有価証券報告書-第47期(2023/07/01-2024/06/30)

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2024/09/24 16:00
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110項目
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度における外食業界は、2023年5月に新型コロナウイルス感染症の取り扱いが5類へ移行したことによる行動制限の緩和の浸透による人流増に加え、海外からの訪日客の回復も顕著になり、コロナ禍により落ち込んでいた飲食需要は、コロナ以前の水準へ回復の兆しが見えてきました。一方で、依然として続いている不安定な国際情勢や為替変動を背景とした物価上昇による原材料費の高騰、世界的なインフレ基調による物価上昇と人手不足に起因する採用費の上昇のみならず、全国的に押し上げられている人件費の他、様々な経費の上昇傾向が顕著であり、経営環境は依然として厳しい状況となっております。
こうした状況の下、当社は、2022年6月期より取り組んでいる事業ポートフォリオの組み替えを進めてまいりました。前期末に業態転換のために閉店していた「日本海庄や武蔵浦和店」を、「じんべえ太郎」、「VANSAN」、女性専用AIパーソナルジム「FURDI(ファディ―)」の3店舗として2023年10月開店いたしました。そして、2024年3月には、庄や北上尾駅店の内外装の部分改装により、ファサードの視認性と店内カウンター席の強化を進め、お客様が気軽に入店しやすいお店、良い店舗体験ができるお店に転換しました。また、2024年5月には「FURDI北浦和店」を店舗譲受にて当社の運営店舗に加えて運営しております。
お客様にとって利用しやすい店舗へと変わるべく、営業時間の繰り上げ、店頭の改善を図りつつ、運営店舗のコスト構造の見直しを進めてまいりました。アフターコロナの環境下においてもお客様にお選びいただける店舗体制づくりを進めております。当社が主力として運営しております居酒屋業態においては、飲食店でご飲食する素晴らしさを感じていただけるように、MS(ミステリーショッピングリサーチ)をはじめとしたお客様の声を店舗改善に活用し、またそれをフォローするための仕組みを整え、お客様に笑顔でお帰りいただけるように注力しております。採用においても、様々な媒体やリファラル採用、アルムナイ採用、SNSの活用等、新たな手法での人材の採用にも取り組んでおります。
この結果、当事業年度末の店舗数は、大衆割烹「庄や」15店舗、「日本海庄や」2店舗、カラオケルーム「歌うん だ村」1店舗、大衆すし酒場「じんべえ太郎」8店舗、Italian Kitchen「VANSAN」3店舗、女性専用AIパ ーソナルジム「FURDI」2店舗の合計31店舗となっております。
以上により、当事業年度の業績は、売上高1,649,628千円(前期比23.5%増)、売上総利益1,141,045千円(同 26.1%増)、営業損失は180,662千円(前期は営業損失343,886千円)となりました。経常損失は172,101千円(前期は経常損失334,258千円)となり、税引前当期純損失は198,801千円(前期は税引前当期純損失291,413千円)となり、当期純損失は206,628千円(前期は当期純損失295,508千円)となりました。
当社のセグメントはこれまで料理飲食事業の単一セグメントでありましたが、武蔵浦和プロジェクトの3店舗が開店したことにより、第2四半期会計期間より女性専用AIパーソナルジム「FURDI」を「その他」として追加し、「料理飲食事業」及び「その他」として2区分に変更しております。
料理飲食事業については、従前より報告しております「庄や」「日本海庄や」「歌うんだ村」「じんべえ太郎」「VANSAN」であり、その他事業については、女性専用のAIパーソナルフィットネスジム「FURDI」であります。
また、その他については、前事業年度実績がないため、比較情報を記載しておりません。
料理飲食事業その他
売上高
(前年同期比)
1,635,331千円
(22.4%増)
14,297千円
(-)
セグメント利益又は損失(△)
(前年同期比)
20,240千円
(-)
△18,543千円
(-)

②キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて140,944千円減少となり、567,417千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果使用した資金は88,882千円となりました。これは主に、税引前当期純損失198,801千円、減価償却費57,756千円、減損損失21,855千円及び店舗閉鎖損失10,106千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は316,158千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出269,619千円、定期預金の預入による支出50,000千円、資産除去債務の履行による支出13,015千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果得られた資金は264,097千円となりました。これは主に、短期借入れによる収入300,000千円、短期借入金の返済による支出200,000千円、長期借入れによる収入200,000千円、長期借入金の返済による支出33,692千円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
イ.収容能力及び収容実績
当事業年度における収容能力及び収容実績を業態別ごとに示すと次のとおりであります。
業態区分前事業年度
(自 2022年7月1日
至 2023年6月30日)
当事業年度
(自 2023年7月1日
至 2024年6月30日)
店舗数
(店)
客席数
(千席)
構成比
(%)
来店客数
(千人)
構成比
(%)
店舗数
(店)
客席数
(千席)
構成比
(%)
来店客数
(千人)
構成比
(%)
庄や部門1866961.930651.31654555.330145.7
日本海庄や部門322921.311419.2214214.47912.1
じんべえ太郎部門712311.410818.2821722.019128.9
VANSAN部門2585.46611.23818.38813.3
FURDI部門-----2----
合計301,081100.0596100.031986100.0660100.0

(注)1.当事業年度における客席数は各月末現在の各店舗客席数×営業日数として算出しております。
2.庄や部門には、カラオケルーム「歌うんだ村」が含まれております。
ロ.販売実績
当事業年度における販売実績を業態別、地域別に示すと次のとおりであります。
1)業態別販売実績
業態区分当事業年度
(自 2023年7月1日
至 2024年6月30日)
前期比(%)
庄や部門(千円)772,064107.0
日本海庄や部門(千円)213,75580.2
じんべえ太郎部門(千円)441,661215.3
VANSAN部門(千円)207,849146.2
FURDI部門(千円)14,297-
合計(千円)1,649,628123.5

(注)庄や部門には、カラオケルーム「歌うんだ村」が含まれております。
2)地域別販売実績
地域別当事業年度
(自 2023年7月1日
至 2024年6月30日)
前期比(%)
埼玉県(千円)1,387,140123.3
栃木県(千円)132,088120.5
群馬県(千円)85,135125.3
千葉県(千円)45,264138.2
合計(千円)1,649,628123.5

