四半期報告書-第18期第1四半期(平成28年12月1日-平成29年2月28日)

【提出】
2017/04/12 9:47
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25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間のわが国経済は、個人消費に力強さを欠くものの米国を中心とする好調な海外経済の影響が波及し、製造業を中心に国内景気については緩やかな回復状態が続いております。一方で、雇用情勢については引き続き企業からの求人数が高止まりしており、厚生労働省が発表した平成29年2月の全国の有効求人倍率は1.43倍と、1990年代半ば並みの水準で推移しております。幅広い業種で求人が増加しておりますが、特にサービス業を中心に人手不足が深刻化してきております。
当社グループにおいても、上記のような雇用情勢を背景に人材派遣サービスが大きく拡大したほか、稼働農園数が増加した障がい者雇用支援サービスの売上が伸長しております。一方、損益面においては、コーポレート部門強化のために人件費を中心に販売費及び一般管理費が増加したものの、前述の増収効果や利益率が大きく改善しているスマートメーター設置業務により、営業利益が増加しております。なお、当連結会計年度においては、持続的成長の実現に向けた経営基盤構築のために、①短期的な収益の確保と中長期的な成長の両立、②新たな収益機会の獲得、③組織力の強化の3点を基本方針として事業を推進していく所存であります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は2,457,224千円(前年同四半期比20.5%増)、営業利益は46,911千円(前年同四半期は1,365千円の営業利益)、経常利益は45,577千円(前年同四半期は930千円の経常損失)となり、大幅な増収と損益改善を達成いたしました。また、受注キャンセルに伴う違約金収入27,300千円を特別利益に、請負契約に基づく損害賠償金14,649千円を特別損失に計上しており、親会社株主に帰属する四半期純利益は33,713千円(前年同四半期は8,153千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
当第1四半期連結累計期間のセグメント業績(セグメント間内部取引消去前)は以下のとおりであります。
①ビジネスソリューション事業
株式会社エスプールロジスティクスにてロジスティクスアウトソーシングのサービスを、株式会社エスプールプラスにて障がい者雇用支援サービス及び付随する農園運営事業を、株式会社エスプールエンジニアリングにてスマートメーター設置業務等のフィールドマーケティングサービスを、株式会社エスプールセールスサポートにてマーチャンダイジング及び販売促進等のサービスを提供しています。
当第1四半期連結累計期間においては、運営する農園事業において稼働数がほぼ倍増した障がい者雇用支援サービスの売上が増加しておりますが、低採算案件から撤退したロジスティクスアウトソーシングサービスや一時的に受託件数を抑制したスマートメーター設置業務において売上が減少しております。一方、損益面では、障がい者雇用支援サービスの増収効果及びスマートメーター設置業務の利益率改善効果が大きく影響しております。その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は763,836千円(前年同四半期比0.4%減)、営業利益は73,692千円(前年同四半期比504.4%増)となりました。
②人材ソリューション事業
株式会社エスプールヒューマンソリューションズにおいて、人材派遣、人材紹介等、人材に係わるサービスを提供しています。
当第1四半期連結累計期間においては、前述の通り企業の人材不足感が継続しており、主力のコールセンター業務、特に首都圏のヘルプデスクやサービスセンター業務のコールセンターにおいて定着率向上を支援するグループ型派遣の需要が好調に推移しております。損益面においては、昨年10月の社会保険対象者の適用拡大により社会保険料負担が増加し売上総利益率が低下したほか、業容拡大に対応した組織面の強化により人件費が増加しておりますが、新規登録者の確保が順調に進み募集費の増加をある程度抑えることができました。その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は1,698,801千円(前年同四半期比32.7%増)、営業利益は143,103千円(前年同四半期比21.3%増)となりました。
(2)財政状態の分析
①資産
当第1四半期連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末から287,517千円減少し、2,254,920千円となりました。障がい者雇用支援事業の農園建設を中心とした投資活動による支出や、法人税等及び消費税等の支払、長期借入金の約定弁済等により、現金及び預金が228,202千円減少しております。
当第1四半期連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末から83,306千円増加し、1,258,145千円となりました。障がい者雇用支援サービス拡大のため、株式会社エスプールプラスにて船橋ファームやあいち豊明ファーム等の農園を建設しており、有形固定資産が65,971千円増加しております。
②負債
当第1四半期連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末から190,441千円減少し、2,087,032千円となりました。納税資金のために短期借入金を100,000千円借り増ししておりますが、各種支払のため、未払法人税等が66,083千円、流動負債のその他に含まれる未払金が110,852千円、未払消費税等が73,070千円減少しております。
当第1四半期連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末から17,511千円減少し、380,687千円となりました。約定弁済により、長期借入金が35,384千円減少しております。
③純資産
当第1四半期連結会計期間末の純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益により33,713千円増加し、一方、第17期期末配当により30,033千円減少し、1,045,345千円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)従業員数
当第1四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(7)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。