四半期報告書-第5期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高6,088億円(対前第3四半期+21.4%)、営業利益550億円(同+30.5%)、経常利益484億円(同+38.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益291億円(同+34.0%)となりました。都市事業セグメントにおける投資家向けのビル等売却収益の増加に加え、住宅事業セグメントにおける分譲マンションの売上増加や仲介事業セグメントの好調等により増収増益となりました。
セグメント別では、都市事業、住宅事業、管理事業、仲介事業の4つのセグメントが増収増益、ウェルネス事業セグメントが増収減益、ハンズ事業セグメントが減収増益、次世代・関連事業セグメントが減収減益となっております(対前第3四半期)。
① 都市事業
売上高は1,923億円(対前第3四半期+34.5%)、営業利益は366億円(同+7.8%)となりました。
投資家向けのビル等売却収益の増加、既存物件での賃貸収益の改善に加え、平成28年11月より連結子会社となった㈱学生情報センターの寄与等により増収増益となりました。
また、新規開業案件として平成29年4月に「キュープラザ二子玉川」(東京都世田谷区)、11月に「心斎橋筋二丁目ビル」(大阪府大阪市)、12月に「新橋三丁目プレイス」(東京都港区)が開業、いずれも満室稼働にて順調に運営を開始しております。
なお、空室率(オフィスビル・商業施設)は既存オフィスビルでの入居が進んだことから0.4%と平成29年3月末から改善、引き続き低水準を維持しています。
空室率(オフィスビル・商業施設)
主な新規開業案件
② 住宅事業
売上高は771億円(対前第3四半期+100.0%)、営業利益は69億円となりました。
分譲マンションにおける計上戸数の増加や高価格帯物件の増加による売上増加に加え、土地の一括売却が増加したこと等により増収増益となりました。
なお、分譲マンションは「ブランズ渋谷常盤松」(東京都渋谷区)、「ブランズタワー御堂筋本町」(大阪府大阪市)、「ブランズタワー・ウェリス心斎橋SOUTH」(大阪府大阪市)等を計上いたしました。また、販売については引き続き堅調に推移しており、完成在庫は前期末から減少、マンションの通期売上予想に対する契約済み割合も、期首の54%から89%(同△5P)と着実に進捗しております。
③ 管理事業
売上高は1,143億円(対前第3四半期+6.7%)、営業利益は53億円(同+15.4%)となりました。
㈱東急コミュニティーにおいて、管理ストックがマンション、ビルともに順調に拡大しております。管理ストックの拡大に加え、リフォーム事業の強化・拡大を目的に設立された㈱東急Re・デザインが平成29年10月から営業を開始、ビル等の工事売上が増加したこと等により増収増益となりました。
なお、平成29年12月末のマンション管理ストックは822千戸(うち総合管理戸数519千戸)と、公営住宅等の指定管理者案件を中心に着実に拡大しております。
④ 仲介事業
売上高は669億円(対前第3四半期+26.8%)、営業利益は91億円(同+39.4%)となりました。
東急リバブル㈱における売買仲介については、不動産流通市場が引き続き堅調に推移する中、新規店舗の出店やサービスメニューの拡充・強化に努め、リテール部門・ホールセール部門ともに取引件数・成約価格が上昇いたしました。売買仲介の売上増加に加え、不動産販売における買取再販事業の売上増加等により増収増益となりました。
⑤ ウェルネス事業
売上高は692億円(対前第3四半期+2.9%)、営業利益は31億円(同△41.5%)となりました。
シニア住宅や都市型ホテルの東急ステイにおける新規稼働による売上増加に加え、スキー場や会員制リゾートホテルの東急ハーヴェストクラブ等の既存施設が堅調に推移し増収となったものの、別荘・会員権販売において前年同期に別荘地の売上計上があったこと等から減益となりました。
なお、新規施設として平成29年7月にシニア住宅の「グランクレール世田谷中町」(東京都世田谷区)、10月に会員制リゾートホテルの「東急ハーヴェストクラブ那須Retreat」(栃木県那須郡)、11月に都市型ホテルの「東急ステイ京都両替町通」(京都府京都市)が開業いたしました。
⑥ ハンズ事業
売上高は741億円(対前第3四半期△0.0%)、営業利益は5億円(同+53.2%)となりました。
㈱東急ハンズにおいて既存店の減収(同△2.7%)等により減収となったものの、費用の減少等により増益となりました。
なお、新規店舗として平成29年4月に「東急ハンズあまがさきキューズモール店」、9月に「東急ハンズ千葉店」が開業、着実な事業拡大に努めております。
