有価証券報告書-第16期(2024/01/01-2024/12/31)
(1)経営成績等の状況の概要
経営成績の状況
当社グループは、[飲料・食品][酒類][その他]の各セグメントにおいて国内外で積極的な事業展開を行いました。当連結会計年度の業績は、売上収益(酒税込み)3兆4,179億円(前年同期比4.0%増)、売上収益(酒税控除後)3兆797億円(前年同期比4.3%増)、売上総利益1兆3,847億円(前年同期比5.0%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、1兆808億円(前年同期比621億円の増加)を計上しましたが、この主な内容は、広告宣伝及び販売促進費4,691億円(前年同期比283億円の増加)、従業員給付費用3,522億円(前年同期比146億円の増加)等です。販売費及び一般管理費に加えて持分法による投資利益160億円(前年同期比27億円の減少)、その他の収益322億円(前年同期比219億円の増加)、その他の費用232億円(前年同期比118億円の増加)を計上しました。その他の収益の主な内容は関係会社株式売却益250億円等です。その他の費用の主な内容は組織再編関連費用92億円、固定資産減損損失46億円等です。その結果、営業利益は3,289億円(前年同期比3.7%増)となりました。
金融収益は76億円(前年同期比9億円の増加)、金融費用は266億円(前年同期比0億円の増加)を計上しました。金融費用の主な内容は支払利息244億円(前年同期比34億円の増加)等であり、その結果、税引前利益は3,100億円(前年同期比4.2%増)となりました。
以上の結果に加え、法人所得税費用717億円(前年同期比24億円の増加)を計上したこと等により、当期利益は2,383億円(前年同期比4.5%増)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,762億円(前年同期比2.0%増)となりました。また、基本的1株当たり当期利益は256円88銭となりました。
報告セグメント別の業績については、以下のとおりです。
[飲料・食品セグメント]
売上収益1兆6,887億円(前年同期比6.6%増)、営業利益1,846億円(前年同期比11.3%増)となりました。
[酒類セグメント]
売上収益(酒税込み)1兆3,929億円(前年同期比1.1%増)、売上収益(酒税控除後)1兆557億円(前年同期比1.0%増)、営業利益1,807億円(前年同期比2.9%増)となりました。
[その他セグメント]
売上収益(酒税込み)3,363億円(前年同期比4.1%増)、売上収益(酒税控除後)3,353億円(前年同期比4.1%増)、営業利益335億円(前年同期比1.8%減)となりました。
財政状態の状況
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて2,887億円増加し、6兆3,315億円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて2,209億円減少し、2兆7,635億円となりました。
当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末に比べて5,097億円増加し、3兆5,680億円となりました。
キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて639億円減少し、2,548億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、2,777億円の収入(前年同期は2,700億円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、200億円の支出(前年同期は1,706億円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、3,254億円の支出(前年同期は936億円の支出)となりました。
生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注)1.金額は、最終販売価格によっています。
2.生産実績には外注分を含んでいます。
②受注実績
当社グループは、原則として見込み生産を主体とする生産方式を採っているため、記載を省略しています。
③販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。
2.主な相手先別の記載については、相手先別の販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しています。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容等
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
重要性がある会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っています。
連結財務諸表を作成するにあたり、重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の判断及び見積りの不確実性の主要な発生要因」に記載しています。また、過去の実績や取引状況を勘案し、合理的と判断される前提に基づき見積りを行っている部分があり、これらの見積りについては不確実性が存在するため、実際の結果と異なる場合があります。
経営成績の分析・検討内容
