有価証券報告書-第42期(2024/04/01-2025/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」とい
う。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末比(以下前期末比という)1,471,342千円増(2.9%増)の52,470,812千円となりました。流動資産は同1,247,488千円減(3.6%減)の33,243,669千円、固定資産は同2,718,830千円増(16.5%増)の19,227,143千円となりました。
流動資産減少の主な要因は、固定資産の取得、配当金の支払い等による現金及び預金の減少2,051,769千円によるものです。
固定資産のうち有形固定資産は、日向第二工場増設及び日向第三工場新設等により同2,973,778千円増(25.9%増)の14,447,940千円となりました。
無形固定資産は、同192,822千円減(5.5%減)の3,283,057千円となりました。
投資その他の資産は、同62,124千円減(4.0%減)の1,496,145千円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前期末比443,858千円増(6.5%増)の7,314,791千円となりました。流動負債は同440,768千円増(7.7%増)の6,159,498千円、固定負債は同3,090千円増(0.3%増)の1,155,292千円となりました。
流動負債増加の主な要因は、支払手形及び買掛金が288,538千円増加したこと等によるものです。
当連結会計年度末の純資産は、前期末比1,027,484千円増(2.3%増)の45,156,021千円となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上と配当金の支払い、及び自己株式の消却による利益剰余金の減少2,485,320千円、自己株式の取得及び消却による自己株式の減少3,501,113千円によるものです。
この結果、自己資本比率は86.1%となりました。
b.経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加などを背景に、内需を中心に景気は緩やかな回復基調となりました。一方で、資源・エネルギー高や物価上昇による消費への影響懸念、為替の急激な変動、地政学的リスクの高まり、米国の通商政策の動向などにより、依然として先行きは不透明な状況が継続しております。
当社グループの属する医療関連業界におきましては、医療現場においては手術件数や検査件数がコロナ禍前の水準に回復する動きが見られる一方、物資の高騰や医療従事者の慢性的な人手不足等の影響により、医療関連業界を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が続いております。
このような中、当社グループは2024年5月にそれまでの中期経営計画(2021年12月公表。「当初中計」)の見直しを行い、「中期経営計画“NEXT 300 Neo”」を策定、公表しており、その達成にむけグループ一丸となって取り組んでおります。
国内においては、人工透析類では針刺し防止機構付き止血弁内蔵透析用留置針「ハッピーキャスProFlex」、静脈留置針類では針刺し防止機構付き留置針「スーパーキャス5」並びに「スーパーキャス7」等の販売・普及に努めるとともに、インターベンション類では、スーパーシース「スーパーシースCoat Plus」、不整脈治療用のブレイデッドシース「AbRoad STOUT」及びスティーラブルシース「AbRoad FLEX」の販売拡大に努めました。
2022年12月に買収した株式会社Bolt Medicalが開発し、2024年6月に国内製造販売承認を取得した脳血管用誘導補助器具「Medilizer AGD システム」については、2025年3月1日付けで保険収載され販売を開始しております。また2024年12月には国内市場における血栓除去システムに関し米国企業とパートナーシップを組むとともに、2025年4月にはアンティリークⓇ事業の国内販売全般に関し事業を承継する契約を締結しております。
海外においては、ボストン・サイエンティフィック社との販売契約が2024年3月をもって終了した影響によりインターベンション類は減収となりましたが、2025年3月に欧米市場におけるシースイントロデューサーの販売に関し朝日インテック社との間で販売契約を締結しております。また、国内で高い評価をいただいております透析針、静脈留置針等についても引き続き積極的なプロモーションに努めてまいりました。
上記の結果、当連結会計年度の業績は、売上高22,553,238千円(前年同期比3.2%増)、営業利益は、製造原価の上昇等により4,486,793千円(同4.1%減)、経常利益4,658,447千円(同2.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3,013,544千円(同1.8%減)となりました。
当社の商品区分である品目別の売上高は以下のとおりであります。
人工透析類におきましては、7,981,199千円(前年同期比4.7%増)となりました。静脈留置針類におきましては、7,412,787千円(同8.4%増)となりました。インターベンション類におきましては、7,148,238千円(同3.1%減)となりました。
(注) 当社グループは、医療機器の製造・販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省
略しております。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、以下に記載のキャッシュ・フローにより、前連結会計年度末に比べ2,051,769千円減少し、当連結会計年度末には17,059,317千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は3,561,573千円(前年同期比26.3%減)となりました。内訳の主なものは、税金等調整前当期純利益4,659,700千円と、法人税等の支払額1,588,905千円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3,870,946千円(前年同期は3,230,735千円の収入)となりました。内訳の主なものは、有形固定資産の取得による支出3,817,438千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,879,313千円(前年同期比71.5%減)となりました。内訳は、自己株式の取得による支出と配当金の支払額であります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績については、単一セグメントのため品目区分別に記載しております。
| 品目別 | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 前年同期比(%) | |
| 人工透析類 | (千円) | 7,212,329 | △4.4 |
| 静脈留置針類 | (千円) | 7,195,178 | 3.2 |
| インターベンション類 | (千円) | 5,651,070 | △5.7 |
| 合計 | (千円) | 20,058,577 | △2.2 |
(注)金額は平均販売価格によっております。
b.受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績については、単一セグメントのため品目区分別に記載しております。
| 品目別 | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 前年同期比(%) | |
| 人工透析類 | (千円) | 7,981,199 | 4.7 |
| 静脈留置針類 | (千円) | 7,412,787 | 8.4 |
| インターベンション類 | (千円) | 7,148,238 | △3.1 |
| その他 | (千円) | 11,012 | 14.6 |
| 合計 | (千円) | 22,553,238 | 3.2 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は次のとおりであります。
・経営成績の分析
「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
・財政状態の分析
当社グループは、適切な流動性の維持、事業活動のための自己資金の充実及び健全なバランスシートの維持を財務
方針としております。
なお、財政状態の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシ
ュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであり
ます。
・経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
・キャッシュ・フローの状況の分析
「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成
績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
・資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を
目的とした資金需要は、主に設備投資であります。
財務政策
当社グループは、運転資金及び設備投資資金については、原則自己資金により調達することとしております。
当社グループは、財務の健全性を保ち、営業活動によるキャッシュ・フローを基本に将来に必要な運転資金及び設
備投資資金を調達していく考えであります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについて
は、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとお
りであります。