四半期報告書-第30期第1四半期(平成31年1月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/05/15 15:07
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【項目】
27項目
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済政策や金融政策等による企業業績や雇用環境の改善が続くなかで、個人消費も堅調に推移しました。しかしながら、米国と中国との間での貿易摩擦による世界経済の不確実性等により、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当不動産業界におきましては、用地価格、建築コストおよび人件費高騰等の懸念の他、一部の事業領域で減速感は生じているものの、建設需要も継続していること等から、その市場動向は堅調に推移しております。
このような環境のもと当社グループは、不動産セールス事業、不動産サービス事業、ゼネコン事業、エネルギー事業、ライフケア事業との連携により、グループ全体の企業価値向上に努めてまいりました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の当社グループの業績は、売上高は296億50百万円(前年同期比5.0%減少)と前年同期に比べ減収となったものの、営業利益は38億70百万円(前年同期比3.4%増加)、経常利益は37億29百万円(前年同期比12.8%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は26億21百万円(前年同期比16.2%増加)と、各利益においては前年同期を上回ることとなりました。
セグメント別の経営成績の概況は次のとおりであります。
当社グループは、今般の業容拡大に伴い各報告セグメントにおけるサービス内容拡充が図られたこと、並びに、今後の事業方針としてお客様の「ライフサポート」に関する商品及びサービスの強化を図ってゆくことから、事業内容をより適切に表現するため、当第1四半期連結会計期間よりセグメント名称を変更しております。
「不動産販売事業」及び「不動産管理関連事業」は、従来の事業内容に加え、オーナー様並びに入居者様に必要な商品及びサービスの拡張を総合的に図るため、「不動産セールス事業」及び「不動産サービス事業」に変更しております。また、「介護事業」は、従来の高齢者介護のみに限定することなく、今後、ご家族や当社グループ物件入居者様への生涯を通した様々な生活支援サービス(ライフケア)を展開するプラットフォームの構築を企図し、「ライフケア事業」と名称変更しております。
なお、これらの変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。
① 不動産セールス事業
アパートメント販売では、サラリーマン・公務員層に対し将来の資産形成を目的としたアパートメント経営の提案を行なうとともに、厳選したアパートメント用地の確保、新規契約の獲得に努めてまいりました。
昨年来、個人向け融資審査期間の長期化等により、アパートメント販売(引渡し)件数は一定の影響を受け、前年同期比では減少となりましたが、当社グループが手がける駅近で利便性の高いデザイナーズ物件は、継続してお客様から高い評価を頂いており、需要自体は底堅く推移しました。
また、マンション販売では、首都圏において投資用に特化したデザイナーズ仕様の物件を区分販売してまいりました。
これらの結果、売上高は195億69百万円(前年同期比14.4%減少)、セグメント利益は26億38百万円(前年同期比5.6%減少)となりました。
② 不動産サービス事業
賃貸物件のオーナー様より管理を受託している物件の入居率の維持・向上を目指し、広告活動やリーシング力を強化する等入居促進に努め、当第1四半期連結会計期間末における賃貸管理戸数は35,009戸となりました。
また、分譲マンションの管理組合様より管理を受託している物件の資産価値の維持・向上および管理組合様向けサービスの向上に努め、当第1四半期連結会計期間末におけるマンション管理戸数は6,452戸となり、賃貸管理並びにマンション管理戸数ともに順調に増加いたしました。
その他、家賃等の債務保証は、入居者向け保証件数の拡大に向けた保証プランの充実や新規顧客の獲得を図るとともに保証家賃等の回収率向上に努め、少額短期保険は、保険商品の充実を図り新規契約の獲得に努めてまいりました。
これらの結果、売上高は40億40百万円(前年同期比26.5%増加)、セグメント利益は10億43百万円(前年同期比52.9%増加)となりました。

③ ゼネコン事業
小川建設は、明治42年創業の老舗ゼネコンであり、110年を超える歴史と技術、信頼と実績により、既存顧客からのリピート受注のみならず幅広い顧客への営業活動が奏功し新規受注を増加させている他、受注済みの請負工事の進捗も順調に推移いたしました。
その結果、売上高は49億48百万円(前年同期比15.5%増加)、セグメント利益は5億86百万円(前年同期比20.0%増加)となりました。
④ エネルギー事業
LPガスの小売販売では、当第1四半期連結会計期間末において供給世帯数が34,366世帯、電力の小売販売では、当第1四半期連結会計期間末において契約が18,497件となり順調に増加いたしました。
その結果、売上高は6億80百万円(前年同期比34.7%増加)、セグメント利益は1億60百万円(前年同期比10.7%増加)となりました。
⑤ ライフケア事業
ライフケア事業は、サービス付き高齢者向け住宅、通所介護(デイサービス)施設、認知症対応型グループホーム及び小規模多機能型居宅介護施設を主として保有・運営を行っており、各施設の入居率の維持・向上を図るとともに、介護関連サービスの更なる充実に努めてまいりました。
その結果、売上高は3億77百万円(前年同期比8.4%増加)、セグメント利益は62百万円(前年同期比46.4%増加)となりました。
⑥ その他
その他は、海外において、上海、シンガポールでは不動産の賃貸・売買仲介事業を行っているほか、インドネシアの首都ジャカルタ中心部において「桜テラス」ブランドによる投資用アパート事業を開発から施工までの一貫体制で展開しており、当第1四半期連結会計期間には、「桜テラス第1号」が完成、入居・運営を開始する等、複数案件の開発が進行しております。
これらの結果、売上高は34百万円(前年同期比9.8%減少)、セグメント利益は7百万円(前年同期比86.1%減少)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
(4) 契約及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、契約及び販売実績が著しく変動しております。
① 契約実績
セグメントの名称金額(千円)前年同期比
不動産セールス事業10,844,06741.2%
ゼネコン事業5,758,914248.1%

(注) 1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 不動産セールス事業の前年同期比が低位となった主な要因は、投資用不動産の融資情勢に鑑み、アパートメント用地の仕入を抑制したことによるものであります。
② 販売実績
セグメントの名称金額(千円)前年同期比
不動産セールス事業19,569,94985.6%
不動産サービス事業4,040,335126.5%
ゼネコン事業4,948,297115.5%

(注) 1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
③ 契約残高
セグメントの名称金額(千円)前年同期比
不動産セールス事業39,792,10664.9%
ゼネコン事業15,272,960159.5%

(注) 1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 不動産セールス事業におけるアパートメント販売の契約残高は、当期の販売計画を概ね確保出来ている状況であります。