四半期報告書-第27期第3四半期(平成27年12月1日-平成28年2月29日)

【提出】
2016/04/11 9:21
【資料】
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府や日銀による経済政策や金融政策を背景に、企業収益や雇用環境が緩やかな回復基調で推移しておりました。一方で、中国や原油価格の急落により産油国の景気減速、リスクオフによる株安や為替の急激な変動等、先行き不透明な状態となっております。
このような事業環境のもと、当社グループはアニメーション作品の企画・制作を行う映像制作事業、コミック雑誌等の企画、製造、販売を行う出版事業、作品の二次利用による印税・収益分配金等を得る版権事業に取り組んでまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は5,808,657千円(前年同期比8.3%減)、経常利益は227,045千円(前年同期比18.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は96,371千円(前年同期は79,368千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 映像制作事業
映像制作事業におきましては、テレビ用アニメーション「ハイキュー!! セカンドシーズン」「フューチャーカード バディファイト100」「終わりのセラフ」「蒼穹のファフナー EXODUS」等、その他ゲーム用・CM用のアニメーションを制作いたしました。
以上により、当事業の売上高は3,719,200千円(前年同期比16.3%減)、セグメント損失は103,416千円(前年同期は162,804千円のセグメント損失)となりました。
② 出版事業
出版事業におきましては、新刊は、月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「魔法使いの嫁 4巻」「PEACEMAKER鐵 9巻」「ARIA 完全版 ARIA The MASTERPIECE 1巻」等、定期月刊誌9点並びに新刊コミックス71点を刊行しました。
平成27年9月26日より劇場公開されました「ARIA The AVVENIRE」のパンフレット及び関連グッズが特に販売好調でした。また、利益率の高い電子書籍の有料配信による収入は前年同期対比38%増となっており収益に貢献しています。
以上により、当事業の売上高は930,649千円(前年同期比9.8%減)、セグメント利益は160,503千円(前年同比6.0%増)となりました。
③ 版権事業
版権事業におきましては、「進撃の巨人」「サイコパス シリーズ」「蒼穹のファフナー シリーズ」「攻殻機動隊 シリーズ」「宇宙戦艦ヤマト2199 シリーズ」「黒子のバスケ シリーズ」等の二次利用による収益分配を計上しました。
以上により、当事業の売上高は884,910千円(前年同期比41.0%増)、映像マスターの減価償却費が増えたことにより、セグメント利益は215,984千円(前年同期比33.9%減)となりました。
④ その他
その他事業におきましては、雑誌のイラスト描きやキャラクターの商品販売等により、当事業の売上高は273,896千円(前年同期比18.1%増)となり、セグメント利益は35,192千円(前年同期比135.5%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ311,583千円減少し7,230,158千円となりました。主な要因は現金及び預金が549,769千円増加し、一方、受取手形及び売掛金が287,553千円、仕掛品が259,815千円、映像マスターが222,352千円減少したことによるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ423,577千円減少し2,786,276千円となりました。主な要因は短期借入金が50,000千円増加し、一方、買掛金が334,534千円、未払金が140,363千円減少したことによるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ111,993千円増加し4,443,881千円となりました。主な要因は親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が86,501千円増加したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。