四半期報告書-第40期第3四半期(2023/06/01-2023/08/31)

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2023/10/13 15:06
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35項目
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結累計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、円安傾向の継続やロシア・ウクライナ情勢に起因する資源・原材料価格の高騰など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような事業環境において、2023年3月に公開しました、暗号資産「ネクスコイン(以下「NCXC」)」のGameFi*1領域での活用に、当社は現在注力しており、その取り組みの一環として、NCXC GameFiプラットフォーム(仮)の開発が進捗しております。
*1 GameFiとは、ゲームをプレイすることでプレイヤーがトークンなどの経済的インセンティブを獲得できる「Play to Earn」(プレイ・トゥ・アーン)のブロックチェーンゲームを指します。
NCXC GameFiプラットフォームでは、ゲーム性の高いハイパーカジュアルゲームを中心に、これらのゲームを簡単にPlay to Earnのゲームに転換することのできるシステムを提供します。
このシステムにより、ゲーム開発者は世の中に溢れている高品質なゲームをGameFiに転用し、プラットフォーム上に掲載することができます。
ゲーム開発者は過去に開発したゲームを簡単にGameFiに転用することで、ゲームに新たな魅力を与えるとともにユーザーを呼び込むことができます。
プラットフォーム上のゲームはカジュアルゲームと呼ばれる気軽にプレイできるゲームが中心であり、高額なNFTを購入することなくゲームを楽しみ、プラットフォーム上でたくさんのカジュアルゲームが提供されることで、従来のGameFiやブロックチェーンに慣れていないユーザーでも、飽きることなく、日々のちょっとした余暇時間を、NCXCを獲得しながら楽しむことができます。
NCXC GameFi プラットフォームの概要

また、2023年7月には、NCXCのGameFiプラットフォームでのユーザビリティの向上と、GameFi分野での革新的な利用を推進するために、NCXCのPolygonチェーン対応の開発に着手しました。
Polygonチェーンは、高速かつ低コストのトランザクションを実現するオープンソースのスケーラブルなブロックチェーンプラットフォームです。
ユーザーはこれにより、従来のイーサリアムチェーンよりも迅速かつ効率的にNCXCの取引やNFTなどの交換を行うことができるようになります。
さらに、GameFiプラットフォームの利用手数料低減や手数料無料キャンペーンの実施などによりユーザーに優しい施策が可能となり、非GameFiユーザーを取り込み日本のGameFiを活性化させるというGameFiプラットフォームのビジョン達成に近づく施策となります。

