四半期報告書-第32期第2四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(a)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、企業収益が落ち込むなど、依然として厳しい状況が続いております。また、感染症の動向が内外経済をさらに下振れさせるリスクの高まりや金融資本市場の変動等の影響など、先行き不透明な要素が見られました。
当社グループが属するコンピュータ販売業界におきましては、パソコンの買い替え需要の低迷や企業の設備投資縮小による影響を強く受けております。また、ノートパソコンの需要を大幅に押し上げ、市場全体の下支えをしてきた小中学校向けのGIGAスクール構想による導入が2021年3月に終了、加えて在宅勤務等のテレワーク需要が一巡したことにより、市場全体が大幅な縮小傾向で推移いたしました。
このような環境のもと、顧客ニーズが高まるセキュリティ関連事業への継続的な取り組みやテレワーク需要に対応した製品・サービスの販売に注力してまいりました。また、当社独自の在庫販売戦略を継続しつつ、ソリューション営業、ストックビジネスの強化や各メーカーとのアライアンス強化等を図ることにより、事業の収益力の継続的な向上に取り組んでまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は10,705,117千円(前年同四半期比5.2%減)、経常利益は122,101千円(前年同四半期比48.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は101,053千円(前年同四半期比37.6%減)となりました。
各セグメント別の営業の概要は次のとおりであります。
① ITサービス事業
法人向けコンピュータ市場においては、新型コロナウイルス感染症の影響から企業活動の抑制など、市場における投資需要は先送り傾向が続いております。また、ノートパソコンの需要を大幅に押し上げてきた小中学校向けのGIGAスクール構想による導入が2021年3月に終了したことや、在宅勤務等のテレワーク需要が一巡したことにより、市場全体が大幅な縮小傾向で推移、加えて世界規模の半導体供給不足などの問題も続いており、市場におけるパソコンの調達が難しい状況はいまだ解消されていないことなど、法人市場は大変厳しい状況が続いております。
当社グループにおきましては、新型コロナウイルス感染症による急激な需要の変化に適応した在庫の調達を行いつつ、エンドユーザーへの販売を強化、テレワーク需要に対応した製品やサービスの販売に注力するなど、感染拡大予防策を講じながら営業活動を行ってまいりました。また、世界的なサイバーセキュリティ対策が急務な中、企業の情報漏えい事件が相次いだことにより、国内でもセキュリティ対策への投資意欲は高まりを見せており、当社グループにおいてもこのジャンルには引き続き注力してまいりました。しかしながら、緊急事態宣言の影響により大型案件の長期化、ペンディングなどでパソコン需要が低迷したことや半導体不足によるパソコン本体等ハードウェアの供給不足が当初の想定以上に広範囲かつ長期化していることなどから売上が減少することとなりました。加えて、将来の経営・企業の継続的な発展を見据えた先行投資としての人件費及び求人関連費用の増加もあり前年同四半期に比べ営業利益が大きく減少いたしました。
その結果、売上高は5,946,209千円(前年同四半期比14.5%減)、営業利益は62,198千円(前年同四半期比71.7%減)となりました。
② アスクルエージェント事業
新型コロナウイルス感染症の影響により、既存取引先の稼働促進や新規取引先の拡大などの営業活動を、Web商談などを効率的に活用することで生産性の向上に努めてまいりました。
働き方の変化や働く場所の多様化に加え、緊急事態宣言による在宅勤務の増加など、消耗品等のオフィス需要は一部で影響を受けたものの、売上高、営業利益は堅調に推移いたしました。
その結果、売上高は4,714,581千円(前年同四半期比10.0%増)、営業利益は69,567千円(前年同四半期比310.9%増)となりました。
③ その他
当社グループは、就労移行支援事業及び放課後等デイサービス事業を3施設運営しており、職業訓練・就労支援に関するサービス及び児童・生徒の発達支援に関するサービスの提供を行っております。啓発活動などの利用者促進策に注力してまいりましたが、一部事業において就職者数が計画を大きく上回ったことや緊急事態宣言の影響などで、利用者数の減少が見られました。
その結果、売上高は44,325千円(前年同四半期比8.8%減)、営業損失は430千円(前年同四半期は、営業利益6,698千円)となりました。
(b)財政状態の分析
(総資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比べて637,401千円増加し、7,512,809千円となりました。
流動資産の残高は7,048,572千円となり、前連結会計年度末と比べ672,585千円の増加となりました。これは主に、「現金及び預金」が増加したことによるものです。
固定資産の残高は464,236千円となり、前連結会計年度末と比べ35,184千円の減少となりました。これは主に「無形固定資産」が減少したことによるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比べて225,897千円増加し、3,908,890千円となりました。
流動負債の残高は3,359,446千円となり、前連結会計年度末と比べ301,063千円の増加となりました。これは主に「買掛金」及び「短期借入金」の増加によるものです。
