四半期報告書-第28期第3四半期(令和1年12月1日-令和2年2月29日)

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2020/04/13 16:06
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40項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループでは、事業セグメントを「IoT関連事業」「環境エネルギー事業」「インダストリー4.0推進事業」に分けて活動を行っております。各セグメントの事業環境は下記のとおりであります。
IoT関連事業セグメントでは、イメージセンサの生産工程における品質検査で使用する検査用光源装置及び瞳モジュールを、イメージセンサメーカー向けに製造・販売しております。
現在イメージセンサ市場では、複数台のカメラを搭載したスマートフォンの普及が進んでいることから、スマートフォンカメラ向けイメージセンサの需要が高まっております。写真や動画を撮影するために可視光を捉える従来型のイメージセンサの需要がメインとなっておりますが、最近では3Dセンシング技術に必要とされる物体との距離といった3次元情報を取得するためのイメージセンサの需要が高まっております。
また、中長期的には自動車の自動運転に不可欠な車載向けイメージセンサの需要も高まってくるとの予想もされております。そのため、イメージセンサメーカーでは生産キャパシティ強化のための設備投資意欲が高い状況が続いております。
環境エネルギー事業セグメントでは、大量印刷を行うための印刷機(輪転機)と一緒に使用する乾燥脱臭装置や、工場向けの排ガス処理装置を製造・販売しております。
印刷機業界は、ITの普及により新規の設備投資は縮小しているものの、輪転機の経年劣化による買換えが毎年一定数発生するほか、定期的なメンテナンス需要が存在しております。現在は競合他社がほぼ存在しないため、当社グループではこれらの需要を安定的に取込んでおります。
インダストリー4.0推進事業セグメントでは、主にディスプレイの生産過程で支障となる振動を取り除くための除振装置をディスプレイメーカー向けに製造・販売しているほか、歯車が設計図通りの形状となっているかを調べる歯車試験機を、歯車メーカー向けに製造・販売しております。その他、当社グループの新規事業として、FA画像処理関連事業及びレーザー加工機関連事業についても、事業化に向けて積極的に活動を行っております。
現在フラットパネル・有機ELディスプレイ業界では、生産設備への投資が少しずつ活発となっていると感じておりますが、世界経済の先行きが不透明ということもあり、今後については不確定要素が存在している状況となっております。
また、歯車試験機は基本的に工作機械市場の状況に準じており、景気変動に左右されるものの、市場規模はほぼ横ばいの状況が続いております。歯車試験機は主に自動車産業向け製品に使用されることが多いため、自動車生産台数の増加が予想される海外での営業も強化しております。しかしながら、市場動向を含め、今後については不透明な状況となっております。
新規事業として取り組んでいるFA画像処理関連事業については、金属製歯車の製造工程において生じてしまった細かな傷等を画像に撮り、その画像を元に自動で不良品を判別するシステムの構築を目指しております。
同じく新規事業であるレーザー加工機関連事業については、レーザーを用いた微細加工の分野において、短パルス光によるアブレーション加工(短時間に光を照射することにより材料への熱ダメージを減少させる加工)技術を提供し、セラミック等の素材を対象とした超微細加工機の製品化を目指しております。
これらの事業活動の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は4,949百万円(前年同期比10.8%の減少)、売上高の減少等により、売上総利益は2,364百万円(前年同期比7.5%の減少)となりました。また、販売費及び一般管理費の人件費や販売手数料が増加したこともあり、営業利益は955百万円(前年同期比20.8%の減少)、経常利益は955百万円(前年同期比19.1%の減少)、法人税等を控除した親会社株主に帰属する四半期純利益は618百万円(前年同期比19.1%の減少)となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。
(IoT関連事業)
3Dセンシング技術に必要なイメージセンサの需要も加わり、引き続きスマートフォンカメラ向けイメージセンサの需要拡大を背景として、当社の主要顧客であるイメージセンサメーカーにおいては設備投資意欲は活発な状況が続いております。
当第3四半期連結会計期間における売上高については、第2四半期連結会計期間末における受注残高が少なかった状況もあり、伸び悩む結果となりました。
一方で当第3四半期連結会計期間における受注高及び受注残高については前年同期と比べ増加しており、売上の計上時期が第4四半期連結会計期間に集中する傾向となっております。顧客からの要望や新型コロナウイルス感染症の影響等により、売上計上時期については不確定要素が多い状況であり、刻々と変化する状況及び情報を慎重に精査している状況であります。
当社としては可能な限り、当連結会計年度での売上計上を目指してまいります。
当第3四半期連結累計期間における当セグメントの外部顧客に対する売上高は3,142百万円(前年同期の売上高3,262百万円に比し、3.7%の減少)、セグメント利益は1,540百万円(前年同期のセグメント利益1,591百万円に比し、3.2%の減少)となりました。
(環境エネルギー事業)
国内市場では引き続き印刷業界における新規の設備投資が厳しい中、一時は需要回復の兆しが見えておりましたが、新型コロナウイルス感染症による景気の不透明感により、顧客の設備投資意欲は一転して低迷する状況となっております。
