四半期報告書-第98期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/14 13:53
【資料】
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用情勢や企業収益の改善傾向は継続しており、緩やかな回復基調が持続いたしました。また、世界経済においても、北東アジアをめぐる地政学リスクは依然として懸念材料ではあるものの、米国では個人消費は底堅く推移し、企業業績が改善するなど景気は引き続き堅調に推移しております。欧州についても金融緩和政策や新興国経済の持ち直しなどが下支えとなり、景気は緩やかな回復基調となっております。中国においても経済政策の効果もあって景気は安定化に向かい、回復傾向となっております。
このような環境の下、当グループは当年度を2年目とする中期経営計画「KBK 2016」に掲げる重点戦略を推し進め、次代に繋がる事業構造の強化を図っております。
この結果、当グループの当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、機械部品関連部門が着実に業績を伸ばしたものの、基幹産業関連部門の資源開発機器関連事業と電子・制御システム関連部門の航空電子関連事業の落込みなどにより、売上高は前年同期に比べ2億37百万円増加し、430億58百万円となりましたが、売上総利益につきましては、前年同期に比べ1億75百万円減少し、58億96百万円となりました。営業利益につきましては売上総利益の減益などにより前年同期に比べ3億3百万円減少し、3億99百万円となりました。経常利益につきましては、持分法投資利益の増加と為替差損の減少があったものの、営業利益の減益分をカバーできず、前年同期に比べ75百万円減少し、9億53百万円となりましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、非支配株主に帰属する四半期純利益が減少したことで前年同期に比べ16百万円増加し、7億27百万円となりました。
セグメントの概況は、以下の通りであります。
基幹産業関連部門
前年同期に大口案件が重なった重電設備関連事業と原油価格低迷に伴う資源開発機器関連事業の落込みなどにより減収減益となりました。この結果、売上高は前年同期に比べ8億59百万円減少の119億33百万円となり、セグメント利益も、前年同期に比べ1億2百万円減少の1億42百万円の損失となりました。
電子・制御システム関連部門
航空電子関連事業において自動車部品メーカー向け大口量産案件の納入開始時期が来年度以降へ遅延したことなどにより減収減益となりました。この結果、売上高は前年同期に比べ1億83百万円減少の74億4百万円となり、セグメント利益も、前年同期に比べ3億63百万円減少の1億90百万円の損失となりました。
産業素材関連部門
樹脂・塗料関連事業では国内向けが堅調に推移した一方で米国での落込みと複合材料関連事業の伸び悩みから収益を悪化させました。この結果、売上高は前年同期に比べ2億7百万円増加の121億82百万円となりましたが、セグメント利益は、前年同期に比べ17百万円減少の1億67百万円となりました。
機械部品関連部門
ヱトー株式会社のねじ関連事業は国内事業が引き続き業績を伸ばし、ばね関連事業も堅調に推移しました。この結果、売上高は前年同期と比べ10億72百万円増加の115億37百万円となり、セグメント利益も、前年同期に比べ1億77百万円増加の5億65百万円となりました。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
記載すべき重要な研究開発活動はありません。