当社グループは、[飲料・食品][酒類][その他]の各セグメントにおいて国内外で積極的な事業展開を行いました。当連結会計年度の業績は、売上収益(酒税込み)は3兆4,179億円(前年同期比4.0%増)、売上収益(酒税控除後)3兆797億円(前年同期比4.3%増)、営業利益3,289億円(前年同期比3.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は、1,762億円(前年同期比2.0%増)と増収増益となり、売上収益と営業利益は、過去最高となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。
[飲料・食品セグメント]
日本では、「サントリー天然水」ブランドが、多彩なラインナップの好調に加え、1Lペットボトルの容器形状リニューアルが奏功し、過去最高の販売数量を達成しました。機能性飲料カテゴリーでは「伊右衛門 特茶」が好調に推移しました。海外では、アジアパシフィックの業績が好調でした。清涼飲料事業ではベトナムの「PEPSI」「Aquafina」、タイの「PEPSI」「TEA+」、オセアニアのエナジードリンク「V」が、健康食品事業では「BRAND'S Bird's Nest」の好調が業績をけん引しました。欧州では「Oasis」が好調に推移しました。米州の業績は主力炭酸カテゴリーに加え非炭酸カテゴリーの販促活動も強化したことで前年を上回りました。 サントリー食品インターナショナル㈱は、真のグローバル飲料企業として持続的な事業成長と企業価値向上を実現すべく“質の高い成長”を目標に掲げ、コアブランドを中心とした積極的なマーケティング活動を展開すると共にコストマネジメントを強化し、売上収益の成長を実現しました。
以上の結果、飲料・食品セグメントは売上収益1兆6,887億円(前年同期比6.6%増)、営業利益1,846億円(前年同期比11.3%増)となりました。
[酒類セグメント]
スピリッツ事業は、売上収益(酒税込み)、売上収益(酒税控除後)ともに前年を上回りました。
海外では、インドやドイツ、また免税店チャネルなどで伸長しましたが、米国での市況悪化や流通による在庫の見直しなどの影響を受けて減少しました。ジャパニーズウイスキー「山崎」「響」、バーボンウイスキー「ジムビーム」、スコッチウイスキー「ティーチャーズ」やインディアンウイスキー「オークスミス」、RTDカクテル「オンザロックス」やジャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」などが前年を上回りました。またRTDブランド「-196」では米国と東南アジアで展開エリアを拡大したほか、欧州でも販売を開始するなど、RTDのグローバル展開にも積極的に取り組みました。4月には、ビームサントリー社がサントリーグローバルスピリッツ社に社名を変更しており、さらなる事業拡大とグループでのシナジー創出を目指します。
日本では、ウイスキーやジンを中心に「洋酒文化の創造・発展」「美味品質の向上」に取り組み、伸長しました。
ウイスキーカテゴリーでは、「山崎12年」が、世界的な酒類コンペティション「インターナショナル・ スピリッツ・チャレンジ 2024」で全部門の中で一品のみに授与される「シュプリーム チャンピオン スピリット」を受賞。加えて、「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」が4月より本格施行される中、「角瓶」がジャパニーズウイスキー部門でゴールドを受賞しました。また、ビーム社統合10周年を迎え、「ジムビーム」「メーカーズマーク」を含む幅広いポートフォリオを活用した提案を実施し、「ジムビーム」ブランド※1の国内販売数量は過去最高となりました。
新たな洋酒文化の創造に挑戦しているジンカテゴリーでは、サントリー大阪工場への設備投資で、生産能力増強及び品質向上に取り組みました。マーケティング活動を一新した「翠(SUI)」ブランドは清々しい味わいにご好評いただき、販売数量は前年同期比16%増※1と大きく伸長しました。また、RTDでは、「-196℃製法」によるしっかりとした果実感の「-196無糖」シリーズ を発売すると共に、「茉莉花〈ジャスミン茶割・JJ〉缶」といった新たな商品の展開を通じて新需要 創造にも取り組みました。
※1 瓶・缶・ペット計。缶・ペットは瓶に含まれるアルコール量を標準単位として換算
ビール事業※2の国内における販売数量は前年同期比3%減、ノンアルコールビールテイスト飲料を除くビール類は同3%減となりました。その中で、ビールカテゴリーは発売2年目を迎えた「サントリー生ビール」ブランドが好調に推移し、前年同期比3%増と伸長しました。「サントリー生ビール」ブランドは、“グッとくる飲みごたえと飲みやすさ”を両立した中味への高い評価に加え、3月の業務用の瓶・樽発売が奏功し、前年同期比57%増の販売数量となりました。12月末時点で20,000店を超える飲食店で取り扱いいただいています。「金麦」ブランドは、“日常的 に家で飲むのに最もふさわしいビール類”を目指し、旬の食材や料理と合わせて楽しむ提案を強化 しました。また、“サワー”の味わいをビールの醸造技術で実現した「金麦サワー」を4月には北海道 エリア限定で発売、10月には全国数量限定で発売するなど、新需要開拓に挑戦しました。
※2 ノンアルコールビールテイスト飲料を含む
ワイン事業は、売上収益(酒税込み)が前年同期比10%増、売上収益(酒税控除後)が同11%増となりました。国産ワインでは、「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」が「デキャンター・ ワールド・ワイン・アワード2024」において、最高位の賞である「BEST IN SHOW」を日本から 出品されたワインとして初めて受賞するなど、当社の商品が複数のコンクールで高い評価を受けました。また、主力の「酸化防止剤無添加※3のおいしいワイン。」ブランドは、2023年9月に発売 した「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング」がご好評いただき、前年同期を上回りました。輸入ワインは、イタリア産オーガニックワイン「タヴェルネッロ オルガニコ」シリーズが伸長しました。
