇用・所得環境の改善などを背景に景気は緩やかな回復基調で推移しました。
このような状況下、当社グループは、平成30年3月期の利益計画「ASEANプロジェクト」の最終年度を迎え、「生産能力の増強」「サプライチェーンの構築」「更なる付加価値製品の提供」をテーマに、計画の達成に向けて引き続き取り組んでまいりました。製造子会社であるNISSEY VIETNAM CO.,LTD.及びNISSEY CAMBODIA CO.,LTD.においては、生産性向上のための半自動化や人員の適正化などを推進することにより、一人当たりの生産高が大幅に増加しました。そして、NISSEY CAMBODIA CO.,LTD.の敷地内においては、時計関連の新規製品の受注拡大に向け、平成29年11月より新工場(NISSEY CAMBODIA METAL CO.,LTD.)が稼働しました。これらの取り組みと並行して、その他事業においては新規分野の受注促進に注力し、音響機器部品の新規受注に成功しました。しかしながら、時計関連ではとくに主力製品である高付加価値の時計バンドの受注が減少しており、厳しい環境が続いております。その結果、当連結会計年度の連結売上高は7,325,339千円(前年同期は8,072,459千円)となりました。
損益につきましては、売上総利益は、売上高は減少しましたが、上述した製造部門における生産性の向上の推進、同じく材料や製造消耗品の在庫圧縮等による製造コストの低減、さらには㈱村井の業績の回復などにより1,628,656千円(前年同期は1,360,909千円)となりました。営業利益は、売上総利益の増加に加え、人件費や諸経費など販売管理費のコスト低減などにより37,505千円(前年同期は営業損失357,905千円)となり僅かながら黒字転換しました。経常損失は、期末にかけての円高による在外子会社の外貨建て債権の為替評価損の計上などにより126,600千円(前年同期は480,387千円)となりましたが赤字幅は縮小しました。親会社株主に帰属する当期純利益は、製品安定供給準備金400,000千円の特別利益計上により227,524千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失339,737千円)となり黒字転換しました。
セグメント別の状況は次のとおりです。
① 時計関連
時計関連の売上高は5,394,498千円となり、前年同期比640,701千円(10.6%)減少しました。このうち、時計バンドは、海外の取引先からは新規モデルの受注などにより約16%の増加となりましたが、国内の取引先については、とくに高付加価値製品の受注減少などの影響もあり約16%の減少となりました。また、同様に時計部品についても、国内の取引先からの受注減少に歯止めがかかりつつあるものの約7%の減少となりました。
しかしながら、前述したコスト低減効果によりセグメント利益は77,059千円(前年同期はセグメント損失390,658千円)となり黒字転換しました。
② メガネフレーム
メガネフレームの売上高は1,473,458千円となり、前年同期比46,023千円(3.2%)増加しました。このうち、㈱村井は、長らく低迷していた国内市場は緩やかながら回復しており、また新規ブランドの投入等による大型チェーン店などからの受注も増加したため106,768千円(8.0%)の増加となりました。一方、当社のメガネフレーム部門は、国内市場の単価下落による受注の抑制などにより60,745千円(60.8%)の減少となりました。
これにより、㈱村井の利益重視の営業活動の継続、販売管理費の低減などにより赤字幅は縮小し、セグメント損失は37,726千円(前年同期は87,993千円)となりました。
③ その他
その他の売上高は457,383千円となり、前年同期比152,442千円(25.0%)減少しました。釣具用部品は90,572千円(33.7%)の増加となりましたが、ウエアラブル関連及び健康器具は前年スポット売上分が減少し238,821千円(86.7%)の減少となりました。
これにより、セグメント利益は6,380千円(前年同期は108,670千円)となりました。
(2) 中期経営計画の達成状況
当社グループは、平成25年度から平成29年度までの5ヵ年を対象期間とする「ASEANプロジェクト並びに2018年3月期利益計画」を策定し、最終年度である平成29年度における経営目標として、売上高8,527百万円、営業利益77百万円、経常利益6百万円、親会社株主に帰属する当期純利益351百万円を掲げて取り組んでまいりました。
製造子会社であるNISSEY VIETNAM CO.,LTD.には表面処理の専用工場を新設、最新の表面処理技術であるDLC(ダイヤモンドライクカーボン)装置を設置いたしました。また、生産性の向上及びコスト低減にも努めてまいりました。同じくNISSEY CAMBODIA CO.,LTD.及びNISSEY CAMBODIA METAL CO.,LTD.の設立(新工場の建設)により、ASEAN地域において新サプライチェーンを構築いたしました。
しかしながら、平成29年度の経営成績は、売上高7,325百万円、営業利益37百万円、経常損失126百万円、親会社株主に帰属する当期純利益227百万円と、残念ながら目標未達となりました。主な要因は、時計関連における主力製品である高付加価値の時計バンドの受注減少、期末にかけての円高による在外子会社の外貨建て債権の為替評価損の計上などであります。
(3) 資本の財源及び資金の流動性に係わる情報
当社グループは、主に長期及び短期借入により資金を調達しております。また、財務体質の改善を進めるため、キャッシュマネージメントシステムの導入等により、グループ全体としての資金効率の向上と資金流動性の確保に努めております。
当社グループの資金の状況につきましては、「第2 事業の状況 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (4) 財政状態及びキャッシュ・フローの状況 b.キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
(4) 財政状態及びキャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における当社グループの財政状態及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
a.財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における総資産は6,939,924千円となり、前連結会計年度末と比べ348,589千円増加しました。これは主に仕掛品の増加、NISSEY CAMBODIA METAL CO.,LTD.の稼働にともなう固定資産の増加などによるものです。繰延資産は34,921千円となり、6,750千円増加しました。これは主にNISSEY CAMBODIA METAL CO.,LTD.の設立に伴う開業費の計上などによるものです。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は4,443,625千円となり、前連結会計年度末と比べ103,080千円増加しました。これは主にNISSEY CAMBODIA METAL CO.,LTD.の機械装置の割賦購入などによるものです。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は2,496,299千円となり、前連結会計年度末と比べ245,509千円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加などによるものです。
b.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度と比較して、115,262千円減少し664,234千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は382,578千円(前連結会計年度は151,183千円)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益273,228千円、減価償却費260,529千円、為替差損103,568千円の計上などであります。一方、支出の主な内訳は、たな卸資産の増加175,001千円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は423,422千円(前連結会計年度は625,497千円)となりました。支出の主な内訳は、NISSEY CAMBODIA METAL CO.,LTD.における工場建物や機械装置などの取得に伴う有形及び無形固定資産の取得による支出317,352千円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は47,010千円(前連結会計年度は215,137千円の収入)となりました。収入の主な内訳は、金融機関からの短期借入金の純増額175,582千円、長期借入れによる収入660,000千円などであります。支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出834,261千円などであります。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
回次第36期第37期第38期第39期第40期
決算年月平成26年3月平成27年3月平成28年3月平成29年3月平成30年3月
キャッシュ・フロー対有利子
負債比率(年)
46.731.122.19.1
インタレスト・カバレッジ・
レシオ(倍)
1.11.82.45.9

