有価証券報告書-第43期(平成26年7月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/09/25 15:10
【資料】
PDFをみる
【項目】
109項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、当社グループの判断により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性がともなうため、実際の結果は、これらとは異なる可能性があります。
(2)財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ19,471百万円増加し、195,788百万円となりました。
主な要因は、現金及び預金、商品及び製品、建物及び構築物および差入保証金が増加したことによるものであります。
(負債)
負債は、前連結会計年度末に比べ18,750百万円増加し、87,397百万円となりました。
主な要因は、短期借入金が減少する一方、長期借入金が増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産は、退職給付に係る調整累計額および繰延ヘッジ損益が増加したこと等により721百万円増加し、108,390百万円となりました。
(3)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、夏の天候不順の影響をうけて、キャンプ用品やマリン用品が低迷したことに加え、前年のソチ五輪の反動でウインター用品の売上が減少する一方、汎用性の高いスポーツウエアの前年の不振から持ち直したことなどにより前年同期比3.6%増加し、218,948百万円となりました。
(売上総利益)
当連結会計年度の売上総利益は、小売事業におきましては、円安の影響による仕入価格の上昇が続いたことや、在庫が増加した商品について、値下げ販売を促進したことで売上総利益率が悪化する一方、ゴルフクラブの価格競争が一巡し、売上総利益率が前連結会計年度を上回ったことや、売上高の増加により同2,046百万円増加し、92,079百万円となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、広告宣伝費を削減する一方、新規出店の増加にともない人件費、地代家賃および減価償却費が増加したことなどにより、同6.6%増加し、88,949百万円となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は、売上総利益が2,046百万円増加しましたが、販売費及び一般管理費が5,526百万円増加したことにより、同52.6%減少し、3,130百万円となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は、不動産賃貸費用が減少しましたが、長期借入に伴う費用の増加や、営業利益が3,480百万円減少したことなどにより、同42.7%減少し、4,616百万円となりました。
(当期純利益)
当連結会計年度の当期純利益は、減損損失の計上などに加えて、経常利益が3,445百万円減少したことにより、同76.6%減少し、1,117百万円となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ10,471百万円増加し、21,314百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は6,379百万円(前年同期は6,973百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益3,715百万円、減価償却費7,236百万円の計上により資金が増加する一方、たな卸資産の増加額3,288百万円および法人税等の支払額1,699百万円により資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は12,003百万円(前年同期比176.0%増)となりました。これは主に、出店等にともなう有形固定資産の取得による支出7,823百万円、差入保証金の差入による支出3,059百万円および投資有価証券の取得による支出1,100百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は15,829百万円(前年同期は753百万円の使用)となりました。これは主に、短期借入金の減少額3,000百万円、配当金の支払額1,620百万円およびリース債務の返済による支出1,922百万円により資金が減少する一方、長期借入れによる収入22,700百万円により資金が増加したことによるものであります。