※3「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」ブランドは酸化防止剤(亜硫酸塩)を添加せずに製造しています
ノンアルコール飲料カテゴリーでは、アルコール度数0.00%だからこそ実現できる“お酒を飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる文化の創造”を目指し、ラインナップ拡充に取り組みました。また、ノンアルコール飲料の飲用シーン多様化を踏まえ、温浴施設・音楽イベント等での「のんある酒場」の展開やバーチャルリアリティイベントを通じ、延べ50万人以上の体験接点を創出しました。
これらの結果、酒類セグメントは売上収益(酒税込み)1兆3,929億円(前年同期比1.1%増)、売上収益(酒税控除後)1兆557億円(前年同期比1.0%増)、営業利益1,807億円(前年同期比2.9%増)となりました。
[その他セグメント]
健康食品事業の売上収益は、「ロコモア」「VARON」ブランド等が好調で、前年同期比3%増となりました。外食事業の売上収益は、好調に推移しました。
その他セグメントは売上収益(酒税込み)3,363億円(前年同期比4.1%増)、売上収益(酒税控除後)3,353億円(前年同期比4.1%増)、営業利益335億円(前年同期比1.8%減)となりました。
親会社の所有者に帰属する当期利益は1,762億円(前年同期比2.0%増)となりました。これは税引前利益の改善に加え、主に、事業売却に伴い、資本構成を見直したこと等により、実際負担税率が改善したことによるものです。
なお、国内と海外の売上収益は次のとおりです。
売上収益(酒税込み)
国内 1兆7,078億円(前年同期比3.3%増)海外 1兆7,101億円(前年同期比4.8%増)
海外比率 50%
売上収益(酒税控除後)
国内 1兆4,797億円(前年同期比3.5%増)海外 1兆6,001億円(前年同期比5.1%増)
海外比率 52%
財政状態の分析
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて2,887億円増加し、6兆3,315億円となりました。これは主に、前連結会計年度末と比べて、主要通貨の為替レートが円安になったことにより、在外子会社の資産合計が増加したためです。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて2,209億円減少し、2兆7,635億円となりました。これは主に、前連結会計年度末と比べて、主要通貨の為替レートが円安になったものの、事業活動や酒類セグメントにおける子会社株式の売却等により創出したキャッシュ・フローにより、社債及び借入金の返済を進めたことで、社債及び借入金が減少したためです。
当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末に比べて5,097億円増加し、3兆5,680億円となりました。これは主に、親会社の所有者に帰属する当期利益を計上したことで利益剰余金が増加したこと及び、前連結会計年度末と比べて、主要通貨の為替レートが円安になったことにより、在外営業活動体の換算差額が増加したためです。
キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて639億円減少し、2,548億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益や法人所得税の支払に加え、減価償却費など非資金取引などにより、2,777億円の収入(前年同期は2,700億円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に、子会社株式の売却等によってキャッシュ・フローを創出したことに加え、中長期の成長へ向けて設備投資等を行ったことで、200億円の支出(前年同期は1,706億円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、事業活動や子会社株式の売却等により創出したキャッシュ・フローにより借入金、社債及びリース負債の返済を進めたことで、3,254億円の支出(前年同期は936億円の支出)となりました。
資本の財源及び資金の流動性
当社グループにおける資金需要のうち、主なものは設備投資、事業投資、有利子負債の返済及び運転資金などです。
当社グループは資金の流動性確保のため、市場環境や長短のバランスを勘案して、銀行借入やリース等による間接調達のほか、社債やコマーシャル・ペーパーの発行等の直接調達を行い、資金調達手段の多様化を図っています。
また、事業活動等により創出したキャッシュ・フローに加えて、金融機関より随時利用可能な信用枠を確保しており、資金需要に対応しています。
なお、今後予定されている設備投資に係る資金需要の主なものは、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載しています。
経営成績の状況