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。財務諸表の作成にあたりましては、過去の実績や将来の計画等を踏まえて合理的に見積りを行っておりますが、実際の結果は、将来事象の結果に特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。
② 当事業年度の財政状態の分析
資産、負債および純資産の状況
(資産)
当事業年度末における資産合計は1,782,578千円となりました。流動資産合計は、前事業年度末に比べて87,178千円減少し、797,553千円となりました。その主な要因は、現金及び預金が90,942千円減少したことによるものです。また、固定資産合計は、前事業年度末に比べて188,210千円増加し、985,025千円となりました。その主な要因は、業態変更に伴う有形固定資産の増加263,443千円、減価償却費57,756千円の計上等によるものです。
(負債)
当事業年度末における負債合計は1,132,705千円となりました。流動負債合計は、前事業年度末に比べて146,475千円増加し、387,786千円となりました。その主な要因は、短期借入金の増加100,000千円、未払金の増加66,170千円等によるものです。固定負債合計は、前事業年度末に比べて159,471千円増加し744,918千円となりました。その主な要因は、長期借入金の増加158,924千円等によるものです。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は前事業年度末に比べて204,914千円減少し、649,873千円となりました。その主な要因は、当期純損失206,628千円によるものです。
③ 当事業年度の経営成績の分析
イ. 売上高
当事業年度における売上高は1,649,628千円(前期比313,972千円増)となりました。
これは主に、事業ポートフォリオの組み替えによる、業態変更と店舗数の増加による売上高の増加、及び店舗一部改装と既存店の店内活性化等による効果によるものであります。
ロ. 売上総利益
当事業年度における売上総利益は1,141,045千円(前期比235,952千円増)となりました。
これは主に、売上高の増加によるものであります。
ハ. 販売費及び一般管理費
当事業年度における販売費及び一般管理費は1,321,707千円(前期比72,727千円増)となりました。
これは主に、社員給与の増加58,270千円、及び消耗品費の増加12,084千円によるものであります。
ニ. 営業利益
当事業年度における営業損失は180,662千円(前期は営業損失343,886千円)となりました。
ホ. 経常利益
当事業年度における経常損失は172,101千円(前期は経常損失334,258千円)となりました。
これは、役員保険の解約に際し、保険解約返戻金を営業外収益に計上したことによるものであります。
ヘ. 特別利益
当事業年度における特別利益は5,262千円となりました。
これは、さいたま市エネルギー価格物価高騰等対策補助金等によるものであります。
ト. 特別損失
当事業年度における特別損失は31,962千円となりました。
これは、減損損失21,855千円、店舗閉鎖損失10,106千円によるものであります。
チ. 当期純利益
当事業年度における当期純損失は206,628千円(前期は当期純損失295,508千円)となりました。
④ 当事業年度のキャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況、4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況、3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑥ 経営戦略の現状と見通し
当社が主力として運営しております居酒屋業態においては、コロナ禍を経て集客の改善がなされておりましたが、業態を変更することによって、収益が改善されていることで、事業ポートフォリオの一層の充実を図るために、「庄や・日本海庄や」店舗の中で収益回復に時間を要する店舗を、自社ブランドである「じんべえ太郎」、「Italian Kitchen VANSAN」に順次業態変更し、より一層安定した収益構造を確立することで、継続企業としての体制を構築してまいります。
また、2023年6月期末閉店した120坪の大型店「日本海庄や武蔵浦和店」を「じんべえ太郎」、「Italian Kitchen VANSAN」及び新たにフランチャイズ契約を締結した女性向けAIパーソナルトレーニングジム「FURDI」の3業態に転換しました。加えて、2024年7月には「日本海庄や三郷中央店」を「じんべえ太郎」、「Italian Kitchen VANSAN」の2店舗に業態変更しました。
次に、『QSCの徹底』を新たに『QSSCAの徹底』として、お客様が主語・飲食を通じてお客様に感動・満足を提供することをスローガンに、新しい価値の提案を全店舗で実施してまいります。既存店を中心に店頭の重要性を再認識し、店内およびファサードから見える店舗全体の雰囲気を向上することで、再来店の動機に深く結びつけるものです。店内においては、カウンターまわりの見直しを行い、客席との一体感とともに店内オペレーションの向上を図っております。
VANSAN店舗では、お客様の声をアンケートとして実施し、提供する料理の品質向上に加えて接客や店舗環境など店舗の雰囲気に関する効果に結び付けております。このような、店舗での体験価値の提案、さらにSNSアプリを用いた販促活動を、他業態でも新たな営業施策として導入し、注力してまいります。また、サービスプロフィットチェーン強化を目的に、外部機関によるミステリーショッパーを2022年11月より導入しており、外部機関からの客観的な従業員満足度及び顧客満足度の調査に基づいた改善計画を策定・実施することで、ES(従業員満足)、CS(顧客満足)の向上に結び付けてまいります。
(注)Q:Quality(品質)、S:Service(サービス、おもてなし)、S:Speed(スピード)、C:Cleanliness(清潔)、A:Atmosphere(雰囲気・体験価値)
⑦ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の資金需要には、営業費用、例えば店舗運営に係る原材料の仕入や人件費の支払い、販売費及び一般管理費等に係る運転資金と店舗の新設や改装等の臨時的かつ多額な設備資金があります。
運転資金については、営業活動によって得られた自己資金で賄うことを原則としております。
また、設備資金についても、原則として自己資金により対応する方針ですが、回収期間が長期に及ぶことを考慮し、長期借入金及びリース契約も併せて活用する方針としております。なお、その場合も、現預金借入金比率は100%以上を維持し、過剰な投資は行わないものとしております。
当社は、販売代金の決済の大半を現金決済が占めるため、当事業年度末における当座比率は202.2%、流動比率は205.7%となっております。今後も当社の資金需要への対応のため、十分な自己資金の確保に努めてまいります。
⑧ 経営上の目標の達成状況
当社は、安定的な収益体制の確立を目指し、当初より適正原価率の維持及びコスト管理を目指す観点から売上高営業利益率を収益性の経営指標として採用しております。
売上高営業利益率の当面の目標数値5.0%としておりましたが、当事業年度実績は売上高営業利益率△11.0%となっております。
また、強固な財務基盤の構築を目指しており、自己資本比率を安全性の経営指標として採用しております。安定的な自己資本比率を80%目標としておりましたが、当事業年度は大幅な営業損失を計上いたしました。その結果、当期純損失は206,628千円となり、当事業年度末の自己資本比率は36.5%となっております。
⑨ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに関する仮定
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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