四半期報告書-第23期第3四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/14 15:00
【資料】
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【項目】
23項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
日本におけるゲーム市場は、モバイルゲーム市場が緩やかに拡大を続けているほか、家庭用ゲームソフト市場も堅調に推移しており、2018年の国内ゲーム市場は前年比6.1%増加の1兆6,704億円※1となりました。
一方、世界におけるゲーム市場も引き続き成長を続け、スマートフォンの普及拡大に伴い2018年の世界ゲームコンテンツ市場は前年比20.9%増加の13兆1,774億円※1となり、家庭用ゲーム市場やPCオンラインゲーム市場においてもさらなる拡大が見込まれております。
このような状況の中、当社では引き続き「新規価値の創造」に向けグローバル配信を見据えたゲーム開発に注力すると共に、「既存価値の最大化」を図るため各ゲームのMAU(Monthly Active User:月に1回以上ゲームにログインしている利用者)の維持・拡大やゲームブランドの強化に取り組んでまいりました。
既存ゲームにつきましては、「パズル&ドラゴンズ」(以下「パズドラ」)は引き続き長期的にお楽しみいただくことを主眼に、新ダンジョン等の追加やゲーム内容の改善、他社有名キャラクターとのコラボレーション、eスポーツイベントの開催など、継続的にアップデート及びイベントを実施してまいりました。2019年9月25日からは「パズドラ」において新要素であるストーリーダンジョンを実装しており、MAUは引き続き堅調に推移しております。それらの結果、2019年10月24日に国内累計5,300万ダウンロードを突破いたしました。
新規ゲームにつきましては、2019年6月5日より日本にてサービスを開始した「ラグナロク マスターズ」は、ゲーム内イベントの開催やテレビCMを実施したことにより、MAUが好調に推移しております。また、株式会社カプコンと共同開発したスマートフォン向けカードゲーム「TEPPEN」を2019年7月4日※2より北米・欧州にて、8月8日からはアジア・日本でサービスを開始いたしました。「TEPPEN」は国内外でのeスポーツイベントの開催やテレビCMを含めた広告宣伝の実施により、2019年9月4日には累計300万ダウンロードを突破しております。
子会社の事業につきましては、GRAVITY Co.,Ltd.が配信している「Ragnarok M: Eternal Love」の既存配信地域の売上高が配信当初と比較して落ち着いてまいりましたが、継続的なアップデート及びイベントの開催により安定推移しており、引き続き当社グループの連結業績に貢献しております。また、2019年10月16日からは「Ragnarok M: Eternal Love」の欧州へのサービスを新たに開始いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は82,041百万円(前年同期比32.8%増)、営業利益25,503百万円(前年同期比47.7%増)、経常利益25,735百万円(前年同期比47.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益16,805百万円(前年同期比58.5%増)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けて記載しておりません。
※1:ファミ通ゲーム白書2019
※2:太平洋標準時
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間における資産合計は、104,055百万円(前連結会計年度末比8,023百万円増加)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い現金及び預金が増加したことによります。
負債合計は、15,183百万円(前連結会計年度末比2,738百万円減少)となりました。これは主に、買掛金及び未払法人税等が減少したことによります。
純資産合計は、88,871百万円(前連結会計年度末比10,761百万円増加)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い利益剰余金が増加したことによります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,184百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。