⑦ 次世代・関連事業
売上高は311億円(対前第3四半期△7.9%)、20億円の営業損失となりました。
リフォーム事業の一部を管理事業セグメントにおいて平成29年10月から営業を開始した㈱東急Re・デザインに移管した影響等により減収、海外事業の費用増加等により減益となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高6,088億円(対前第3四半期+21.4%)、営業利益550億円(同+30.5%)、経常利益484億円(同+38.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益291億円(同+34.0%)となりました。都市事業セグメントにおける投資家向けのビル等売却収益の増加に加え、住宅事業セグメントにおける分譲マンションの売上増加や仲介事業セグメントの好調等により増収増益となりました。
四半期別売上高・営業利益(累計) | (億円) | |||
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | |
30年3月期 売上高 | 1,839 | 4,080 | 6,088 | - |
29年3月期 売上高 | 1,458 | 3,193 | 5,017 | 8,085 |
30年3月期 営業利益 | 174 | 350 | 550 | - |
29年3月期 営業利益 | 94 | 253 | 421 | 732 |
セグメント別では、都市事業、住宅事業、管理事業、仲介事業の4つのセグメントが増収増益、ウェルネス事業セグメントが増収減益、ハンズ事業セグメントが減収増益、次世代・関連事業セグメントが減収減益となっております(対前第3四半期)。
売上高 | (億円) | ||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
合計 | 5,017 | 6,088 | 1,072 | 8,085 | |
都市 | 1,430 | 1,923 | 493 | 2,490 | |
住宅 | 386 | 771 | 385 | 1,085 | |
管理 | 1,071 | 1,143 | 72 | 1,486 | |
仲介 | 528 | 669 | 141 | 821 | |
ウェルネス | 673 | 692 | 19 | 944 | |
ハンズ | 741 | 741 | △0 | 972 | |
次世代・関連事業 | 338 | 311 | △27 | 496 | |
全社・消去 | △150 | △163 | △13 | △209 |
営業利益 | (億円) | ||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
合計 | 421 | 550 | 129 | 732 | |
都市 | 339 | 366 | 27 | 449 | |
住宅 | △19 | 69 | 88 | 97 | |
管理 | 46 | 53 | 7 | 81 | |
仲介 | 66 | 91 | 26 | 113 | |
ウェルネス | 53 | 31 | △22 | 76 | |
ハンズ | 3 | 5 | 2 | 3 | |
次世代・関連事業 | △19 | △20 | △1 | △19 | |
全社・消去 | △49 | △47 | 2 | △66 |
① 都市事業
売上高は1,923億円(対前第3四半期+34.5%)、営業利益は366億円(同+7.8%)となりました。
投資家向けのビル等売却収益の増加、既存物件での賃貸収益の改善に加え、平成28年11月より連結子会社となった㈱学生情報センターの寄与等により増収増益となりました。
また、新規開業案件として平成29年4月に「キュープラザ二子玉川」(東京都世田谷区)、11月に「心斎橋筋二丁目ビル」(大阪府大阪市)、12月に「新橋三丁目プレイス」(東京都港区)が開業、いずれも満室稼働にて順調に運営を開始しております。
なお、空室率(オフィスビル・商業施設)は既存オフィスビルでの入居が進んだことから0.4%と平成29年3月末から改善、引き続き低水準を維持しています。
(億円) |
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
売上高 | 1,430 | 1,923 | 493 | 2,490 | |
営業利益 | 339 | 366 | 27 | 449 |
売上高内訳 | (億円) | ||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
