四半期報告書-第26期第2四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/10 15:55
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
2020年の日本におけるゲーム市場は、家庭用ゲームソフトの好調な販売とモバイルゲーム市場の拡大により、前年比16.5%増加の2兆188億円※となりました。2020年の世界におけるゲームコンテンツ市場も、モバイルゲーム市場が引き続き成長したことに加え、家庭用ゲーム市場やPCオンラインゲーム市場も拡大し、前年比31.6%増加の20兆6,417億円※となりました。
また、経済環境は、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済活動の一部に停滞が見られ、先行きは不透明な状況にあるものの、持ち直しの動きも見られるようになってまいりました。
このような状況の中、当社では引き続き「新規価値の創造」に向けグローバル配信を見据えたゲーム開発に注力すると共に、「既存価値の最大化」を図るため各ゲームのMAU(Monthly Active User:月に1回以上ゲームにログインしている利用者)の維持・拡大やゲームブランドの強化に取り組んでまいりました。
既存ゲームにつきまして、「パズル&ドラゴンズ」(以下「パズドラ」)は引き続き長期的にお楽しみいただくことを主眼に、新ダンジョン等の追加やゲーム内容の改善、他社有名キャラクターとのコラボレーションなど、継続的にアップデート及びイベントを実施し、MAUは引き続き堅調に推移いたしました。「パズドラ」は、2022年2月20日にサービス開始から10周年を迎えたことから、10周年を記念したイベントを実施しており、アクティブユーザーの活性化に取り組んでまいりました。その結果、2022年4月23日に国内累計5,900万ダウンロードを突破しております。Nintendo SwitchTM向け対戦ニンジャガムアクションゲーム「ニンジャラ」は、コラボレーションイベントやオンライン大会の実施、テレビアニメの放送、幅広いクロスメディア展開の実施、グッズの販売等、ユーザー層の拡大に引き続き取り組み、2022年5月26日に世界累計900万ダウンロードを突破いたしました。
新規ゲームにつきまして、2021年6月28日に日本でサービスを開始したスマートフォン向けMMORPG「ラグナロクオリジン」は、引き続きアップデート及びイベントの開催を行ったことで、MAUは安定推移しております。
子会社の事業につきまして、Gravity Co.,Ltd.及びその連結子会社が配信しているRagnarok関連タイトルは継続的なアップデート及びイベントの開催により、引き続き連結業績に寄与しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は46,635百万円(前年同期比8.6%減)、営業利益13,242百万円(前年同期比23.1%減)、経常利益14,403百万円(前年同期比18.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益8,684百万円(前年同期比34.6%減)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けて記載しておりません。
※ファミ通ゲーム白書2021
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間における資産合計は、136,626百万円(前連結会計年度末比1,695百万円増加)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い現金及び預金が増加したことによります。
負債合計は、16,179百万円(前連結会計年度末比78百万円減少)となりました。これは主に、法人税等を支払った結果、未払法人税等が減少したことによります。
純資産合計は、120,446百万円(前連結会計年度末比1,774百万円増加)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い利益剰余金が増加したことによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末に比べ1,734百万円減少し、当第2四半期連結累計期間末に100,351百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>営業活動によって獲得した資金は8,764百万円(前年同四半期は10,080百万円の獲得)となりました。
これは主に税金等調整前四半期純利益14,403百万円及び法人税等の支払額5,865百万円が含まれるためです。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>投資活動によって使用された資金は2,494百万円(前年同四半期は1,086百万円の使用)となりました。
これは主に定期預金の預入による支出(純額)1,501百万円が含まれるためです。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>財務活動によって使用された資金は9,025百万円(前年同四半期は2,139百万円の使用)となりました。
これは主に自己株式の取得による支出(純額)5,012百万円及び配当金の支払額3,818百万円が含まれるためです。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は858百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。