当社グループは、[飲料・食品][酒類][その他]の各セグメントにおいて国内外で積極的な事業展開を行いました。当連結会計年度の業績は、売上収益(酒税込み)3兆4,179億円(前年同期比4.0%増)、売上収益(酒税控除後)3兆797億円(前年同期比4.3%増)、売上総利益1兆3,847億円(前年同期比5.0%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、1兆808億円(前年同期比621億円の増加)を計上しましたが、この主な内容は、広告宣伝及び販売促進費4,691億円(前年同期比283億円の増加)、従業員給付費用3,522億円(前年同期比146億円の増加)等です。販売費及び一般管理費に加えて持分法による投資利益160億円(前年同期比27億円の減少)、その他の収益322億円(前年同期比219億円の増加)、その他の費用232億円(前年同期比118億円の増加)を計上しました。その他の収益の主な内容は関係会社株式売却益250億円等です。その他の費用の主な内容は組織再編関連費用92億円、固定資産減損損失46億円等です。その結果、営業利益は3,289億円(前年同期比3.7%増)となりました。
金融収益は76億円(前年同期比9億円の増加)、金融費用は266億円(前年同期比0億円の増加)を計上しました。金融費用の主な内容は支払利息244億円(前年同期比34億円の増加)等であり、その結果、税引前利益は3,100億円(前年同期比4.2%増)となりました。
以上の結果に加え、法人所得税費用717億円(前年同期比24億円の増加)を計上したこと等により、当期利益は2,383億円(前年同期比4.5%増)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,762億円(前年同期比2.0%増)となりました。また、基本的1株当たり当期利益は256円88銭となりました。
報告セグメント別の業績については、以下のとおりです。
[飲料・食品セグメント]
売上収益1兆6,887億円(前年同期比6.6%増)、営業利益1,846億円(前年同期比11.3%増)となりました。
[酒類セグメント]
売上収益(酒税込み)1兆3,929億円(前年同期比1.1%増)、売上収益(酒税控除後)1兆557億円(前年同期比1.0%増)、営業利益1,807億円(前年同期比2.9%増)となりました。
[その他セグメント]
売上収益(酒税込み)3,363億円(前年同期比4.1%増)、売上収益(酒税控除後)3,353億円(前年同期比4.1%増)、営業利益335億円(前年同期比1.8%減)となりました。
財政状態の状況
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて2,887億円増加し、6兆3,315億円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて2,209億円減少し、2兆7,635億円となりました。
当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末に比べて5,097億円増加し、3兆5,680億円となりました。
キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて639億円減少し、2,548億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、2,777億円の収入(前年同期は2,700億円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、200億円の支出(前年同期は1,706億円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、3,254億円の支出(前年同期は936億円の支出)となりました。
生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 飲料・食品 | 1,489,461 | 106.1 |
| 酒類 | 1,054,828 | 101.1 |
| その他 | 169,157 | 106.3 |
| 合計 | 2,713,447 | 104.1 |
(注)1.金額は、最終販売価格によっています。
2.生産実績には外注分を含んでいます。
②受注実績
当社グループは、原則として見込み生産を主体とする生産方式を採っているため、記載を省略しています。
③販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 飲料・食品 | 1,688,729 | 106.6 |
| 酒類 | 1,055,743 | 101.0 |
| その他 | 335,253 | 104.1 |
| 合計 | 3,079,726 | 104.3 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。
2.主な相手先別の記載については、相手先別の販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しています。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容等
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
重要性がある会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っています。
連結財務諸表を作成するにあたり、重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の判断及び見積りの不確実性の主要な発生要因」に記載しています。また、過去の実績や取引状況を勘案し、合理的と判断される前提に基づき見積りを行っている部分があり、これらの見積りについては不確実性が存在するため、実際の結果と異なる場合があります。