当第3四半期連結会計期間においても売上高は厳しい状況となった中、営業戦略上受注した利益率の低い案件の出荷が重なったこともあり、3か月間におけるセグメント利益はマイナスとなりました。
当第3四半期連結累計期間における当セグメントの外部顧客に対する売上高は640百万円(前年同期の売上高852百万円に比し、24.9%の減少)、セグメント利益は4百万円(前年同期のセグメント利益55百万円に比し、92.0%の減少)となりました。
(インダストリー4.0推進事業)
精密除振装置においては、主に国内市場における設備投資需要が減少したことにより売上高が減少いたしました。一方で、海外市場での受注高が増加したことにより、受注残高は前年同期と比べて高い水準となりました。
歯車試験機においては、大きな市場である中国及び韓国の出荷が減少したことにより、海外向けの販売台数が伸び悩んだ一方、国内向けの販売台数が伸びたことにより、売上高は増加いたしました。
FA画像処理関連事業においては、金属の歯車に生じた細かな傷を捉える技術について開発を推進いたしました。本技術を活かした試作機については、来期の展示会での発表を目指しております。
レーザー加工機関連事業においては、主にレーザー加工機の製造を行うために必要な組織体制の構築を推進いたしました。
当第3四半期連結累計期間における当セグメントの外部顧客に対する売上高は1,166百万円(前年同期の売上高1,435百万円に比し、18.8%の減少)、セグメント利益は48百万円(前年同期のセグメント利益65百万円に比し、27.1%の減少)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,021百万円減少し、9,367百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ874百万円減少し、8,036百万円となりました。これは、現金及び預金が134百万円増加したものの、受取手形及び売掛金が493百万円、電子記録債権が522百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ146百万円減少し、1,330百万円となりました。これは、のれんが70百万円、繰延税金資産(投資その他の資産「その他」)が59百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ1,210百万円減少し、1,871百万円となりました。これは、未払法人税等が502百万円、未払金(流動負債「その他」)が247百万円、前受金(流動負債「その他」)が240百万円、1年内を含む社債及び借入金が194百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ188百万円増加し、7,495百万円となりました。これは、前事業年度の期末配当金199百万円及び自己株式の純増846百万円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益618百万円の計上や自己株式の処分差益による資本剰余金の増加633百万円等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者のあり方に関する基本方針を定めており、その内容などは次のとおりであります。
① 基本方針の内容の概要
当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大規模買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式の大規模買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきだと考えております。
ただし、株式の大規模買付提案の中には、例えばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性があるなど、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもありえます。そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式の大規模買付提案者との交渉などを行う必要があると考えております。
② 基本方針の実現に資する特別な取組みの概要
a 企業価値向上への取組み
CCD及びCMOSなどのイメージセンサは、デジタルカメラ、一眼レフカメラ及びスマートフォンなどに使用されてきました。今後は、3Dセンシング技術による3次元情報の取得やAIのディープラーニングを活用した自動運転などで、イメージセンサ(自動車の目となる部分)からの画像情報の収集と蓄積の重要性が増し、より正確な画像情報を取得する必要が生まれます。そのイメージセンサの製造における検査過程に当社の検査用光源装置及び瞳モジュールが用いられています。当社の検査用光源装置及び瞳モジュールは、高度な光学設計技術により、高精度かつ高速で安定した光を照射及び制御することができます。当社の技術力及び顧客からの信頼の結果として当社の検査用光源装置及び瞳モジュールのシェアは世界トップとなっております。今後も、成長が期待される市場にて、競争優位性を確立し、自動運転など、光にまつわるセンサを使用したIoT技術の発展に貢献してまいります。
また、当社は2019年1月に発表した中期事業計画の中で、上記イメージセンサ関連事業の他に、FA(Factory Automation)画像処理分野及びレーザー加工機分野の2つの新規分野への挑戦を掲げ、積極的に推進しております。
これらの新しい事業では、当社の持つ光技術を活かし、それぞれの分野においていまだ解決されていない課題を克服することを目標としております。