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1) 各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
(注2) キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
(注3) 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としてお
ります。
(注4) 利払いは、キャッシュ・フロー計算書に計上されている「利息の支払額」を使用しております。
(注5) 第37期は営業キャッシュ・フローがマイナスのため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレ
スト・カバレッジ・レシオは記載しておりません。
(5) 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。なお、メガネフレームにおきまして、著しい変動がありました。これは国内眼鏡市場の単価下落による受注の抑制によるものであります。
セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)
時計関連3,900,982△0.5
メガネフレーム20,090△75.4
その他452,854△15.2
合計4,373,926△3.6

(注) 1. セグメント間取引はありません。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
時計関連5,218,020△11.1597,521△22.8
メガネフレーム1,411,458△4.0264,985△19.0
その他476,608△12.088,618+27.7
合計7,106,086△9.8951,124△18.7

(注) 1. セグメント間取引はありません。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
時計関連5,394,498△10.6
メガネフレーム1,473,458+3.2
その他457,383△25.0
合計7,325,339△9.3

(注) 1. セグメント間取引はありません。
2. 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度前年同期比
(%)
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
RADO WATCH CO.,LTD.832,13110.3950,47813.0+14.2
カシオ計算機株式会社2,552,60831.62,177,37629.7△14.7
CASIO COMPUTER(HK) LTD.1,363,90416.91,666,78122.8+22.2
CASIO ELECTRONICS
(SHENZHEN) CO.,LTD.
529,0576.65810.0△99.9

3. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

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