有価証券報告書-第65期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/26 12:49
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【項目】
159項目
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
また、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態の分析については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前会計年度との比較・分析を行っております。
(1)経営成績
国内のエネルギー業界は、2016年4月に電力小売りが、2017年4月には都市ガス小売りが全面自由化され、異業種からの参入やエネルギーの垣根を越えた連携が進み、セット割料金メニューによる消費者への提案活動が一層活発化しております。
当社グループは、このような状況下での業容拡大を目指し、テレビCMやWeb広告等を通じたブランディング戦略により認知度向上に努めるとともに、お客様に利便性の高いサービスを提供するセット割料金メニュー「プレミアム5+プラン」のラインナップを拡充するなど、グループの総力を挙げて営業活動を展開しております。
2018年11月には、資本業務提携先である東京電力エナジーパートナー株式会社の協力を得て、業界最安値を目指す電気とガスのセット割料金メニュー「でガ割」を発表し、東京電力エリアで電気の小売事業をスタートいたしました。さらに2019年3月には、静岡県の中部電力エリア(静岡県の富士川以西)において、同メニューによるLPガスと電気のセット販売を開始し、お客様数の増加に注力しております。今後も、より多くのお客様のご支持を得られるような魅力的な料金メニューや付加価値サービスの開発に注力して参ります。
当社グループの主軸であるLPガス事業の順調な顧客基盤拡大への対応と今後の事業連携を見据え、新たな大型LPガス充填ハブ基地「夢の絆・川崎(仮称)」の建設を計画し、用地として神奈川県川崎市に28,900坪の土地を取得いたしました。
2020年度に完成予定の同ハブ基地は、最新のICT、IoT技術を組み込み、LPガスの受入、ガスの協同充填、トレーラーへの積載等の、完全デジタルトランスフォーメーションによる、世界初の完全無人オペレーションの実現を目指しております。加えて、ICタグや画像認証技術等を活用したガスボンベのトレーサビリティを実現し、リアルタイムでの配送経路や容器管理の「見える化」、センサー技術を活用した基地構内におけるトレーラー・ローリー等の自動オペレーションを目指します。
これらエネルギープラットフォーム事業を支える様々なビックデータの連携と、収集した多くのデータをAIで静的・動的に解析し、お客様毎の異なるニーズや多様化する地域社会の動態に対応した新たなサービス開発に応用するシステム「ニチガス・ストリーム」を株式会社ソラコムと協働で構築いたしました。現在、同システムを実装し、収集データの選別と利用方法の検討を進めております。
当社グループは最先端テクノロジーの取り込みこそが、今後の労働生産性向上によるトップライン拡大や、企業価値向上を決定づけるという確信のもと、ICT技術によるイノベーションの創出に取り組み続けて参ります。
定量面に関しましては、当連結会計年度末の当社グループのお客様数は、前連結会計年度末に比べ157千世帯増の1,496千世帯と順調に増加しております。
当連結会計年度の売上高につきましては、期初からの例年にない高気温の影響を受けましたものの、自由化市場でのお客様数の順調な伸びに伴い、ガス売上高が前年同期に比べ増加したこと等により122,577百万円(前年同期比6.8%増)となりました。
利益面につきましては、原料価格の上昇に加え、営業力強化のための人員増に伴う労務費の増加等があり、営業利益は8,927百万円(前年同期比16.5%減)、経常利益は、持分法による投資損失の計上等により7,375百万円(同33.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,328百万円(同44.5%減)となりました。
当連結会計年度のセグメント別の経営成績は次のとおりであります。
[LPガス事業]
LPガス事業におきましては、ガス販売量は期初からの高気温の影響を受け減少いたしましたが、原料価格の値上がりに伴う販売価格の上昇等により、当連結会計年度の売上高は67,442百万円と前年同期に比べ2,693百万円(前年同期比4.2%増)の増収となりましたが、セグメント利益(営業利益)は、人員増に伴う労務費の増加等により、6,888百万円と前年同期に比べ1,122百万円(前年同期比14.0%減)の減益となりました。
[都市ガス事業]
都市ガス事業におきましては、ガス販売量が、自由化市場でのお客様数の順調な伸びに伴い前年同期に比べ増加したこと等により、当連結会計年度の売上高は55,135百万円と前年同期に比べ5,158百万円(前年同期比10.3%増)の増収となりましたが、セグメント利益(営業利益)は、原料価格が高く推移したことに加え、営業費の増加があり、2,029百万円と前年同期に比べ638百万円(前年同期比23.9%減)の減益となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
当社グループは販売を主として行っており、セグメントごとに生産規模及び受注実績を金額あるいは数量で示すことは行っておりません。
[販売実績]
セグメントの名称前連結会計年度
(2017.4.1~2018.3.31)
当連結会計年度
(2018.4.1~2019.3.31)
LPガス事業(百万円)64,74867,442
都市ガス事業(百万円)49,97655,135
合計(百万円)114,725122,577


1) LPガス事業の販売実績
区分前連結会計年度
(2017.4.1~2018.3.31)
当連結会計年度
(2018.4.1~2019.3.31)
ガス(百万円)56,54356,824
機器、受注工事他(百万円)8,20510,617
合計(百万円)64,74867,442

2) 都市ガス事業の販売実績
区分前連結会計年度
(2017.4.1~2018.3.31)
当連結会計年度
(2018.4.1~2019.3.31)
ガス(百万円)39,45147,226
機器、受注工事他(百万円)10,5247,909
合計(百万円)49,97655,135

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)財政状態
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ3,314百万円(2.4%増)増加し、141,267百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ12,451百万円(27.9%減)減少し、32,198百万円となりました。主な要因は、川崎の工場用地及び投資不動産の取得により現金及び預金が減少したこと等によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ15,765百万円(16.9%増)増加し、109,069百万円となりました。主な要因は、川崎の工場用地及び投資不動産の取得に伴い有形固定資産と投資その他の資産が増加したこと等によるものです。
当連結会計年度末における負債の合計は、前連結会計年度末に比べ6,325百万円(9.6%増)増加し、72,203百万円となりました。主な要因は、設備投資資金の調達に伴い借入金が増加したこと等によるものです。
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ3,011百万円(4.2%減)減少し、69,064百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上と配当金の支払による利益剰余金の増減及び自己株式の取得(株主資本の減少)を反映したものです。また、自己株式5,588千株を消却いたしました。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ3.3ポイント低下し、48.9%となりました。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、13,243百万円減少し18,193百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、前連結会計年度に比べ、446百万円収入が減少し、15,151百万円となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益が前連結会計年度に比べ減少し、たな卸資産の減少額等の収入要因が相殺されたことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ、19,786百万円支出が増加し、26,846百万円となりました。主な要因は、川崎の工場用地及び投資不動産の取得により、前連結会計年度に比べ、有形固定資産の取得による支出が増加したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ、6,884百万円支出が減少し、1,570百万円となりました。これは主に、借入金の増加額と自己株式の取得による支出を反映したものです。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、上記の(3)キャッシュ・フローに記載のとおりであります。なお、資金需要の主なものは、運転資金、設備投資、法人税等の支払、借入金の返済等であり、その原資は、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入等であります。

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