訂正有価証券報告書-第42期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/11/12 15:52
【資料】
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【項目】
151項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、複数にわたり緊急事態宣言が発出されるなど、年間を通じて新型コロナウイルスの影響を受け、レジャー施設や外食産業、観光・旅行業を中心とした個人消費が大幅に落ち込むとともに、幅広い業種における度重なる企業活動の制限や営業自粛により非常に厳しい状況が続きました。
当社グループにおいては、連結売上高10,547百万円(前期比27.8%減)、営業損失1,546百万円(前期営業損失348百万円)、経常損失926百万円(前期経常損失707百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失3,081百万円(前期親会社株主に帰属する当期純損失3,264百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと次のとおりです。
<日本>当セグメントにおきましては、売上高8,838百万円(前期比29.9%減)、セグメント損失(営業損失)1,175百万円(前期セグメント損失313百万円)となりました。
<中国>当セグメントにおきましては、売上高1,736百万円(前期比14.3%減)、セグメント損失(営業損失)217百万円(前期セグメント利益485百万円)となりました。
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,995百万円減少し18,514百万円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ360百万円減少し17,183百万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,635百万円減少し1,330百万円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は4,788百万円(前期は4,989百万円)となりました。
当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当期は、営業自粛や時短営業、飲食エリアの時短営業、感染拡大の懸念による外出を控える動き等から、売上高が前期に比べ大幅に減少しました。このため、営業活動によるキャッシュ・フローは、前期に比べ1,762百万円減少し、122百万円の獲得となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当期は、新規出店及び既存店舗の大型修繕による支出を抑えたため、投資活動によるキャッシュ・フローは、前期に比べ1,609百万円減少の275百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当期は、長期借入金による収入が前期に比べ3,954百万円減少いたしました。また、新株予約権の行使に伴い自己株式の処分542百万円の収入があったこと等により、財務活動によるキャッシュ・フローは、前期に比べ2,363百万円減少し、103百万円の支出となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
該当事項はありません。
b. 受注実績
該当事項はありません。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前期比(%)
日本8,811,061△29.9
中国1,736,530△14.3
合計10,547,592△27.8

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況-1 連結財務諸表等-注記事項-(連結財務諸表作成のための基本となる重要事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載しております。連結財務諸表を作成するに当たり、必要な見積りを行っており、それらは資産、負債、収益及び費用の計上金額に影響を与えております。これらの見積りは、その性質上判断及び入手し得る情報に基づいて行いますので、実際の結果がそれらの見積りと相違する場合があります。特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。
a. 固定資産の減損処理
減損の兆候のある資産又は資産グループについて、回収可能価額に基づき減損の判定を行っております。回収可能価額は、使用価値と正味売却価額のいずれか高い方により測定しております。回収可能価額は、事業計画や市場環境の変化により、その見積り金額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、追加の減損処理が必要になる可能性があります。なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況-1 連結財務諸表等-注記事項-(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
b. 子会社株式評価損
当社グループでは、2021年3月期末において子会社株式を保有しておりますが、その全てが非上場株式となっております。そのため、子会社株式の評価においては、投資先の財政状態、経営成績等を総合的に勘案し、時価又は実質価格の回復可能性を慎重に検討しております。単体決算において連結子会社1社に対する投資について子会社株式評価損を計上いたしました。なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況-2 財務諸表等-注記事項-(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,995百万円減少し18,514百万円となりました。これは主に、減価償却費及び減損損失等により有形固定資産及び無形固定資産が2,044百万円減少したことによるものであります。
次に、負債合計は、前連結会計年度末に比べ360百万円減少し17,183百万円となりました。これは主に、未払金905百万円、長期借入金1,355百万円及び前受金98百万円が減少した一方で、短期借入金が775百万円増加したことによるものであります。
最後に、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,635百万円減少し1,330百万円となりました。これは主に、利益剰余金が3,081百万円減少したことによるものであります。また、自己資本比率につきましては、5.5%となりました。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
<日本>当セグメントの業績は、2020年4月に全国を対象に発出された緊急事態宣言に始まり、TVアニメ「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」等のコラボイベントの実施や「RAKU SPA Cafe 浜松」にて地域最大級のオートロウリュウを導入する改装等により、感染防止に配慮しつつもお客様に安心して楽しんでいただけるような場所づくりなどを心掛けて前向きに取り組みましたが、全国的に営業自粛や時短営業、飲食エリアの時短営業、感染拡大の懸念から外出を控える動き等から、客数及び売上高が前期に比べ大幅に減少したため、セグメント損失となりました。
<中国>当セグメントの業績は、2020年1月下旬に全店臨時休業した後、長春店舗が2020年4月に営業再開、上海2店舗が2020年夏季に営業再開へ至りましたが、営業日数が前期に比べ少ないこと等から売上高が減少した一方、水道光熱費や人件費等のコストを最大限絞り込み、地代家賃の減免に加え、前期末に減損損失を計上したことで減価償却費が減少したこと等が影響し、セグメント損失(営業損失)は前期に比べ減少しました。
今後の見通しにつきましては、日本で首都圏や関西圏などの大都市を中心に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発出されている状況の中、営業自粛や時短営業等の制限によって客数に大きな影響を受けており、経済活動が以前のように回復するには相当の時間を要するものと予想されます。また、近隣での新型コロナウイルス感染症の感染拡大やワクチン接種の計画進捗等により、各店とも消費動向に大きな影響を受けることが予想されます。なお、当社グループは、「第2事業の状況-1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載した対処すべき課題に取り組むことで、経営基盤の安定、業績の回復等に努めてまいります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
「第2事業の状況-3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析-(1)経営成績等の状況の概要-②キャッシュ・フロー状況」に記載のとおりです。
b. 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金として、第24回新株予約権(行使価額修正条項付新株予約権)の発行及び権利行使により、549百万円の資金調達を実施いたしました。