上記の結果、売上高においては、532百万円(対前期比78.2%減)となりました。それに伴い、営業損失は167百万円(前期は営業利益432百万円)、経常損失は126百万円(前期は経常利益528百万円)、税金等調整前四半期純利益は13百万円(対前期比94.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7百万円(対前期比97.0%減)となりました。
前期に比べ売上及び各利益額が減少している理由につきましては、前期の第1四半期におきまして実施した「事業構造改革」の不採算事業の譲渡を行うにあたり、子会社の借入金の精算を行うため保有する暗号資産の一部を売却してキャッシュ化を行い、その際の暗号資産売却益を計上しているためです。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントごとの業績は以下のとおりであります。
なお、前連結会計年度における「インターネット旅行事業」及び「ブランドリテールプラットフォーム事業」からの事業撤退により、当社グループの報告セグメントは第1四半期連結会計期間から「IoT関連事業」「メタバース・デジタルコンテンツ事業」「暗号資産・ブロックチェーン事業」及び「その他」の4区分となりました。
詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
(メタバース・デジタルコンテンツ事業)
持分法適用関連会社の株式会社ワイルドマンでは、VR上のアバターを操作するためのメタバースユーザー向けワイヤレス・モーション・トラッキング装置の開発案件と、VRゲームの自社コンテンツの開発が進捗しております。
株式会社実業之日本デジタル(以下「実日デジタル」)は、株式会社實業之日本社(以下「実業之日本社」)の刊行するコンテンツをデジタル化して配信する事業を行っており、いわゆる電子書店(電子書籍配信サイト、Web漫画サイト、漫画アプリ、雑誌読み放題サイトなど)及び電子取次、オーディオブック書店などが主な取引先となります。
実日デジタルでは、主力作品である『静かなるドン』(新田たつお作画)を、漫画アプリを利用されていない新たな読者層の獲得を目的として、漫画の各コマを再編集し効果音とセリフを入れ動画化する「ボイスコミック」という手法でYouTube公式チャンネルを7月1日にリリースいたしました。9月19日時点でチャンネル登録者数39,911人、動画再生総数9,217,721回と好調な滑り出しとなっており、現在は週3回の更新となりますが、状況を見つつ更新回数を増やしさらなる拡大を図ってまいります。
また、株式会社集英社とのコラボレーションにより、5月17日発売の『グランドジャンプ』(集英社発行)から『静かなるドン-もうひとつの最終章-』の連載が開始されました。それにあわせて、各電子書店で実施した大型キャンペーンの効果により8月度は4百万円を超える売上を達成いたしました。今後も『静かなるドン』については、さらなる売り伸ばし施策の実施と、新規読者獲得の2軸を進めてまいります。
さらに、既刊本の売上の底上げを目指し、文芸作品を中心とした作品をAmazonの電子版読み放題サービス『Kindle Unlimited』への投入を8月より増やしました。2021年に刊行した『硝子の塔の殺人』(知念実希人著)はAmazonで販売されている全電子本の販売ランキングで24位(9月7日実績)になるなど、さっそく効果が出ております。
また、『さくら聖・咲く 佐倉聖の事件簿』(畠中恵著)が、当社として3作品目となるAudible月間TOP30ランキング(8月実績)にてランキング入りするなど、オーディオブックも好調に推移しており、今後も電子版に限らず、様々なフォーマットで当社コンテンツの配信を行ってまいります。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は110百万円(対前期比105.0%増)、営業損失は1百万円(前期は営業損失7百万円)となりました。
(IoT関連事業)
株式会社ネクスは、培ってきた自動車テレマティクスをはじめとする様々な分野に対するIoT技術をベースに「IoT×ブロックチェーン技術」、「IoT×AI技術」など、「IoT×新技術」を活用した新たなサービスの提供を目指しております。
AIコンピューティングの分野で様々なプラットフォームを提供しているNVIDIA Corporationが提供するGPU(画像処理やディープラーニングに不可欠な並列演算処理を行う演算装置)を利用したリアルタイム画像認識技術と、マルチキャリア対応の高速モバイル通信技術を搭載したNCXX AI BOX「AIX-01NX」は、AIプラットフォームのエッジ端末認定やAI開発ベンダーとのAIソフトウェア搭載検証、分析やシミュレーションによる効率的なモノ作りから都市レベルの課題解決まで、用途もますます拡大していくことが期待されるデジタルツインへの活用、および各通信事業者の動作確認済端末認定を進めております。
NCXX AI BOX「AIX-01NX」

活用の一つである流体解析ソリューションにつきましては、水処理場、排水ピットなどでの油面検知や濁度検知、異物検知など、エッジAIコンピュータと流体解析AIをパッケージにした「流体解析AIパッケージ」をAnyTech株式会社と共同で開発し、販売を開始いたしました。従来のAIでは「異常データ」を大量に蓄積し学習させる必要があるなどAI構築までに障壁が多く、断念するケースが多く見られましたが、本パッケージでは、ベースとなるAIモデルを用意することで、正常データを少量用意するところから利用を開始することが可能です。
「流体解析AIパッケージ」利用イメージ

「流体解析AIパッケージ」検知例

1台でカメラ・センサーなどからの情報をリアルタイムにAI分析して分析結果を安定した通信性能でクラウドに連携することが可能な製品となっており、リテールテック、製造業、セキュリティ、介護見守り、測定・異常監視などの幅広い分野で活用が期待される技術であり、今後もこれらの技術をデバイス事業の新たな製品開発に活用してまいります。
データ通信端末につきましては、第5世代移動通信システムである5Gに対応し、Wi-Fi、Ethernetを搭載したバッテリーレスのルーター・モデムとなる、5Gデータ端末「UNX-05G」を販売しております。「UNX-05G」は、KDDI IOTの認証を取得し、富士通株式会社が提供するローカル5Gスタンドアロンシステム Fujitsu Network PW300との接続検証済製品として認定されており、2023年8月には、日本電気株式会社(NEC)が提供するローカル5G Sub6一体型基地局 UNIVERGE RV1200との「接続検証済端末」として認定されました。
引き続き、ローカル5Gを含む各通信事業者との相互接続性試験を並行して実施しており、認証取得状況については順次お知らせしてまいります。
5Gデータ端末「UNX-05G」

