半期報告書-第30期(2024/01/01-2024/12/31)

【提出】
2024/08/13 12:02
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、企業収益及び雇用・所得環境の改善並びにコストカット経済から成長型経済への変革など政府による各種政策の効果により全体として緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、欧米における高い金利水準の継続や為替相場の急激な変動、エネルギーコストや原材料価格を含む消費者物価の上昇など、先行きについては依然不透明な状況が継続しております。
このような環境の中、当社グループはブライダル市場、ホテル市場及びウェルネス&リラクゼーション(W&R)市場における新たな価値の創造、高品質かつ魅力あふれる店舗づくりと付加価値の高いサービスの提供に取り組み、多様化するお客様のニーズに的確に対応することで、売上高の拡大と収益性の向上に努めてまいりました。
ホテル事業においては、訪日外国人数が2024年6月単月として過去最高となる3,135千人(日本政府観光局「訪日外国人数(2024年6月推計値)」)となり2019年同月比8.9%増、上半期累計でも17,777千人と過去最高となりました。これらの影響から宿泊稼働率及び宿泊単価が上昇し、総じて安定した状況で推移いたしました。また、2024年6月には米国ハワイ州ホノルルにて「Kaimana Beach Hotel」を運営するBT KALAKAUA,LLCの出資持分の一部を譲り受け、連結子会社とし、事業エリアの拡大及び今後の収益拡大に努めました。
婚礼事業及びホテル事業において、婚礼受注件数が6,583件(前年同期比3.9%増)と微増となり、回復が遅れておりました施行単価についても緩やかに回復しております。また、W&R事業においては、コロナ禍からの回復に遅れが生じている不採算店舗の退店及び事業効率の改善を実施し、今後の収益基盤の強化に努めてまいりました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は、28,549百万円(同6.4%増)となり、利益面につきましては、営業利益2,330百万円(同64.4%増)、営業外収益において為替差益1,225百万円の計上があったことにより、経常利益は3,292百万円(同52.1%増)となり、特別利益において前述いたしましたBT KALAKAUA,LLCの出資持分の一部を譲り受け、連結子会社としたことに伴う段階取得に係る差益1,058百万円の計上があったことから、親会社株主に帰属する中間純利益は3,037百万円(同49.1%増)と大幅な増益となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
① 婚礼事業
当中間連結会計期間においては、婚礼施行件数が4,275件(同12.7%減)と店舗閉鎖により減少しましたが、婚礼施行単価が緩やかに回復しており売上高は微増となりました。利益面においては、婚礼施行単価の回復の反面、エネルギーコストや原材料価格の上昇により圧迫され微増となりました。
この結果、当セグメントの売上高は16,136百万円(同0.4%増)、セグメント利益は1,745百万円(同4.8%増)となりました。
② ホテル事業
当中間連結会計期間においては、ホテル婚礼施行件数が759件(同4.0%減)と微減となりましたが、訪日外国人数の増加により宿泊稼働率及び宿泊単価が堅調に推移いたしました。
この結果、当セグメントの売上高は10,957百万円(同17.4%増)、セグメント利益は1,619百万円(同111.0%増)となりました。
③ W&R事業
当中間連結会計期間においては、英国式リフレクソロジーサロン「クイーンズウェイ」において不採算店舗の退店等を進め、今後の収益基盤の強化及び事業効率化を推進いたしました。また、複合温浴施設「美楽温泉SPA-HERBS」においては、来館者数及び飲食売上高が過去最高となったことから、売上高、セグメント利益ともに前年同期を上回りました。
この結果、当セグメントの売上高は1,454百万円(同1.0%増)、セグメント利益は6百万円(前年同期はセグメント損失95百万円)となりました。
資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
当中間連結会計期間末における資産総額は、前連結会計年度末に比べ10,428百万円増加して、103,583百万円となりました。これは主に、BT KALAKAUA,LLCが連結子会社となったことにより土地が9,452百万円及び建物及び構築物が2,378百万円増加したことによるものであります。
当中間連結会計期間末における負債総額は、前連結会計年度末に比べ6,733百万円増加して、72,459百万円となりました。これは主に、前述のBT KALAKAUA,LLCが連結子会社となったことにより1年内返済予定の長期借入金が7,470百万円増加したことによるものであります。
当中間連結会計期間末における純資産総額は、前連結会計年度末に比べ3,695百万円増加して、31,123百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益の計上等により利益剰余金が2,799百万円及び非支配株主持分が1,071百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ1,031百万円減少し、17,884百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの変動要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は3,275百万円(前年同期比51.8%増)となりました。これは主に、法人税等の支払額が611百万円となりましたが、税金等調整前中間純利益が4,211百万円及び減価償却費が1,687百万円となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,718百万円(前年同期は3,391百万円の使用)となりました。これは主に、貸付金の回収による収入が2,618百万円ありましたが、BT KALAKAUA,LLCが連結子会社となったことによる連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が2,600百万円、設備改修に伴う有形固定資産の取得による支出が1,319百万円及び投資有価証券の取得による支出が1,211百万円となったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,796百万円(前年同期は2,123百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が3,440百万円ありましたが、長期借入金の返済による支出が4,476百万円及び社債の償還による支出が497百万円となったことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 主要な設備
該当事項はありません。