有価証券報告書-第47期(令和2年7月1日-令和3年6月30日)

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2021/09/13 9:00
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128項目

(業績等の概要)
(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、多くの財・サービスで前向きな変化が表れるなど持ち直しの動きがみられていたものの、緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置が繰り返されるなど、新型コロナウイルス感染症の影響が顕著になり、厳しい状況が続いておりますが、今後はワクチン接種の普及により社会活動が回復に向かうことが期待されます。
当外食業界においても、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い外食需要が再び減少に転じるなど、先行きの見通せない大変厳しい経営環境が続いております。また、テイクアウトやデリバリー販売といった感染動向に左右されにくいビジネス展開に取り組む企業の増加など、外食業界をとりまく環境が大きく変化しております。
当社グループでも、このような非常事態に対処すべく、2020年6月8日に発表しました「今後の退店計画に関するお知らせ」のとおり、財務基盤の強化を図る観点から収益改善が見込めない店舗の退店を柱とする経営合理化を進めるとともに、当面のコロナ禍において十分な資金調達を実施することで中長期的な財務基盤の安定化を図ることを目的として、資本性劣後ローンによる資金調達を実行いたしました。
さらに今後の中長期的な成長戦略を実現するため、既存のイートイン事業はもちろんのこと、テイクアウトやデリバリー販売を強化するなど、子会社を含めたグループ全体のパフォーマンス向上に取り組んでまいりました。
また、並行して、地域子会社の統廃合、地域子会社内の営業管轄区割りの統廃合、本社組織のスリム化など、管理面の効率化も進めてまいりました。
商品施策では、既存商品のブラッシュアップを継続して提供品質の向上を進めると同時に、試験販売を繰り返してお客様の消費動向を慎重に分析した上で、グランドメニューの改定を1回、夏の気配を感じる季節にぴったりの「ごちそうダイニング」などのフェアを5回行いました。
グランドメニューの改定では、「こだわりアップルパイとバニラアイスのスキレット仕立て」や「ベーコンバタープレミアムハンバーグ&えびフライ」など、新メニューが10品登場しました。また、テイクアウト限定のお手頃弁当や日替りランチ及び昼膳など、テイクアウト対応メニューの拡充を行いました。
営業施策では、重点的な取り組みとして、料理のクオリティー維持・向上を目的に作業チェックシートを見直してひとつひとつの作業の徹底を行い、良い品質で、見た目にもきれいで、鮮度の良いおいしい料理を安定的に提供できるように努めてまいりました。
また、販売促進として、季節ごとに各1回のキャンペーンに加え、来店するだけで特典と交換できるスタンプや、ランク毎の豪華特典、プラチナランク以上の会員様限定「プレミアムラウンジ」の登場など、便利でお得なスマートフォン専用無料アプリ「ジョイフル公式アプリ」の更なる充実を行いました。
店舗展開につきましては、前述のとおり、収益改善が見込めない店舗の退店を柱とする経営合理化を進めており、当連結会計年度における店舗数は、グループ直営1店舗の出店、グループ直営140店舗及びFC4店舗の退店により672店舗(グループ直営621店舗、FC51店舗)となりました。
以上の取り組みを行いましたが、新型コロナウイルス感染症に関して、政府による緊急事態宣言に伴う国民への外出自粛要請や各地方自治体からの営業休止及び営業時間短縮要請による売上高の急減、当該期間中の給与や家賃など各種固定費の負担の影響は甚大な一方、時短営業協力金や雇用調整助成金等の助成金収入が発生したことで、当連結会計年度における経営成績は、売上高は47,645百万円(前期比23.6%減)、営業損失は3,373百万円(前期は営業損失3,785百万円)、経常利益は429百万円(前期は経常損失2,479百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,799百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失9,323百万円)となりました。
なお、経営指標としている「総資本経常利益率」「売上高経常利益率」「労働生産性」及び「株主資本当期純利益率」の数値改善のため、より一層の経営努力に努めてまいります。
また、当社は保険代理店業を行う特例子会社を所有しておりますが、連結業績に占める割合が極めて軽微であり、当社グループの報告セグメントがレストラン事業一つであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
〈参考:計画値との比較分析〉
上半期(2020年7月1日~2020年12月31日)において、売上高は計画比で98.3%と予想を下回ったものの、収益改善が見込めない店舗の退店を柱とする経営合理策を迅速に進めたこと等により、営業損失は882百万円、経常損失は959百万円の改善となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損失は、特別利益に店舗閉鎖損失引当金戻入額等を計上した結果、2,224百万円の改善となりました。
下半期(2021年1月1日~2021年6月30日)において、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により外食需要が急減した結果、売上高は計画比で75.3%に落ち込むなど、厳しい状況になりましたが、時短営業協力金や雇用調整助成金等の助成金収入が発生した結果、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は改善する結果となりました。
以上のことから通期では売上計画差△7,170百万円、営業利益計画差△2,558百万円と計画を下回ったものの、経常利益計画差+1,214百万円、親会社株主に帰属する当期純利益計画差+2,545百万円と計画を上回りました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当社グループの資金需要のうち主なものは、販売商品に係る原材料費、店舗運営に係る人件費、地代家賃等の運転資金及び設備投資資金であります。これらの原資は営業活動の結果得られた資金を主としましたが、不足するものについては長期借入れで調達するなど、計画的に実施してまいりました。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、2,611百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況については次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、1,699百万円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益1,900百万円、減価償却費1,432百万円であり、支出の主な内訳は、店舗閉鎖損失引当金の減少2,773百万円、未払費用の減少714百万円、未払消費税等の減少644百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、413百万円となりました。収入の主な内訳は、有形及び無形固定資産の売却1,154百万円、敷金及び保証金の回収760百万円であり、支出の主な要因は資産除去債務の履行1,143百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、946百万円となりました。収入の主な内訳は、長期借入金4,000百万円、自己株式の処分999百万円であり、支出の主な内訳は、短期借入金の純増減3,240百万円、長期借入金の返済2,637百万円であります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
当連結会計年度における生産実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
品目金額(百万円)前期比(%)
ハンバーグ2,20880.3
ソース77674.8
その他1,239125.7
4,22588.5