固定負債の残高は549,443千円となり、前連結会計年度末と比べ75,165千円の減少となりました。これは主に「長期借入金」の減少によるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は第三者割当増資による「資本金」「資本準備金」の増加及び「利益剰余金」の増加等により、前連結会計年度末と比べ、411,503千円増加し、3,603,919千円となりました。この結果、自己資本比率は47.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、3,548,247千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は123,268千円(前年同四半期比47,571千円の資金減)となりました。これは主に、「仕入債務の増減額」が増加したものの、「税金等調整前四半期純利益」の減少及び「売上債権の増減額」が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は17,161千円(前年同四半期比9,385千円の資金減)となりました。これは主に、「有形固定資産の取得による支出」が増加したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により得られた資金は376,778千円(前年同四半期比295,897千円の資金減)となりました。これは主に、「短期借入金の増減額」及び「株式の発行による収入」が増加したものの、「長期借入れによる収入」が減少したことによるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」をご参照ください。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第2四半期連結累計期間において、当社が定めている経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
(8)生産、受注及び販売の実績
当社グループは、法人向けコンピュータ及び周辺機器の販売を中心に事業を営んでおり、生産実績及び受注実績は記載しておりません。
① 商品仕入実績
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
② 販売実績
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(9)資本の財源及び資金の流動性に係る情報
① 資金需要
当社グループの運転資金のうち主なものは、販売及び在庫のための商品購入並びに販売費及び一般管理費によるものであります。
② 資本の財源
当社グループにおける運転資金につきましては、内部資金及び金融機関からの借入等によって調達しております。なお、借入金の返済に関しましては、資金の状況を勘案しつつ、計画的に返済する方針であります。
(10)経営者の問題認識と今後の方針について
現在の営業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にありますが、感染拡大の防止策を講じるなかで、各種政策の効果や海外の経済の改善もあって、持ち直しの動きが続くことが期待されております。また、国内外の感染拡大による下振れリスクの高まりに十分に注意することや金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があるものと認識しております。
当社グループの経営陣は、これまで事業に従事してきた経験や、現在入手可能な情報に基づき、最善の経営判断を行っており、引き続き積極的な営業活動を展開すると共に、業務の効率化を推し進めてまいります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(a)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、企業収益が落ち込むなど、依然として厳しい状況が続いております。また、感染症の動向が内外経済をさらに下振れさせるリスクの高まりや金融資本市場の変動等の影響など、先行き不透明な要素が見られました。
当社グループが属するコンピュータ販売業界におきましては、パソコンの買い替え需要の低迷や企業の設備投資縮小による影響を強く受けております。また、ノートパソコンの需要を大幅に押し上げ、市場全体の下支えをしてきた小中学校向けのGIGAスクール構想による導入が2021年3月に終了、加えて在宅勤務等のテレワーク需要が一巡したことにより、市場全体が大幅な縮小傾向で推移いたしました。
このような環境のもと、顧客ニーズが高まるセキュリティ関連事業への継続的な取り組みやテレワーク需要に対応した製品・サービスの販売に注力してまいりました。また、当社独自の在庫販売戦略を継続しつつ、ソリューション営業、ストックビジネスの強化や各メーカーとのアライアンス強化等を図ることにより、事業の収益力の継続的な向上に取り組んでまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は10,705,117千円(前年同四半期比5.2%減)、経常利益は122,101千円(前年同四半期比48.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は101,053千円(前年同四半期比37.6%減)となりました。
各セグメント別の営業の概要は次のとおりであります。
① ITサービス事業
法人向けコンピュータ市場においては、新型コロナウイルス感染症の影響から企業活動の抑制など、市場における投資需要は先送り傾向が続いております。また、ノートパソコンの需要を大幅に押し上げてきた小中学校向けのGIGAスクール構想による導入が2021年3月に終了したことや、在宅勤務等のテレワーク需要が一巡したことにより、市場全体が大幅な縮小傾向で推移、加えて世界規模の半導体供給不足などの問題も続いており、市場におけるパソコンの調達が難しい状況はいまだ解消されていないことなど、法人市場は大変厳しい状況が続いております。
当社グループにおきましては、新型コロナウイルス感染症による急激な需要の変化に適応した在庫の調達を行いつつ、エンドユーザーへの販売を強化、テレワーク需要に対応した製品やサービスの販売に注力するなど、感染拡大予防策を講じながら営業活動を行ってまいりました。また、世界的なサイバーセキュリティ対策が急務な中、企業の情報漏えい事件が相次いだことにより、国内でもセキュリティ対策への投資意欲は高まりを見せており、当社グループにおいてもこのジャンルには引き続き注力してまいりました。しかしながら、緊急事態宣言の影響により大型案件の長期化、ペンディングなどでパソコン需要が低迷したことや半導体不足によるパソコン本体等ハードウェアの供給不足が当初の想定以上に広範囲かつ長期化していることなどから売上が減少することとなりました。加えて、将来の経営・企業の継続的な発展を見据えた先行投資としての人件費及び求人関連費用の増加もあり前年同四半期に比べ営業利益が大きく減少いたしました。
その結果、売上高は5,946,209千円(前年同四半期比14.5%減)、営業利益は62,198千円(前年同四半期比71.7%減)となりました。
② アスクルエージェント事業
新型コロナウイルス感染症の影響により、既存取引先の稼働促進や新規取引先の拡大などの営業活動を、Web商談などを効率的に活用することで生産性の向上に努めてまいりました。
