有価証券報告書-第45期(平成25年7月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/09/26 14:35
【資料】
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【項目】
85項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当事業年度末(平成26年6月30日)現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たっては、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような経営者の見積り及び予測を必要としております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、見積り及び予測を行っております。
(2)当事業年度の経営成績の分析
当社の当事業年度の売上高は、前期比18.9%増加し26,846,925千円となりました。
焼肉部門では、13店舗の新規出店を実施しました。焼肉専門店ならではの上質な商品の導入、様々な商品を選べる楽しさをより感じて頂けるメニューブックの導入、サービス力の更なる向上の施策に取り組み、リーズナブルな価格で高品質に感じて頂けるテーブルバイキングシステム(お席で注文する食べ放題システム)の改善に注力して参りました。この結果、売上高は16,401,904千円(前期比22.1%増)となりました。
ラーメン部門では、2店舗の新規出店と1店舗を閉店しました。看板商品「肉そば」「きゃべとん」を中心としたラーメンカテゴリーだけに留まらずに、アラカルト商品を含めた商品の全面的な見直し、幅広い客層の獲得を意識した新しいメニューブックの導入、サービス力の更なる向上の施策に取り組み、「幅広い客層を獲得できる郊外型のラーメン専門レストラン」という店舗コンセプトを踏襲したフォーマットの改善に注力して参りました。この結果、売上高は4,133,992千円(前期比6.8%増)となりました。
お好み焼部門では、3店舗の新規出店と1店舗を閉店しました。「熟成リブロースステーキ塊」という看板商品を導入した食べ放題コースの改善、気軽に店舗を使って頂くことを意識したアラカルトメニューの充実、女性客層の集客をより強く意識したランチメニューの導入、新たな店舗内外装デザインの導入等、様々な年齢層、グループの利用機会の拡大を図った「鉄板焼きが楽しめるお好み焼き屋」という店舗コンセプトを踏襲したフォーマットの改善に注力して参りました。この結果、売上高は1,998,286千円(前期比2.9%減)となりました。
専門店部門では、6店舗を新規出店しました。専門店の地力向上を目的に、高級店としてのこだわりの商品とおもてなしを追求する取り組みに注力して参りました。また、「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」については、今後の多店舗展開を見据えた運営ノウハウの蓄積、メニュー施策を行って参りました。この結果、売上高は1,924,120千円(前期比79.2%増)となりました。
フランチャイズ部門では、16店舗の新規出店と3店舗の閉店を実施しました。フランチャイズ加盟店舗数の増加によるロイヤルティ収入の増加等により、売上高は2,388,622千円(前期比10.9%増)となりました。
売上原価は売上高の増加に伴い、前期比23.5%増加し8,870,968千円となりました。売上高に対する構成比は、前期比1.3ポイント増の33.0%となりました。
販売費及び一般管理費は前期比18.0%増加し15,964,109千円となりました。売上高に対する構成比は、前期比0.4ポイント減の59.4%となっております。販売費及び一般管理費が増加したのは、新規出店に伴う人員増員により給与及び手当が前期比21.0%増の6,582,861千円となったこと、新規出店による店舗数の増加により賃借料が前期比18.0%増の1,964,388千円となったこと等によります。
この結果、営業利益は前期比7.1%増加し2,011,847千円となりました。
営業外収益は、為替差益が6,526千円となったこと等により、前期比5.8%減少し166,111千円となりました。
営業外費用は、株式交付費が23,534千円となったこと等により、前期比39.6%増加し78,323千円となりました。
この結果、経常利益は前期比5.0%増加し2,099,635千円となりました。
特別利益は、収用補償金968千円を計上しました。
特別損失は、店舗閉鎖損失37,264千円などを計上し、42,392千円となりました。
この結果、当期純利益は前期比9.9%増加し1,189,160千円となりました。
(3)財政状態
総資産は前事業年度末と比べて4,986,349千円増加し17,454,095千円となりました。流動資産では、現金及び預金が2,003,867千円、未収入金が338,728千円それぞれ増加したこと等により、前事業年度末と比べて2,589,104千円増加し、6,811,986千円となりました。固定資産では、24店舗の新規出店を実施したこと等により有形固定資産が1,842,643千円、投資その他の資産が544,121千円増加したことにより、前事業年度末と比べて2,397,244千円増加し10,642,108千円となりました。
負債合計は前事業年度末と比べて980,641千円増加し7,686,711千円となりました。流動負債では、買掛金が165,890千円、未払法人税等が183,575千円、前受収益が227,927千円それぞれ増加したこと等により、前事業年度末と比べて903,657千円増加し4,422,556千円となりました。固定負債では、長期借入金が72,651千円減少した一方、長期預り保証金が64,315千円、退職給付引当金が35,008千円、資産除去債務が22,092千円増加したこと等により、前事業年度末と比べて76,983千円増加し3,264,155千円となりました。
純資産合計は前事業年度末と比べて4,005,707千円増加し9,767,383千円となりました。これは、主に公募増資により資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,491,594千円増加したこと、当期純利益1,189,160千円を計上し利益剰余金が増加したこと等によります。自己資本比率は前事業年度末と比較し、9.7ポイント増加し55.9%となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況
「第2[事業の状況]1[業績等の概要](2)キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2[事業の状況]4[事業等のリスク]」をご参照下さい。
(6)経営戦略の現状と見通し
わが国経済は、国内景気の緩やかな回復傾向が続くと見込まれているものの、原材料価格・エネルギーコストの上昇、店舗運営面における人材確保の難しさが深刻化するなど、経営環境は依然として不透明な状況が続くものと思われます。
こうした状況の中で、経営理念「Smile&Sexy」の組織への浸透とともに、以下の5つの方針に基づいた経営施策とともに成長性と信頼性の拡大を図り、企業価値の向上に努めて参ります。
①「人財開発力」と「業態開発力」の育成
②既存ブランドの育成
③フランチャイズ支援体制の充実
④長期的な成長を見据えた新事業・新業態開発
⑤中長期的な成長を支える本社機能の強化