四半期報告書-第97期第2四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2016/11/14 9:02
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期累計期間(平成28年4月1日~平成28年9月30日)におけるわが国経済は、雇用情勢等の改善が見られたものの、景気に力強さを欠く状況になっております。海外においては、米国経済の拡大基調が続いたものの、中国等での成長鈍化による影響から、景気の先行き不透明感は払拭できない状況にあります。
当業界におきましても、荷動きに鈍化傾向がみられる等、楽観視できない状況にあります。
このような状況の中、当社におきましては、取引採算の確保、経費の削減に取組んでまいりました。
当第2四半期累計期間(平成28年4月1日~平成28年9月30日)における当社の業績は、荷動き鈍化の影響を受け、営業収入は伸び悩みました。
また、貸主都合による本社移転に伴う移転費用の計上があったものの、受取補償金36,000千円の計上がありました。
前年同四半期累計期間で33,631千円計上した投資有価証券売却益は、当四半期累計期間においては20,391千円の計上となりました。
この結果、当第2四半期累計期間における営業収入は3,201,054千円で、前年同四半期累計期間と比べ18,785千円(0.6%)の減収となりました。営業利益は60,955千円で、前年同四半期累計期間と比べ3,579千円(5.5%)の減益、経常利益は129,497千円で、前年同四半期累計期間と比べ23,176千円(21.8%)の増益となりました。また、四半期純利益は127,823千円となり、前年同四半期累計期間と比べ16,674千円(15.0%)の増益となりました。
各セグメントの業績の状況は次の通りであります。
①港湾運送事業
当社の主要セグメントである当セグメントにおきましては、中国等での成長鈍化による影響もあり、荷動きに鈍化傾向がみられ、厳しいものがありました。
この結果、営業収入(セグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は3,083,659千円で、前年同四半期累計期間と比べ22,759千円(0.7%)の減収となり、全セグメントの96.3%を占めております。
セグメント利益(営業利益)は247,968千円で、前年同四半期累計期間と比べ5,572千円(2.2%)の減益となりました。
②自動車運送事業
当セグメントにおきましては、引き続き厳しい状況が続きました。
この結果、営業収入(セグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は114,305千円で、前年同四半期累計期間と比べ4,302千円(3.9%)の増収となり、全セグメントの3.6%を占めております。
セグメント損失(営業損失)は21,166千円で、前年同四半期累計期間と比べ4,992千円(前年同四半期累計期間は16,173千円)の減益となりました。
③その他
当セグメントにおきましては、前年同四半期累計期間と比べ、荷動きの鈍化に伴い、海上保険収入も微減となりました。
この結果、営業収入は3,089千円で、前年同四半期累計期間と比べ328千円(9.6%)の減収となり、全セグメントの0.1%を占めております。
セグメント利益(営業利益)は3,029千円で、前年同四半期累計期間と比べ338千円(10.0%)の減益となりました。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第2四半期会計期間末における流動資産は、前事業年度末より266,568千円増加して3,396,563千円となりました。これは現金及び預金の増加202,753千円、営業未収入金の増加27,075千円等によるものであります。
(固定資産)
当第2四半期会計期間末における固定資産は、前事業年度末より29,615千円増加して2,309,943千円となりました。これは投資有価証券の増加40,633千円、のれんの減少13,965千円等によるものであります。
(繰延資産)
当第2四半期会計期間末における繰延資産は、前事業年度末より1,819千円減少して8,711千円となりました。これは社債発行費の減少によるものであります。
(流動負債)
当第2四半期会計期間末における流動負債は、前事業年度末より99,854千円増加して1,558,343千円となりました。1年内返済予定の長期借入金の増加56,080千円、営業未払金の増加27,275千円等によるものであります。
(固定負債)
当第2四半期会計期間末における固定負債は、前事業年度末より52,112千円増加して1,829,671千円となりました。これは長期借入金の増加123,656千円、社債の減少78,400千円等によるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産は、前年事業度末より142,397千円増加して2,327,204千円となりました。これは繰越利益剰余金の増加のうち四半期純利益による増加分127,823千円、その他有価証券評価差額金の増加14,660千円等によるものであります。
(3)キャッシュ・フロ-の状況
当第2四半期累計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末比202,753千円増加し、2,110,642千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、179,648千円(前年同四半期は△24,168千円)でありました。これは、税引前四半期純利益計上153,307千円、減価償却費計上54,688千円、仕入債務の増加25,469千円、売上債権の増加△29,057千円、その他資産の増加△22,815千円等が主な要因となっております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、△39,583千円(前年同四半期は43,001千円)でありました。これは、有形固定資産の取得による支出△32,605千円、投資有価証券の取得による支出△44,382千円、投資有価証券の売却による収入38,799千円当によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、62,687千円(前年同四半期は△131,004千円)でありました。これは、長期借入れによる収入500,000千円、長期借入の返済による支出△320,264千円、社債の償還による支出△78,400千円、短期借入れの減少△25,200千円、リース債務の支払による支出△13,362千円等によるものです。