訂正有価証券報告書-第32期(2020/06/01-2021/05/31)

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2025/01/16 16:43
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2020年6月1日~2021年5月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が一旦落ち着きをみせ、緊急事態宣言が解除されてからは国内の経済活動は徐々に再開しましたが、11月以降に新型コロナウイルス感染症による景気下振れのリスクが急速に顕在化いたしました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大が内外経済に与える影響に加え、米中通商問題、ミャンマーでのクーデターなどの海外での問題、また経済の動向や金融資本市場の変動の影響も受け、先行きは極めて不透明な状況にあります。
そのような中、日本国内の美術品市場は、昨年後半から徐々に活気を取り戻り始めましたが、特にコンテンポラリーアート市場は全体の流通量も増加しております。この傾向は今後しばらく続くと思われ、当社もこの分野の強化をしてまいります。20世紀の日本近代美術は、依然、これまでの低迷感から抜け出しているとは言い切れない状況ではありますが、現在のアート業界全体の勢いを鑑みると、今後、日本の近代美術が大きく復活する可能性もあります。
エネルギー関連事業では、事業縮小を進めていますが、当期は、自社所有の秩父太陽光発電所の売却を完了しました。マレーシアのPKS事業に関しては、マレーシアの新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンがたびたび実施され、事業推進が困難な環境となり、情報収集を中心とする1年となりました。新型コロナウイルス感染症が収束次第、事業を本格的に再開し収益化を目指します。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前年比74,011千円増の3,034,125千円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前年比231,682千円増の1,557,905千円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前年比157,670千円減の1,476,219千円となりました。
b.経営成績
各事業の業績は次のとおりです。
1.オークション関連事業
オークション関連事業は、取扱高3,545,803千円(前年比24.9%増)、売上高1,340,035千円(前年比13.1%減)、セグメント利益91,724千円(前年は137,771千円のセグメント損失)となりました。
種別の業績は次のとおりです。
第32期
2021年5月期
取扱高前年比増減売上高前年比増減オークションオークションオークション落札率
(千円)(%)(千円)(%)開催数出品数落札数(%)
近代美術オークション902,40066.7170,55271.1764949376.0
近代陶芸オークション385,93227.170,01621.4481975291.8
近代美術PartⅡオークション233,43047.357,85966.371,3411,15586.1
その他オークション
(注)2
1,120,915209.1282,211220.2222,9962,57786.0
オークション事業合計2,642,67793.5580,640107.1405,8054,97785.7
プライベートセール901,150△38.6741,631△40.2
その他1,976△40.817,763△11.4
オークション関連
その他事業合計
903,126△38.6759,395△39.8
オークション関連事業合計3,545,80324.91,340,035△13.1