賃貸 (オフィスビル) | 286 | 287 | 1 | 377 | |
賃貸(商業施設) | 328 | 325 | △3 | 438 | |
資産運用等 | 394 | 725 | 332 | 1,022 | |
住宅賃貸等 | 422 | 586 | 164 | 653 |
空室率(オフィスビル・商業施設)
27年3月期末 | 28年3月期末 | 29年3月期末 | 当第3四半期末 |
2.8% | 0.9% | 2.0% | 0.4% |
主な新規開業案件
用途 | 開業時期 | 延床面積 | |
キュープラザ二子玉川 | 商業 | 29年4月 | 3千㎡ |
心斎橋二丁目ビル | 商業 | 29年11月 | 1千㎡ |
新橋三丁目プレイス | ホテル・商業 | 29年12月 | 4千㎡ |
② 住宅事業
売上高は771億円(対前第3四半期+100.0%)、営業利益は69億円となりました。
分譲マンションにおける計上戸数の増加や高価格帯物件の増加による売上増加に加え、土地の一括売却が増加したこと等により増収増益となりました。
なお、分譲マンションは「ブランズ渋谷常盤松」(東京都渋谷区)、「ブランズタワー御堂筋本町」(大阪府大阪市)、「ブランズタワー・ウェリス心斎橋SOUTH」(大阪府大阪市)等を計上いたしました。また、販売については引き続き堅調に推移しており、完成在庫は前期末から減少、マンションの通期売上予想に対する契約済み割合も、期首の54%から89%(同△5P)と着実に進捗しております。
(億円) |
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
売上高 | 386 | 771 | 385 | 1,085 | |
営業利益 | △19 | 69 | 88 | 97 |
売上高内訳 | (消去前・億円) |
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | |||||
マンション | 714戸 | 319 | 1,021戸 | 627 | 308 | 1,560戸 | 967 | |
戸建 | 196戸 | 55 | 54戸 | 25 | △30 | 238戸 | 76 | |
その他 | - | 11 | - | 118 | 107 | - | 42 |
供給販売戸数 | ||||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 完成在庫数 | ||||
新規供給戸数 | 契約戸数 | 新規供給戸数 | 契約戸数 | 29年3月期末 | 当第3四半期末 | |
マンション | 1,060戸 | 1,017戸 | 1,021戸 | 918戸 | 457戸 | 306戸 |
戸建 | 67戸 | 92戸 | 41戸 | 55戸 | 15戸 | 7戸 |
③ 管理事業
売上高は1,143億円(対前第3四半期+6.7%)、営業利益は53億円(同+15.4%)となりました。
㈱東急コミュニティーにおいて、管理ストックがマンション、ビルともに順調に拡大しております。管理ストックの拡大に加え、リフォーム事業の強化・拡大を目的に設立された㈱東急Re・デザインが平成29年10月から営業を開始、ビル等の工事売上が増加したこと等により増収増益となりました。
なお、平成29年12月末のマンション管理ストックは822千戸(うち総合管理戸数519千戸)と、公営住宅等の指定管理者案件を中心に着実に拡大しております。
(億円) |
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
売上高 | 1,071 | 1,143 | 72 | 1,486 | |
営業利益 | 46 | 53 | 7 | 81 |
売上高内訳 | (億円) | ||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
マンション | 777 | 803 | 27 | 1,084 | |
ビル等 | 294 | 340 | 46 | 402 |
期末管理物件数 | ||||
27年3月期末 | 28年3月期末 | 29年3月期末 | 当第3四半期末 | |
マンション(戸) | 678,479 | 715,660 | 741,624 | 822,507 |
ビル (件) | 1,360 | 1,453 | 1,483 | 1,515 |
④ 仲介事業
売上高は669億円(対前第3四半期+26.8%)、営業利益は91億円(同+39.4%)となりました。
