有価証券報告書-第45期(平成25年7月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/09/26 14:35
【資料】
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【項目】
85項目

対処すべき課題

当社が、これからも物語コーポレーションらしさを発揮しながら拡大成長を続けていくため、以下の課題について積極的に取り組み、経営理念「Smile&Sexy」の組織への浸透とともに、成長性と信頼性の拡大を図り、企業価値の向上に努めて参ります。
(1) 「人財力」と「開発力」の育成
中長期的に安定的な拡大成長をしていくためには、経営理念「Smile&Sexy」のもと、役職員1人ひとりが社内組織に埋没することなく、個性が発揮できる社内文化や風土の中で、新たな商品・業態・事業の開発と育成に果敢にチャレンジし、時代の変化に対応し、時代の変化を創り出す会社づくりが必要だと考えております。
そのためには、1.お客様が持つ期待感の遥か上をいく「顧客価値」を常に創造するために業態開発、業態改善を絶え間なく続ける「開発力」、2.ホスピタリティ溢れ、お客様のニーズを先読みして行動できるプロフェッショナル性が高く、個性を発揮できる「人財力」の底上げが重要課題であると考えております。
この課題に対し、①当社の経営理念の浸透、②「人財」の採用、教育、定着力を磨き続けることによるプロフェッショナル力の向上、③パートナー(パートタイマー、アルバイト)の定着と戦力化、これら3つを骨子とした経営施策を推進して参ります。
(2) 既存ブランドの育成
それぞれの店舗は、それぞれの地域社会を明るく元気にし、その地域に愛され、なくてはならない存在であり続けなければなりません。すなわち、地域に根を下ろし、地域に必要とされる生業店でなければなりません。
そのためには、「お客様への愛情と使命感」かつ「ニーズを先読みして行動できるホスピタリティ」溢れるスタッフが生き生きと働いて、私たちが経営目標として掲げている「お客様の心のリラックス」を実現するとともに、新たな商品・サービスの開発・改善を通して、お客様にとって高い価値を持ち、競争力が高いブランドを育成し続けることが、重要課題であると考えております。
この課題に対し、①既存店舗1店舗ごとの売上高・来客数前期比にこだわる、②新たな価値を創造する新フォーマットの開発、③各フォーマットの収益構造改善、④成長力のあるブランドの積極的な出店、これら4つを骨子とした経営施策を推進して参ります。
(3) フランチャイズ支援体制の充実
ビジネスパートナーであるフランチャイズ加盟店とともに業容の拡大をしていくためには、フランチャイズ加盟店の成功なくして当社の成功はないことを念頭に共にブランドの理念を共有し、その上で「人財」を育成する体制の充実やフランチャイズ加盟店の収益性を向上させることが重要課題であると考えております。
この課題に対し、①フランチャイズ加盟店の既存店舗1店舗ごとの売上高・来客数前期比にこだわり、収益性の向上、②教育・指導体制の強化、③情報開示力の向上、④クイックレスポンスを可能にする社内体制の構築、これら4つを骨子とした経営施策を推進して参ります。
(4) 長期的な成長を見据えた新事業・新業態開発
継続的に収益基盤を拡大していくためには、新事業開発や新たな成長エンジンとなるフォーマット開発と育成が重要課題であると考えております。現在の既存ブランドの好調な業績を受け、当社の出店意欲は非常に旺盛な状況にあります。その反面、自社競合を考えますと日本国内における既存ブランドの出店余地は年々減少しており、次の成長エンジンとなる新事業、新業態の開発が重要課題であると考えております。
この課題に対し、①多店舗展開が可能な新業態開発、②M&Aを活用した成長機会の検討、③海外展開や他事業進出を見据えた成長機会の検討、これら3つを骨子とした経営施策を推進して参ります。
(5) 中長期的な成長を支える本社機能の強化
本社の役割は、現在の収益を作る営業店舗の支援と、将来の収益を作る戦略の立案に集約されます。そして、経営トップの正しい意思決定を導くための支援と、その実施と統制にあります。今後私たちを取り巻く外部環境の変化は更にスピードアップし、かつ、業容の拡大に伴う組織の拡大により、高度化、複雑化していく経営課題に対応することや、更なる財務体質の強化が重要課題であると考えております。
この課題に対し、①本社の機能向上とスリム化による生産性向上、②財務力の強化、これら2つを骨子とした経営施策を推進して参ります。