働き方の変化や働く場所の多様化に加え、緊急事態宣言による在宅勤務の増加など、消耗品等のオフィス需要は一部で影響を受けたものの、売上高、営業利益は堅調に推移いたしました。
その結果、売上高は4,714,581千円(前年同四半期比10.0%増)、営業利益は69,567千円(前年同四半期比310.9%増)となりました。
③ その他
当社グループは、就労移行支援事業及び放課後等デイサービス事業を3施設運営しており、職業訓練・就労支援に関するサービス及び児童・生徒の発達支援に関するサービスの提供を行っております。啓発活動などの利用者促進策に注力してまいりましたが、一部事業において就職者数が計画を大きく上回ったことや緊急事態宣言の影響などで、利用者数の減少が見られました。
その結果、売上高は44,325千円(前年同四半期比8.8%減)、営業損失は430千円(前年同四半期は、営業利益6,698千円)となりました。
(b)財政状態の分析
(総資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比べて637,401千円増加し、7,512,809千円となりました。
流動資産の残高は7,048,572千円となり、前連結会計年度末と比べ672,585千円の増加となりました。これは主に、「現金及び預金」が増加したことによるものです。
固定資産の残高は464,236千円となり、前連結会計年度末と比べ35,184千円の減少となりました。これは主に「無形固定資産」が減少したことによるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比べて225,897千円増加し、3,908,890千円となりました。
流動負債の残高は3,359,446千円となり、前連結会計年度末と比べ301,063千円の増加となりました。これは主に「買掛金」及び「短期借入金」の増加によるものです。
固定負債の残高は549,443千円となり、前連結会計年度末と比べ75,165千円の減少となりました。これは主に「長期借入金」の減少によるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は第三者割当増資による「資本金」「資本準備金」の増加及び「利益剰余金」の増加等により、前連結会計年度末と比べ、411,503千円増加し、3,603,919千円となりました。この結果、自己資本比率は47.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、3,548,247千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は123,268千円(前年同四半期比47,571千円の資金減)となりました。これは主に、「仕入債務の増減額」が増加したものの、「税金等調整前四半期純利益」の減少及び「売上債権の増減額」が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は17,161千円(前年同四半期比9,385千円の資金減)となりました。これは主に、「有形固定資産の取得による支出」が増加したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により得られた資金は376,778千円(前年同四半期比295,897千円の資金減)となりました。これは主に、「短期借入金の増減額」及び「株式の発行による収入」が増加したものの、「長期借入れによる収入」が減少したことによるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」をご参照ください。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第2四半期連結累計期間において、当社が定めている経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
(8)生産、受注及び販売の実績
当社グループは、法人向けコンピュータ及び周辺機器の販売を中心に事業を営んでおり、生産実績及び受注実績は記載しておりません。
① 商品仕入実績
セグメントの名称 | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年6月30日) | 前年同四半期比(%) | |
ITサービス事業 | (千円) | 5,078,524 | 84.0 |
アスクルエージェント事業 | (千円) | 4,207,287 | 109.9 |
その他 | (千円) | 39,393 | 100.6 |
合計 | (千円) | 9,325,204 | 94.1 |
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
② 販売実績
セグメントの名称 | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年6月30日) | 前年同四半期比(%) | |
ITサービス事業 | (千円) | 5,946,209 | 85.5 |
アスクルエージェント事業 | (千円) | 4,714,581 | 110.0 |
その他 | (千円) | 44,325 | 91.2 |
合計 | (千円) | 10,705,117 | 94.8 |
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(9)資本の財源及び資金の流動性に係る情報
① 資金需要
当社グループの運転資金のうち主なものは、販売及び在庫のための商品購入並びに販売費及び一般管理費によるものであります。
② 資本の財源
当社グループにおける運転資金につきましては、内部資金及び金融機関からの借入等によって調達しております。なお、借入金の返済に関しましては、資金の状況を勘案しつつ、計画的に返済する方針であります。
(10)経営者の問題認識と今後の方針について
現在の営業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にありますが、感染拡大の防止策を講じるなかで、各種政策の効果や海外の経済の改善もあって、持ち直しの動きが続くことが期待されております。また、国内外の感染拡大による下振れリスクの高まりに十分に注意することや金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があるものと認識しております。
当社グループの経営陣は、これまで事業に従事してきた経験や、現在入手可能な情報に基づき、最善の経営判断を行っており、引き続き積極的な営業活動を展開すると共に、業務の効率化を推し進めてまいります。