(注) 上記金額は、製品製造原価で表示しており、消費税等は含まれておりません。
(2) 受注状況
当社グループは受注生産を行っておりません。
(3) 販売実績
① 直営ジョイフルレストラン料理メニュー区分別販売実績
当連結会計年度におけるグループ直営ジョイフル店の料理メニュー区分別販売実績は、次のとおりであります。
メニュー区分金額(百万円)構成比(%)前期比(%)
グリル10,90925.377.0
ライトミール6,54215.180.2
定食10,36724.082.0
モーニング3,7088.673.6
喫茶・酒類6,68115.572.8
その他4,98911.5105.1
43,199100.080.1

(注) 1 上記メニュー区分は、提出会社である当社の店舗グランドメニューの区分による表記となっております。
2 上記以外の販売実績は下記のとおりであります。
金額(百万円)前期比(%)
直営ジョイフル以外の直営レストランの販売等924106.3
直営ジョイフル以外の連結子会社飲食店の販売等2,39439.0
フランチャイズに販売している食材売上92982.1
フランチャイズからのロイヤリティ収入17284.6
保険の販売24104.6

3 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
② グループ直営ジョイフル店の会社別店舗数及び販売実績
当連結会計年度の販売実績及び直営店舗数を会社別に示すと次のとおりであります。
地域店舗数客席数金額(百万円)構成比(%)前期比(%)
株式会社ジョイフル北日本(注)3819,3783,0987.2111.5
株式会社ジョイフル関東(注)36671.523.2
株式会社ジョイフル東海607,1163,5268.176.4
株式会社ジョイフル東関西・北陸(注)46951.623.4
株式会社ジョイフル関西(注)4779,2383,7678.7132.3
株式会社ジョイフル中国678,9074,40110.282.4
株式会社ジョイフル四国455,5542,8756.784.9
株式会社ジョイフル北九州638,4303,9939.284.5
株式会社ジョイフル中九州739,5664,66410.879.4
株式会社ジョイフル東九州607,2364,0049.386.0
株式会社ジョイフル西九州9011,8925,60313.081.8
株式会社ジョイフル南九州8310,5015,59613.084.6
株式会社ジョイフル56523040.775.6
70488,47043,199100.080.1