(注)1.取扱高の前年比増減率と売上高の前年比増減率の乖離の大きな要因のひとつに、商品売上高の増減があ
ります。商品売上高は、オークション落札価額に対する手数料収入、カタログ収入、年会費等と同様に
売上高を構成する要素であり、在庫商品を販売した場合、その販売価格(オークションでの落札の場合
には落札価額)を商品売上高として、売上高に計上することとしております。
2.その他オークションは、出品の状況により随時開催しております。
ⅰ)オークション事業
当連結会計年度は、2020年5月期に開催できなかった近代美術オークション、近代美術PartⅡオークション及び戦後美術&コンテンポラリーアートオークションを各2回、西洋美術オークション、ワインオークション及びMANGAオークションを各1回の計9回のオークションを当期に加え、オークションの開催回数は40回(前年度開催回数21回)でした。主な内訳は、近代美術オークション、近代美術PartⅡオークション及び戦後美術&コンテンポラリーアートオークションを各7回、近代陶芸オークション及びワインオークションを4回、西洋美術オークション、MANGAオークション及びBags/Jewellery&Watchesオークションを各3回、特別オークションを1回で取扱高は昨年と比し93.5%増加し、大幅な増加となりました。
近代美術オークションは、出品点数86.0%増、落札点数85.3%増、エスティメイト下限合計額に対する落札価額合計額の比率は、平均で120.3%と高水準で推移いたしました。
近代陶芸オークションは、出品点数19.4%増、落札点数20.7%増、エスティメイト下限合計額に対する落札価額合計額の比率は、平均で168.8%と極めて高水準で推移いたしました。
近代美術PartⅡオークションは、出品点数96.9%増、落札点数85.1%増、エスティメイト下限合計額に対する落札価額合計額の比率は、平均で119.0%と高水準で推移いたしました。
その他オークションでは、ワインオークションはワイン・リカーオークションと名称を変え、ウイスキーの取り扱いを本格的に始め、取扱高は325,640千円、前年比101.6%増となっております。新たな柱となり得る戦後・現代美術へのシフトの一環として、戦後美術&コンテンポラリーアートオークションを7回開催し、取扱高137,130千円、落札率83.3%の実績を上げました。また、初夏特別オークションを開催しており、落札率100%、エスティメイト下限合計額に対する落札価額合計額の比率は、294.9%と高水準で推移いたしました。
その結果、2020年5月期に開催予定で、今期に延期したオークション分の取扱高を前期に組み替えなおしても、オークションの年間取扱高は前年比34.7%増加いたしました。
オークション入札もこれまでの会場、電話、書面のほかにライブビッティングによる入札を可能にし、オークションに参加する顧客の幅が大きく拡大しております。
ⅱ)オークション関連その他事業
プライベートセール部門では第3四半期以降復調の兆しが見られ、取扱件数は順調に推移し、取扱高901,150千円となりました。また、4月中旬以降に販売を開始したShinwa Art NFTを紐づけた作品の売上は短い期間ではありましたが順調に売り上げを伸ばし、取扱高27,236千円となっております。
その他、資産防衛ダイヤモンド販売事業は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にかかる各国の金融緩和政策から生じるインフレ懸念から、資産防衛としての需要が高まり、今期は取扱高471,147千円、前年比で96.1%増加しました。
2.エネルギー関連事業
マレーシアにおけるPKS事業では、継続して収益改善に取り組むとともに、販売先の開拓にも注力いたしましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による、マレーシア政府のたびたびのロックダウン政策により、事業推進が困難な環境となり、情報収集を中心とする1年となりました。新型コロナウイルス感染症が収束次第、事業を本格再開し収益化を目指します。一方、当社が自社所有しておりました発電所を売却し、当連結会計年度の売上高937,177千円(前年比435.2%増、対前年増加額762,059千円)、セグメント利益は、54,609千円(前年は34,590千円のセグメント損失)となりました。
以上により、当連結会計年度の業績は、売上高2,283,900千円(前年比32.6%増、対前年増加額562,011千円)、営業利益30,934千円(前年は262,878千円の営業損失)、経常利益17,356千円(前年は314,148千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失155,202千円(前年は425,220千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローの増加、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローの減少の結果159,688千円の資金獲得となり、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は345,571千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は、758,679千円(前年は36,151千円の獲得)となりました。これは主に、棚卸資産の減少による資金増加434,516千円、オークション未払金の増加による資金増加543,627千円、オークション未収入金の増加による資金減少520,422千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、16,913千円(前年は322,021千円の獲得)となりました。これは主に有形固定資産売却による資金増加3,282千円、保険積立金の積立による資金減少5,155千円、無形固定資産の取得による資金減少17,070千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、578,352千円(前年度は932,149千円の使用)となりました。これは主に長期借入金よる資金増加181,500千円に対し、短期借入金の純減少額による資金減少164,800千円及びセールアンド割賦バックの支出による資金減少503,451千円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは、主に美術品等のオークション事業運営とエネルギー関連事業を行っており、生産実績の記載はしておりません。
b.受注実績
当社グループは、受注生産を行っておりませんので、受注実績の記載はしておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年6月1日
至 2021年5月31日)
前年同期比(%)
オークション関連事業(千円)1,340,03586.9
エネルギー関連事業(千円)937,177535.2
報告セグメント計(千円)2,277,212132.7
その他(千円)6,688119.2
合計(千円)2,283,900132.6

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年6月1日
至 2020年5月31日)
当連結会計年度
(自 2020年6月1日
至 2021年5月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
株式会社ニトリ767,79444.6--
株式会社新生鍍金工業--780,64034.2