経営成績の分析・検討内容
当社グループは、[飲料・食品][酒類][その他]の各セグメントにおいて国内外で積極的な事業展開を行いました。当連結会計年度の業績は、売上収益(酒税込み)は3兆4,179億円(前年同期比4.0%増)、売上収益(酒税控除後)3兆797億円(前年同期比4.3%増)、営業利益3,289億円(前年同期比3.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は、1,762億円(前年同期比2.0%増)と増収増益となり、売上収益と営業利益は、過去最高となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。
[飲料・食品セグメント]
日本では、「サントリー天然水」ブランドが、多彩なラインナップの好調に加え、1Lペットボトルの容器形状リニューアルが奏功し、過去最高の販売数量を達成しました。機能性飲料カテゴリーでは「伊右衛門 特茶」が好調に推移しました。海外では、アジアパシフィックの業績が好調でした。清涼飲料事業ではベトナムの「PEPSI」「Aquafina」、タイの「PEPSI」「TEA+」、オセアニアのエナジードリンク「V」が、健康食品事業では「BRAND'S Bird's Nest」の好調が業績をけん引しました。欧州では「Oasis」が好調に推移しました。米州の業績は主力炭酸カテゴリーに加え非炭酸カテゴリーの販促活動も強化したことで前年を上回りました。 サントリー食品インターナショナル㈱は、真のグローバル飲料企業として持続的な事業成長と企業価値向上を実現すべく“質の高い成長”を目標に掲げ、コアブランドを中心とした積極的なマーケティング活動を展開すると共にコストマネジメントを強化し、売上収益の成長を実現しました。
以上の結果、飲料・食品セグメントは売上収益1兆6,887億円(前年同期比6.6%増)、営業利益1,846億円(前年同期比11.3%増)となりました。
[酒類セグメント]
スピリッツ事業は、売上収益(酒税込み)、売上収益(酒税控除後)ともに前年を上回りました。
海外では、インドやドイツ、また免税店チャネルなどで伸長しましたが、米国での市況悪化や流通による在庫の見直しなどの影響を受けて減少しました。ジャパニーズウイスキー「山崎」「響」、バーボンウイスキー「ジムビーム」、スコッチウイスキー「ティーチャーズ」やインディアンウイスキー「オークスミス」、RTDカクテル「オンザロックス」やジャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」などが前年を上回りました。またRTDブランド「-196」では米国と東南アジアで展開エリアを拡大したほか、欧州でも販売を開始するなど、RTDのグローバル展開にも積極的に取り組みました。4月には、ビームサントリー社がサントリーグローバルスピリッツ社に社名を変更しており、さらなる事業拡大とグループでのシナジー創出を目指します。
日本では、ウイスキーやジンを中心に「洋酒文化の創造・発展」「美味品質の向上」に取り組み、伸長しました。
ウイスキーカテゴリーでは、「山崎12年」が、世界的な酒類コンペティション「インターナショナル・ スピリッツ・チャレンジ 2024」で全部門の中で一品のみに授与される「シュプリーム チャンピオン スピリット」を受賞。加えて、「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」が4月より本格施行される中、「角瓶」がジャパニーズウイスキー部門でゴールドを受賞しました。また、ビーム社統合10周年を迎え、「ジムビーム」「メーカーズマーク」を含む幅広いポートフォリオを活用した提案を実施し、「ジムビーム」ブランド※1の国内販売数量は過去最高となりました。
新たな洋酒文化の創造に挑戦しているジンカテゴリーでは、サントリー大阪工場への設備投資で、生産能力増強及び品質向上に取り組みました。マーケティング活動を一新した「翠(SUI)」ブランドは清々しい味わいにご好評いただき、販売数量は前年同期比16%増※1と大きく伸長しました。また、RTDでは、「-196℃製法」によるしっかりとした果実感の「-196無糖」シリーズ を発売すると共に、「茉莉花〈ジャスミン茶割・JJ〉缶」といった新たな商品の展開を通じて新需要 創造にも取り組みました。
※1 瓶・缶・ペット計。缶・ペットは瓶に含まれるアルコール量を標準単位として換算
ビール事業※2の国内における販売数量は前年同期比3%減、ノンアルコールビールテイスト飲料を除くビール類は同3%減となりました。その中で、ビールカテゴリーは発売2年目を迎えた「サントリー生ビール」ブランドが好調に推移し、前年同期比3%増と伸長しました。「サントリー生ビール」ブランドは、“グッとくる飲みごたえと飲みやすさ”を両立した中味への高い評価に加え、3月の業務用の瓶・樽発売が奏功し、前年同期比57%増の販売数量となりました。12月末時点で20,000店を超える飲食店で取り扱いいただいています。「金麦」ブランドは、“日常的 に家で飲むのに最もふさわしいビール類”を目指し、旬の食材や料理と合わせて楽しむ提案を強化 しました。また、“サワー”の味わいをビールの醸造技術で実現した「金麦サワー」を4月には北海道 エリア限定で発売、10月には全国数量限定で発売するなど、新需要開拓に挑戦しました。
※2 ノンアルコールビールテイスト飲料を含む