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 上記の店舗数、客席数、金額には、退店したグループ直営ジョイフル店127店舗を含んでおります。
3 株式会社ジョイフル北日本と株式会社ジョイフル関東は、株式会社ジョイフル北日本を存続会社として
2020年10月1日を効力発生日とする吸収合併を実施しております。
4 株式会社ジョイフル関西と株式会社ジョイフル東関西・北陸は、株式会社ジョイフル関西を存続会社と
して2020年10月1日を効力発生日とする吸収合併を実施しております。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであり、原則として連結財務諸表に基づいたものであります。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成におきましては、当社グループにおける過去の実績等を踏まえ合理的に見積りを行っておりますが、実際の結果は、将来事象の結果に特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
① 売上高
多様化する消費者ニーズに対応した商品施策の推進や、「お客様に繰り返しご利用いただける店作り」の観点から営業状態の向上に取り組んで参りましたが、新型コロナウイルス感染症に関して、政府による緊急事態宣言に伴う国民への外出自粛要請や各地方自治体からの営業休止及び営業時間短縮要請による売上高の急減などが影響し、47,645百万円となりました。
② 営業利益
売上高の減少等に加えて、コロナ禍での営業休止や営業時間短縮中の給与や家賃など各種固定費の負担の影響も大きく、3,373百万円の損失となりました。
③ 経常利益
営業利益の減少の一方、時短営業協力金や雇用調整助成金等の助成金収入の発生したことにより、429百万円の利益となりました。
④ 親会社株主に帰属する当期純利益
店舗閉鎖損失引当金戻入額や固定資産売却益による特別利益が発生したこと等により、1,799百万円の利益となりました。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しております。
(4) 経営戦略の現状と見通し
これまでの「地域に必要とされる店舗作り」と「磐石な収益構造と財務基盤の構築」を引き続き重要な経営課題とします。既存のイートイン事業はもちろんのこと、テイクアウト販売を強化するなど、子会社を含めたグループ全体のパフォーマンス向上に取り組んでまいります。
(5) 当連結会計年度の財政状態の分析
① 資産の部
当連結会計年度末の総資産は30,800百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,694百万円の減少となりました。これは主に、現金及び預金の減少2,247百万円によるものであります。
② 負債の部
当連結会計年度末の負債合計は27,545百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,528百万円の減少となりました。これは主に、短期借入金の減少3,240百万円、店舗閉鎖損失引当金の減少2,773百万円によるものであります。
③ 純資産の部
当連結会計年度末における純資産は3,254百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,833百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益による増加1,799百万円、自己株式の処分による増加999百万円によるものであります
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資金調達の方針
当社グループは、原則として販売商品に係る原材料費、店舗運営に係る人件費、地代家賃等の運転資金及び新規出店に伴う設備投資資金は営業活動によるキャッシュ・フローの範囲内で賄う方針でありますが、経営の状況に応じて銀行又は資本市場からの資金調達も検討してまいります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、2,611百万円となりました。
キャッシュ・フローの状況は、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
(7) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大に係る当事業年度の会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表[注記事項](重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
(固定資産の減損処理)
当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。
(繰延税金資産の回収可能性)
繰延税金資産は、来期予算等に基づいて課税所得の発生時期及び金額を見積り、回収可能性が高いと判断した金額を計上しております。今後、経営環境の変化に伴い将来発生する課税所得の見通しが変化する場合には、繰延税金資産の計上額が変動し、損益へ影響を与える可能性があります。
(8) 今後の方針について
当社は、「私達は、チェーンレストラン事業を通じ、顧客・株主・従業員・取引先・社会の、精神的・物質的幸福を調和させ、その安定的増進を実現します」との経営理念を掲げ、品質の良い、美味しいお食事をお値打ち価格で提供することによって、お客様に満足していただくことを創業以来の会社の使命としてまいりました。
一方、当社を取り巻く経営環境は、コロナ禍におけるライフスタイルの変化への対応、中長期的な国内人口の減少から来る国内市場の飽和を背景に、今後も一層厳しさを増すものと思われます。しかし、刻々と変化する経営環境にあっても、当社が果たすべき役割は変わりません。創業以来の会社の使命を忠実に果たしていくことを第一とし、「安さ」はもちろんのこと「お値打ち」で「楽しさ」があるお食事と空間を提供していくことに挑戦し続けます。
そして、地域社会になくてはならない存在となることで、当社のステークホルダーである、顧客、取引先、株主・投資家の皆様の期待に応えられる会社づくりを目指してまいります。

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