訂正有価証券報告書-第29期(2018/01/01-2018/12/31)
業績等の概要
(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあり、緩やかな回復基調で推移しました。一方、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響など、先行き不透明な要素もみられました。
当社グループが属するコンピュータ販売業界におきましては、スマートフォンやタブレット端末の利活用により個人向け市場の国内のパソコン出荷台数は減少傾向にあるものの、パソコンの買い替え需要が顕著化したことにより法人向けパソコン市場においての出荷台数は、増加傾向で推移しました。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、顧客ニーズが高まると予測されるセキュリティ関連事業への投資を行うなど、将来の事業基盤強化のための施策を実施いたしました。また、当社独自の在庫販売戦略を継続しつつ、エンドユーザーへの販売強化や各メーカーとの協業を図ることなどにより、粗利の確保に努めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高は22,147,210千円(前連結会計年度比0.5%減)、経常利益は348,472千円(前連結会計年度比2.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は183,874千円(前連結会計年度比9.5%減)となりました。
各セグメント別の営業の概況は次のとおりであります。
①ITサービス事業
法人向けコンピュータ市場においては、Windows7のサポート終了に伴うWindows10搭載機への入れ替え需要が顕著化し、PC出荷台数は増加傾向で推移しました。しかしながら、CPU不足を起因としたPCの供給不足が年末にかけて顕著になり、市場におけるPCの調達が困難な状況が続いております。当社グループにおきましては、状況に応じた在庫の調達を行いつつ、エンドユーザーへの販売を強化し、間接販売から直接販売にシフトすることで販売効率を改善する施策を展開してまいりました。また、アスクルエージェント事業の人員を一時的にITサービス事業に集中し、積極的な営業活動を行ってまいりました。しかしながら、在庫商品の調達が計画を下回ったことや顧客の買い替えタイミングが先延ばしになるケースもあり、PC販売台数は計画値を下回る水準で推移いたしました。その結果、売上高は13,695,255千円(前連結会計年度比5.8%減)、営業利益は256,300千円(前連結会計年度比13.3%減)となりました。
なお、当連結会計年度より報告セグメントの名称を従来の「情報機器販売事業」から変更しております。
②アスクルエージェント事業
既存取引先の稼働促進や新規取引先の拡大により売上高、営業利益が堅調に推移しました。また、一時的にITサービス事業に人員を集中したことにより人件費負担が減少しました。その結果、売上高は8,404,626千円(前連結会計年度比9.2%増)、営業利益は113,503千円(前連結会計年度比89.9%増)となりました。
③その他
当社グループは、就労移行支援事業及び放課後等デイサービス事業を3施設運営しております。職業訓練・就労支援に関するサービス及び児童・生徒の発達支援に関するサービスの提供を行っており、着実に利用者数が増加しております。その結果、売上高は47,328千円(前連結会計年度比80.3%増)、営業損失は24,842千円(前連結会計年度:営業損失16,860千円)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて258,659千円増加し、2,097,351千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は363,378千円(前連結会計年度比200,132千円の資金減)となりました。これは主に、「売上債権の増減額」が増加したものの、「仕入債務の増減額」が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は52,889千円(前連結会計年度比254,127千円の資金増)となりました。これは主に、「事業譲受による支出」及び「連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出」の減少によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は51,830千円(前連結会計年度比8,994千円の資金増)となりました。これは主に、「短期借入金の増減額」が増加したものの、「長期借入れによる収入」及び「長期借入金の返済による支出」が減少したことによるものです。
生産、受注及び販売の状況
当社グループは、法人向けの販売を中心に事業を営んでおり、生産状況及び受注状況は記載しておりません。
(1)商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(2)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)財政状態の分析
(総資産)
総資産は「売掛金」及び「商品」の減少等により、前連結会計年度末と比べて212,893千円減少し、6,280,970千円となりました。
(負債)
負債は「買掛金」の減少等により、前連結会計年度末と比べて333,919千円減少し、3,618,396千円となりました。
(純資産)
純資産は「利益剰余金」の増加等により、前連結会計年度末と比べて121,025千円増加し、2,662,573千円となりました。この結果、自己資本比率は40.9%となりました。
(2)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の業績は、売上高は22,147,210千円(前連結会計年度比0.5%減)となりました。ITサービス事業は、Windows7搭載パソコンの買い替え需要の発生等により、法人向けコンピュータ市場においては、パソコンの出荷台数が増加する状況がみられましたが、年末にはCPU不足に起因するPCの供給不足などのため在庫の調達が計画を下回る状況となり、売上高は13,695,255千円(前連結会計年度比5.8%減)となりました。アスクルエージェント事業は、既存取引先の稼働促進や新規取引先の拡大が順調に推移し、売上高は8,404,626千円(前連結会計年度比9.2%増)となりました。
(売上総利益)
当連結会計年度の売上総利益は、3,101,404千円(前連結会計年度比3.4%増)となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、2,756,442千円(前連結会計年度比3.5%増)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は、344,961千円(前連結会計年度比1.9%増)となりました。
(営業外損益及び経常利益)
当連結会計年度の営業外収益は広告料収入や助成金収入等で8,817千円(前連結会計年度比4.9%減)、営業外費用は支払利息等で5,307千円(前連結会計年度比14.8%減)となりました。また、経常利益は348,472千円(前連結会計年度比2.0%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は183,874千円(前連結会計年度比9.5%減)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「第2事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあり、緩やかな回復基調で推移しました。一方、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響など、先行き不透明な要素もみられました。