ワイン事業は、売上収益(酒税込み)が前年同期比10%増、売上収益(酒税控除後)が同11%増となりました。国産ワインでは、「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」が「デキャンター・ ワールド・ワイン・アワード2024」において、最高位の賞である「BEST IN SHOW」を日本から 出品されたワインとして初めて受賞するなど、当社の商品が複数のコンクールで高い評価を受けました。また、主力の「酸化防止剤無添加※3のおいしいワイン。」ブランドは、2023年9月に発売 した「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング」がご好評いただき、前年同期を上回りました。輸入ワインは、イタリア産オーガニックワイン「タヴェルネッロ オルガニコ」シリーズが伸長しました。
※3「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」ブランドは酸化防止剤(亜硫酸塩)を添加せずに製造しています
ノンアルコール飲料カテゴリーでは、アルコール度数0.00%だからこそ実現できる“お酒を飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる文化の創造”を目指し、ラインナップ拡充に取り組みました。また、ノンアルコール飲料の飲用シーン多様化を踏まえ、温浴施設・音楽イベント等での「のんある酒場」の展開やバーチャルリアリティイベントを通じ、延べ50万人以上の体験接点を創出しました。
これらの結果、酒類セグメントは売上収益(酒税込み)1兆3,929億円(前年同期比1.1%増)、売上収益(酒税控除後)1兆557億円(前年同期比1.0%増)、営業利益1,807億円(前年同期比2.9%増)となりました。
[その他セグメント]
健康食品事業の売上収益は、「ロコモア」「VARON」ブランド等が好調で、前年同期比3%増となりました。外食事業の売上収益は、好調に推移しました。
その他セグメントは売上収益(酒税込み)3,363億円(前年同期比4.1%増)、売上収益(酒税控除後)3,353億円(前年同期比4.1%増)、営業利益335億円(前年同期比1.8%減)となりました。
親会社の所有者に帰属する当期利益は1,762億円(前年同期比2.0%増)となりました。これは税引前利益の改善に加え、主に、事業売却に伴い、資本構成を見直したこと等により、実際負担税率が改善したことによるものです。
なお、国内と海外の売上収益は次のとおりです。
売上収益(酒税込み)
国内 1兆7,078億円(前年同期比3.3%増)海外 1兆7,101億円(前年同期比4.8%増)
海外比率 50%
売上収益(酒税控除後)
国内 1兆4,797億円(前年同期比3.5%増)海外 1兆6,001億円(前年同期比5.1%増)
海外比率 52%
財政状態の分析
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて2,887億円増加し、6兆3,315億円となりました。これは主に、前連結会計年度末と比べて、主要通貨の為替レートが円安になったことにより、在外子会社の資産合計が増加したためです。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて2,209億円減少し、2兆7,635億円となりました。これは主に、前連結会計年度末と比べて、主要通貨の為替レートが円安になったものの、事業活動や酒類セグメントにおける子会社株式の売却等により創出したキャッシュ・フローにより、社債及び借入金の返済を進めたことで、社債及び借入金が減少したためです。
当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末に比べて5,097億円増加し、3兆5,680億円となりました。これは主に、親会社の所有者に帰属する当期利益を計上したことで利益剰余金が増加したこと及び、前連結会計年度末と比べて、主要通貨の為替レートが円安になったことにより、在外営業活動体の換算差額が増加したためです。
キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて639億円減少し、2,548億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益や法人所得税の支払に加え、減価償却費など非資金取引などにより、2,777億円の収入(前年同期は2,700億円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に、子会社株式の売却等によってキャッシュ・フローを創出したことに加え、中長期の成長へ向けて設備投資等を行ったことで、200億円の支出(前年同期は1,706億円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、事業活動や子会社株式の売却等により創出したキャッシュ・フローにより借入金、社債及びリース負債の返済を進めたことで、3,254億円の支出(前年同期は936億円の支出)となりました。
資本の財源及び資金の流動性
当社グループにおける資金需要のうち、主なものは設備投資、事業投資、有利子負債の返済及び運転資金などです。
当社グループは資金の流動性確保のため、市場環境や長短のバランスを勘案して、銀行借入やリース等による間接調達のほか、社債やコマーシャル・ペーパーの発行等の直接調達を行い、資金調達手段の多様化を図っています。
また、事業活動等により創出したキャッシュ・フローに加えて、金融機関より随時利用可能な信用枠を確保しており、資金需要に対応しています。
なお、今後予定されている設備投資に係る資金需要の主なものは、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載しています。