東急リバブル㈱における売買仲介については、不動産流通市場が引き続き堅調に推移する中、新規店舗の出店やサービスメニューの拡充・強化に努め、リテール部門・ホールセール部門ともに取引件数・成約価格が上昇いたしました。売買仲介の売上増加に加え、不動産販売における買取再販事業の売上増加等により増収増益となりました。
(億円) | |||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
売上高 | 528 | 669 | 141 | 821 | |
営業利益 | 66 | 91 | 26 | 113 |
売上高内訳 | (億円) | ||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
売買仲介 | 368 | 394 | 26 | 519 | |
販売受託 | 16 | 16 | 0 | 28 | |
不動産販売 | 128 | 238 | 110 | 251 | |
その他 | 15 | 21 | 6 | 23 |
⑤ ウェルネス事業
売上高は692億円(対前第3四半期+2.9%)、営業利益は31億円(同△41.5%)となりました。
シニア住宅や都市型ホテルの東急ステイにおける新規稼働による売上増加に加え、スキー場や会員制リゾートホテルの東急ハーヴェストクラブ等の既存施設が堅調に推移し増収となったものの、別荘・会員権販売において前年同期に別荘地の売上計上があったこと等から減益となりました。
なお、新規施設として平成29年7月にシニア住宅の「グランクレール世田谷中町」(東京都世田谷区)、10月に会員制リゾートホテルの「東急ハーヴェストクラブ那須Retreat」(栃木県那須郡)、11月に都市型ホテルの「東急ステイ京都両替町通」(京都府京都市)が開業いたしました。
(億円) | |||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
売上高 | 673 | 692 | 19 | 944 | |
営業利益 | 53 | 31 | △22 | 76 |
売上高内訳 | (億円) | |||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | |||
リゾート運営 | 232 | 239 | 7 | 354 | (ゴルフ場、ハーヴェストクラブ、スキー場等) | |
オアシス | 126 | 128 | 2 | 167 | (フィットネスクラブ等) | |
シニア住宅 | 47 | 56 | 9 | 65 | ||
東急ステイ | 76 | 79 | 4 | 100 | (ホテル) | |
福利厚生代行 | 65 | 68 | 3 | 89 | ||
別荘・会員権販売 | 39 | 18 | △21 | 48 | ||
その他 | 89 | 104 | 15 | 120 |
⑥ ハンズ事業
売上高は741億円(対前第3四半期△0.0%)、営業利益は5億円(同+53.2%)となりました。
㈱東急ハンズにおいて既存店の減収(同△2.7%)等により減収となったものの、費用の減少等により増益となりました。
なお、新規店舗として平成29年4月に「東急ハンズあまがさきキューズモール店」、9月に「東急ハンズ千葉店」が開業、着実な事業拡大に努めております。
(億円) |
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
売上高 | 741 | 741 | △0 | 972 | |
営業利益 | 3 | 5 | 2 | 3 |
⑦ 次世代・関連事業
売上高は311億円(対前第3四半期△7.9%)、20億円の営業損失となりました。
リフォーム事業の一部を管理事業セグメントにおいて平成29年10月から営業を開始した㈱東急Re・デザインに移管した影響等により減収、海外事業の費用増加等により減益となりました。
(億円) |
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
売上高 | 338 | 311 | △27 | 496 | |
営業利益 | △19 | △20 | △1 | △19 |
売上高内訳 | (億円) | ||||
前第3四半期 (28.4.1~28.12.31) | 当第3四半期 (29.4.1~29.12.31) | 比較 | 前期 | ||
リフォーム・注文住宅 | 249 | 205 | △44 | 354 | |
造園建設 | 70 | 79 | 9 | 117 | |
海外事業等 | 19 | 27 | 9 | 24 |
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。