テレマティクスにつきましては、OBDⅡ型データ収集ユニット「GX700NC」が市場を確保しております。さらに、排気ガス測定・管理や今後増加するEV車の充電・電費・残量管理などの取得項目の追加案件も増加しており、SDGsへの取り組みなどにも活用の範囲が広がることが期待されます。
農業ICT事業(NCXX FARM)では、スーパーフードとして人気の高いGOLDEN BERRY(食用ほおずき)の生産、加工、販売を行う「6次産業化事業」と、特許農法による「化学的土壌マネジメント」+ICTシステムによる「デジタル管理」のパッケージ販売を行う「フランチャイズ事業」の事業化を推進しております。
「6次産業化事業」では、新商品として青果の規格外品を活用したセミドライゴールデンベリーの販売を8月より開始しております。この商品はゴールデンベリーをカットして乾燥させることで、風味と栄養が凝縮され、セミドライ加工のため通常のドライフルーツよりも水分量が多く、柔らかい仕上がりとなっており、そのままでも、またサラダやヨーグルトなどにもトッピングできる品となっております。
セミドライゴールデンベリー

「フランチャイズ事業」では、自社試験圃場での栽培実績をもとに、自社独自の特許農法(多段式ポット)とICTシステムの提供に加えて、お客様の要望に沿った多種多様な農法・システム・農業関連製品の提供を行う農業総合コンサルティングサービスを展開しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は329百万円(対前期比17.1%減)、営業利益は6百万円(前期は営業損失11百万円)となりました。
(暗号資産・ブロックチェーン事業)
本事業では、NCXCを利用したサービスの向上、NCXCの流通促進、NCXC保有者の拡大を通じたNCXC経済圏の拡大を目指し、価値向上に向けた取り組みを行っております。
NCXC GameFiプラットフォームの開発を行い、ゲーム会社とのアライアンスにより、世の中で既に実績を上げている他社ゲームタイトルを中心に、これらを簡単にPlay to Earnのゲームに転換することのできるプラットフォームサービスの提供を目指します。
また、暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた暗号資産の安定的な運用を行ってまいります。当期は暗号資産の一部売却を行ったことで、営業利益を計上しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は60百万円(対前期比92.3%減)、営業利益は32百万円(対前期比95.9%減)となりました。
また、当第3四半期連結会計期間末における財政状態は、以下のとおりであります。
(資産)
資産の残高は、前連結会計年度末と比較して、249百万円減少し、3,285百万円となりました。
この主な要因は、現金及び預金が116百万円増加、仕掛品が168百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が211百万円減少、のれんが73百万円減少、投資有価証券が386百万円減少したことによります。
(負債)
負債の残高は、前連結会計年度末と比較して、60百万円減少し、166百万円となりました。
この主な要因は、支払手形及び買掛金が36百万円増加したものの、借入金*2が62百万円減少、未払費用が25百万円減少したことによります。
*2 短期借入金、1年内返済予定の長期借入金、長期借入金残高の合計です。
(純資産)
純資産の残高は、前連結会計年度末と比較して、188百万円減少し、3,118百万円となりました。
この主な要因は、利益剰余金が7百万円増加、その他有価証券評価差額金が197百万円減少したことによります。
(2) 経営方針・経営戦略等
当社グループでは新たに中期経営計画を策定し、2023年4月5日に公表いたしました。
IoT関連事業主体の現在の事業モデルから、成長分野へ大きく事業展開を行うことでさらなる成長ポテンシャルをもつ、新たなネクスグループへ生まれ変わります。
この度の中期経営計画の骨子は大きくは以下の2点となります。
・成長分野への大きな転換
・新技術と既存事業とのシナジーの創出
「ブロックチェーン」、「トークン」、「メタバース」を掛け合わせた、Web3.0領域へ展開をします。
具体的には、保有するネクスコイン(NCXC)を成長ポテンシャルの高い「GameFi」分野において、ユニークなスキームで活用することで、NCXC経済圏の拡大を目指してまいります。
また、成長ポテンシャルの高い「メタバース」市場、「デジタルコンテンツ」市場へ参入と事業の拡大を目指します。
さらに、ネクスの持つIoTの戦略資産に、メタバースなどの新たな強みが加わることで、成長ポテンシャルの高い「デジタルツイン」市場での展開を目指してまいります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、47百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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