(注)当連結会計年度の株式会社ニトリの販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合につきましては、当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1.財政状態の分析
当連結会計年度の資産につきましては、総資産は、前年比74,011千円増の3,034,125千円となりました。内訳は流動資産が125,333千円増の2,647,825千円、固定資産は51,321千円減の386,300千円となりました。流動資産の主な内訳と増減は、現金及び預金477,576千円(前年比159,689千円の増加)、オークション未収入金521,770千円(520,422千円の増加)、売掛金3,402千円(10,901千円の減少)、商品1,412,039千円(前年比472,003千円の減少)、前渡金64,723千円(前年比45,037千円の減少)であります。固定資産の主な内訳と増減は、建物(純額)47,311千円(前年比9,344千円の減少)、繰延税金資産62,824千円(前年比26,289千円の減少)であります。
負債は前年比231,682千円増の1,557,905千円となりました。内訳は流動負債が640,692千円増の1,212,254千円、固定負債が409,010千円減の345,651千円となりました。流動負債の主な内訳と増減は、短期借入金86,700千円(前年比164,800千円の減少)、オークション未払金545,962千円(前年比543,627千円の増加)であります。固定負債の主な内訳と増減は、長期借入金332,921千円(1年内返済予定の長期借入金含む)(前年比117,581千円の増加)であります。
純資産は、前年比157,670千円減少の1,476,219千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失155,202千円を計上したことにより利益剰余金が△368,242千円となったことによるものです。この結果、1株当たり純資産額は207.71円、自己資本比率は48.7%となっております。
2.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況b.経営成績」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
オークション関連事業においては、古美術やワイン等の一部のオークションの堅調な推移が期待できる一方、ここ数年、近代美術の中低価格帯の相場が低迷しており、この状況は今期も継続する可能性があります。
当社グループは、「日本近代美術再生プロジェクト」と題した、日本の20世紀の近代美術の再評価と価値付けに取り組んでまいりましたが、近代美術だけでなく、近代美術以外の新たな柱となり得るコンテンポラリーアート(戦後美術を含む)へのシフトに注力してまいります。また、新たに「資産形成アート投資サロン」を立ち上げ、アートコレクターを呼び込み、オークションへの取扱点数と取扱価格を増加させると同時に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に影響されにくい新たな事業の開発に積極的に取り組んでまいります。具体的には、ITを利用して顧客の美術作品の保管する倉庫事業を立ち上げると同時に、アートファンドを立ち上げることにより、アートの価値を高め、事業の拡大を図ってまいります。また、オークション事業から派生した資産防衛ダイヤモンド事業は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にかかる各国の金融緩和政策から生じるインフレ懸念から、資産防衛としてのダイヤモンドへの需要が高まってきており売上の増大を目指します。
エネルギー関連事業においては、同事業そのものの縮小を図り、アート関連事業に経営のリソースを集中させていくため、太陽光発電施設事業を縮小していきます。一方、マレーシアから日本へのPKS(ヤシ殼)輸出事業は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるマレーシア国内でのロックダウン状態が解除され次第、事業活動を積極的に再開し収益化を目指します。
c.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、オークション事業の商品仕入及び前渡金、エネルギー関連事業のPKS(ヤシ殼)輸出事業仕入資金、各事業の販売費及び一般管理費があります。
財務政策
当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入を主に資金の調達を行っております。
オークション関連事業の資金については、取引行1行と計100,000千円の当座貸越契約を締結しており、安定的な調達を図っております。
また、持株会社体制への移行を行い、運転資金及び設備資金管理を一元管理し、資金調達コストの低減化、全社グループでの効率的な資金活用を図っております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
ROE(自己資本当期純利益率)を重要な指標として位置づけ、当社グループの効率的な経営の実現を目標として、15%以上を連結での中長期的な指標として掲げておりますが、当連結会計年度は、赤字業績のため算出しておりません。
②.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
連結財務諸表の作成のために当社グループが採用している重要な会計処理基準は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
連結財務諸表の作成に当たりまして、当社グループは、過去の実績値や現状等を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき継続的に見積り、判断及び評価を行っておりますが、見積りや評価には、不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。
当社が行った見積りのうち重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
なお、仮定の前提である新型コロナウイルス感染症による影響については、第5「経理の状況」 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。

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