上記のように、当社の光技術によって既存事業における競争優位性の確保や、新規事業において今までにない技術の開発を推進することにより、当社の企業価値向上に努めております。
b コーポレート・ガバナンスについて
当社が持続的に成長し、長期的な企業価値を向上させ、株主の皆様に当社の株式を安心して長期的に保有していただくことを可能とするため、最良のコーポレート・ガバナンスを実現することが重要であると考えております。意思決定の透明性・公正性を確保するとともに、保有する経営資源を有効に活用し、迅速・果断な意思決定により経営の活力を増大させることが、コーポレート・ガバナンスの要諦であると考えております。
また、当社では、経営の効率化並びに健全性・透明性の確保の一環として、社外監査役(2名)及び独立社外取締役(1名)により取締役会の監督機能を高め、経営の健全性・透明性の確保に努めております。今後もコーポレート・ガバナンスの実効性をより一層高める取組みを推進してまいります。
③ 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要
当社は、当社の企業価値及び株主共同の利益の確保・向上を目的として、当社株式等の大規模買付行為に関する対応策(事前警告型買収防衛策、以下「本プラン」といいます)を導入しております。
当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者が遵守すべきルールを策定するとともに、一定の場合には当社が対抗措置(新株予約権の無償割当て)をとることによって大規模買付行為を行おうとする者に損害が発生する可能性があることを明らかにし、これらを適切に開示することにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に資さない当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者に対して警告を行うものであります。
また、本プランでは、対抗措置の発動などにあたって、当社取締役会の恣意的判断を排除し、取締役会の判断及び対応の客観性、合理性を確保するための機関として独立委員会を設置し、発動の是非について当社取締役会への勧告を行う仕組みとしております。独立委員会は、独立委員会規程に従い、当社独立社外取締役、当社社外監査役又は社外の有識者(実績のある会社経営者、官庁出身者、弁護士、公認会計士若しくは学識経験者又はこれらに準じる者)で、当社の業務執行を行う経営陣から独立した者のみから構成されるものとしております。
本プラン継続の件は、2019年8月23日開催の第27期定時株主総会において承認されております。本プランの詳細は、当社ウェブサイト(アドレスhttp://www.inter-action.co.jp)に掲載の2019年7月12日付IR情報(適時開示資料)「当社株式等の大規模買付行為に関する対応策(事前警告型買収防衛策)の継続について」をご参照ください。
④ 上記②の取組みについての取締役会の判断及びその理由
上記②の取組みは、当社の企業価値及び株主共同の利益の確保・向上を目的として実施されており、当社取締役会は、本取組みは上記①の基本方針に沿うものであり、また、株主共同の利益を損なうものではなく、取締役の地位の維持を目的とするものではないと考えております。
⑤ 上記③の取組みについての取締役会の判断及びその理由
本プランは、当社株式等に対する大規模買付提案がなされる際に、当該大規模買付けに応ずるべきか否かを株主の皆様がご判断し、或いは当社取締役会が代替案を提示するために必要な情報や期間を確保し、株主の皆様のために大規模買付者と交渉を行うこと等を可能とすることにより、当社の企業価値及び株主共同の利益の確保・向上を目的として導入するものであり、当社取締役会は、本取組みは上記①の基本方針に沿うものであり、また、株主共同の利益を損なうものではなく、取締役の地位の維持を目的とするものではないと考えております。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は96百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、販売の実績等に著しい変動はありませんが、第2四半期連結累計期間に比して受注高及び受注残高は回復しております。
セグメント別の受注実績及び販売実績の状況は、以下のとおりであります。
①受注実績
(単位:百万円)
セグメントの名称前第3四半期連結累計期間
(自 2018年6月1日
至 2019年2月28日)
当第3四半期連結累計期間
(自 2019年6月1日
至 2020年2月29日)
増減
受注高受注残高受注高受注残高受注高受注残高
IoT関連事業4,6211,9814,2992,348△322366
環境エネルギー事業834398675412△15814
インダストリー4.0推進事業1,1711761,028267△14290
合計6,6272,5576,0033,028△623471

(注)1.金額には、消費税等は含まれておりません。
2.上記金額には、見込み生産を行っている事業は含まれておりません。
②販売実績
(単位:百万円)
セグメントの名称前第3四半期連結累計期間
(自 2018年6月1日
至 2019年2月28日)
当第3四半期連結累計期間
(自 2019年6月1日
至 2020年2月29日)
増減
金額金額金額増減率(%)
IoT関連事業3,2623,142△119△3.7
環境エネルギー事業852640△212△24.9
インダストリー4.0推進事業1,4351,166△269△18.8
合計5,5504,949△600△10.8

(注)金額には、消費税等は含まれておりません。

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