有価証券報告書-第66期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/28 11:56
【資料】
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【項目】
92項目
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和され、一部でコロナ後を見据えた動きが見られるものの、収束の兆しは依然として見えず、また、緊急事態宣言の発令に伴う外出の自粛や催事開催制限などによる経済活動の急激な変化や感染再拡大の懸念から、先行き不透明な状況で推移しました。
このような情勢のもと、宮島への来島者は2022年に入り回復傾向となり、前事業年度比7.4%増の1,957千人となりました。
当社におきましては、宮島ロープウエー施設内の定期的な抗菌処理の実施などの感染防止策を実施するとともに、多客時にはWeb予約を実施し、「密」を避ける対策を行うなど、お客様が安心して施設を利用していただける環境作りを継続しながら営業を行いました。また、9月には弥山清掃登山を行い、集客に努めました。
輸送の安全確保の施策としましては、各施設の安全点検・整備を確実に行うとともに、紅葉谷線では握索機とキャリアーの更新を、獅子岩線では原動滑車のベアリングとオイルシールの交換を行いました。
この結果、当事業年度の営業成績は、前事業年度と比較いたしますと、乗車人員は前事業年度比2.4%増で、6千人増の260千人となりました。営業収益は、前事業年度比2.6%増で、5,319千円増の211,215千円となりました。営業損益は、前事業年度の営業損失218,117千円に対し、183,235千円の営業損失となりました。経常損益は、前事業年度の経常損失214,880千円に対し、176,666千円の経常損失となり、特別損益と法人税等を差し引いた当期純損益は、前事業年度と比較して73,362千円改善したものの、127,505千円の当期純損失となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物は、161,177千円であり、前年同期に比べ3,340千円の増加となっております。
営業活動によるキャッシュ・フローは、新型コロナウイルスの感染拡大による宮島への来島者の減少および休業による営業収入の減少により、82,081千円の資金減(前年同期は137,336千円の資金減)となっております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前事業年度に購入した紅葉谷線握索機等の有形固定資産の取得に38,207千円支出しましたが、投資有価証券の売却収入25,575千円等により、14,577千円の資金減(前年同期は△34,274千円の資金減)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期化する新型コロウイルスの影響により、追加の借入により資金調達を行ったことから100,000千円の資金増(前年同期は125,000千円の資金増)となりました。
③ 重要な会計上の見積もり及び当該見積もりに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたり経営者は、決算日における資産・負債及び有価証券報告書提出日までの期間における収益・費用の報告数値に影響を及ぼす見積もり及び仮定を用いておりますが、これらの数値は特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる可能性があります。
なお、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
③ 輸送、受注及び販売の実績
a. 輸送実績
宮島ロープウエー
区分第65期(2020年4月1日~2021年3月31日)第66期(2021年4月1日~2022年3月31日)
輸送実績(千人)稼働率(%)輸送実績(千人)稼働率(%)
第1区間循環式索道25413.426013.0
第2区間交走式索道25417.826017.3

(注) 第1区間循環式索道と第2区間交走式索道は乗り継ぎとなっており、第1区間のみ又は第2区間のみ輸送することはありません。
b. 受注実績
該当事項はありません。
c. 販売実績
宮島ロープウエー
区分第65期(2020年4月1日~2021年3月31日)第66期(2021年4月1日~2022年3月31日)
運輸収入197,451千円202,469千円
売店収入6,315千円6,404千円
食堂収入1,985千円1,756千円
望遠鏡収入2千円45千円
雑収入141千円539千円
205,895千円211,215千円

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態の分析
流動資産は985,553千円で、前年同期と比べ302千円の増加となりました。これは主に、新型コロナウイルスの影響で実施していた休業が減少し、営業日数が増加したことによるものであります。
固定資産は581,512千円で、前年同期と比べ69,318千円の減少となりました。これは主に、投資有価証券の売却や、減価償却による有形固定資産の減少によるものであります。
流動負債は182,930千円で、前年同期と比べ99,701千円の増加となりました。これは主に、返済期限が1年以内に到来する長期借入金を、1年内返済予定の長期借入金に振替えたことによるものであります。
固定負債は199,052千円で、前年同期と比べ24,999千円の減少となりました。これは主に、退職した従業員に退職金を支払ったことによるものであります。
純資産は1,185,082千円で、前年同期と比べ143,717千円の減少となりました。これは主に、当期純損失127,505千円を計上したことによるものであります。
② キャッシュ・フローの分析
当事業年度のキャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③ 経営成績の分析
当事業年度の経営成績の業績については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性
当社の資本の財源及び資金の流動性については、運輸収入の殆どが現金であるため、手許資金はほぼ安定しております。一方、資金需要については、索道事業の運営に係る労務費、経費、販売費、一般管理費等、営業に必要な運転資金、次に設備維持のための部品購入や投資資金であります。また、当社の財務状態といたしましては、当事業年度末における自己資本比率は75.62%であり、健全な財務状態であると認識しており、今後も計画的な設備投資が行える状況と認識しております。なお、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金により賄うことを基本としておりますが、新型コロナウイルスの影響による資金の流失に備えるため、今後も新型コロナウイルス感染症に関する融資制度等を積極的に活用し、運転資金の確保を行ってまいります。

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