当社グループが属するコンピュータ販売業界におきましては、スマートフォンやタブレット端末の利活用により個人向け市場の国内のパソコン出荷台数は減少傾向にあるものの、パソコンの買い替え需要が顕著化したことにより法人向けパソコン市場においての出荷台数は、増加傾向で推移しました。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、顧客ニーズが高まると予測されるセキュリティ関連事業への投資を行うなど、将来の事業基盤強化のための施策を実施いたしました。また、当社独自の在庫販売戦略を継続しつつ、エンドユーザーへの販売強化や各メーカーとの協業を図ることなどにより、粗利の確保に努めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高は22,147,210千円(前連結会計年度比0.5%減)、経常利益は348,472千円(前連結会計年度比2.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は183,874千円(前連結会計年度比9.5%減)となりました。
各セグメント別の営業の概況は次のとおりであります。
①ITサービス事業
法人向けコンピュータ市場においては、Windows7のサポート終了に伴うWindows10搭載機への入れ替え需要が顕著化し、PC出荷台数は増加傾向で推移しました。しかしながら、CPU不足を起因としたPCの供給不足が年末にかけて顕著になり、市場におけるPCの調達が困難な状況が続いております。当社グループにおきましては、状況に応じた在庫の調達を行いつつ、エンドユーザーへの販売を強化し、間接販売から直接販売にシフトすることで販売効率を改善する施策を展開してまいりました。また、アスクルエージェント事業の人員を一時的にITサービス事業に集中し、積極的な営業活動を行ってまいりました。しかしながら、在庫商品の調達が計画を下回ったことや顧客の買い替えタイミングが先延ばしになるケースもあり、PC販売台数は計画値を下回る水準で推移いたしました。その結果、売上高は13,695,255千円(前連結会計年度比5.8%減)、営業利益は256,300千円(前連結会計年度比13.3%減)となりました。
なお、当連結会計年度より報告セグメントの名称を従来の「情報機器販売事業」から変更しております。
②アスクルエージェント事業
既存取引先の稼働促進や新規取引先の拡大により売上高、営業利益が堅調に推移しました。また、一時的にITサービス事業に人員を集中したことにより人件費負担が減少しました。その結果、売上高は8,404,626千円(前連結会計年度比9.2%増)、営業利益は113,503千円(前連結会計年度比89.9%増)となりました。
③その他
当社グループは、就労移行支援事業及び放課後等デイサービス事業を3施設運営しております。職業訓練・就労支援に関するサービス及び児童・生徒の発達支援に関するサービスの提供を行っており、着実に利用者数が増加しております。その結果、売上高は47,328千円(前連結会計年度比80.3%増)、営業損失は24,842千円(前連結会計年度:営業損失16,860千円)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて258,659千円増加し、2,097,351千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は363,378千円(前連結会計年度比200,132千円の資金減)となりました。これは主に、「売上債権の増減額」が増加したものの、「仕入債務の増減額」が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は52,889千円(前連結会計年度比254,127千円の資金増)となりました。これは主に、「事業譲受による支出」及び「連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出」の減少によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は51,830千円(前連結会計年度比8,994千円の資金増)となりました。これは主に、「短期借入金の増減額」が増加したものの、「長期借入れによる収入」及び「長期借入金の返済による支出」が減少したことによるものです。
生産、受注及び販売の状況
当社グループは、法人向けの販売を中心に事業を営んでおり、生産状況及び受注状況は記載しておりません。
(1)商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年1月1日 至 2018年12月31日) | 前年同期比(%) |
ITサービス事業(千円) | 11,230,499 | 91.7 |
アスクルエージェント事業(千円) | 7,461,392 | 109.4 |
その他(千円) | 65,177 | 175.3 |
合計(千円) | 18,757,068 | 98.2 |
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(2)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年1月1日 至 2018年12月31日) | 前年同期比(%) |
ITサービス事業(千円) | 13,695,255 | 94.2 |
アスクルエージェント事業(千円) | 8,404,626 | 109.2 |
その他(千円) | 47,328 | 180.3 |
合計(千円) | 22,147,210 | 99.5 |
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)財政状態の分析
(総資産)
総資産は「売掛金」及び「商品」の減少等により、前連結会計年度末と比べて212,893千円減少し、6,280,970千円となりました。
(負債)
負債は「買掛金」の減少等により、前連結会計年度末と比べて333,919千円減少し、3,618,396千円となりました。
(純資産)
純資産は「利益剰余金」の増加等により、前連結会計年度末と比べて121,025千円増加し、2,662,573千円となりました。この結果、自己資本比率は40.9%となりました。
(2)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の業績は、売上高は22,147,210千円(前連結会計年度比0.5%減)となりました。ITサービス事業は、Windows7搭載パソコンの買い替え需要の発生等により、法人向けコンピュータ市場においては、パソコンの出荷台数が増加する状況がみられましたが、年末にはCPU不足に起因するPCの供給不足などのため在庫の調達が計画を下回る状況となり、売上高は13,695,255千円(前連結会計年度比5.8%減)となりました。アスクルエージェント事業は、既存取引先の稼働促進や新規取引先の拡大が順調に推移し、売上高は8,404,626千円(前連結会計年度比9.2%増)となりました。
(売上総利益)
当連結会計年度の売上総利益は、3,101,404千円(前連結会計年度比3.4%増)となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、2,756,442千円(前連結会計年度比3.5%増)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は、344,961千円(前連結会計年度比1.9%増)となりました。
(営業外損益及び経常利益)
当連結会計年度の営業外収益は広告料収入や助成金収入等で8,817千円(前連結会計年度比4.9%減)、営業外費用は支払利息等で5,307千円(前連結会計年度比14.8%減)となりました。また、経常利益は348,472千円(前連結会計年度比2.0%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は183,874千円(前連結会計年度比9.5%減)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「第2事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。