有価証券報告書-第16期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/30 15:31
【資料】
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【項目】
136項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当社グループが属する鍼灸接骨院業界におきましては、柔道整復の療養費が減少傾向にあり、自費施術及び物販の拡大が課題となっております。また、2018年4月に柔道整復療養費の受領委任を取り扱う施術管理者の要件が改正され、接骨院開設の要件が厳格化されましたが、要件の一部が緩和されております。
このような状況の下、当社グループは、各種セミナーを開催し、ほねつぎチェーンの加盟院の増加、自費施術に使用する機材の販売などに取り組みました。また、当社が開発した療養費の請求代行サービスで使用するシステム:A-COMSをリニューアルし、アトラ請求サービスの会員の増加に取り組みました。HONEY-STYLEは無料プランを新設し、無料プラン利用院の増加に取り組むとともに、無料プラン利用院が有料プラン利用院となるよう取り組みました。
これらの取り組みにより、ほねつぎチェーンの加盟院は154院に増加しました。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、各種セミナーの集客に苦戦し、機材販売が減収となりました。また、一部の機材、消耗品について、販売が遅れ、在庫として保有しているたな卸資産の数が過大となっていることから、たな卸資産評価損を233,320千円計上しました。さらに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響などを加味し、将来の回収可能性を保守的に検討した結果、固定資産の減損損失を93,970千円計上しました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高が2,426,748千円(前連結会計年度比14.4%減)、営業損失が410,160千円(前連結会計年度は営業利益が25,196千円)、経常損失が395,835千円(前連結会計年度は経常利益が31,411千円)、親会社株主に帰属する当期純損失が440,764千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失が146,664千円)となりました。
当社グループは鍼灸接骨院支援事業の単一セグメントであるためセグメント別の記載はしておりませんが、支援内容別の経営成績は以下のとおりであります。
・ほねつぎチェーン
既存の鍼灸接骨院の加盟促進に注力したことにより、当連結会計年度末におけるほねつぎチェーンの加盟院は、前連結会計年度末に比べ27院増加し、154院となりました。
この結果、売上高は545,839千円(前連結会計年度比5.7%減)となりました。
・機材、消耗品販売
柔道整復の療養費が減少傾向となる中、自費施術に使用する機材の需要は拡大しております。当社グループは、アトラアカデミーにおいて動画の充実を図ることで新規会員の増加を促し、セミナーの開催をとおし、自費施術に使用する機材の拡販に取り組んでおります。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響でセミナーの集客に苦戦し、機材販売は減収となりました。
また、鍼灸接骨院専門ECサイトであるアトラストアでは、あしたの私をつくるケアカタログ「トトリエ」を創刊し、取扱商品の拡充を行いました。
この結果、売上高は880,739千円(前連結会計年度比29.8%減)となりました。
・アトラ請求サービス
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で顧客の新規開設計画の実施が遅れ、当連結会計年度末における会員は前連結会計年度末から37会員減少し、2,901会員となりました。しかしながら、サーバー利用料の料金改定の影響等で増収となりました。A-COMSファイナンスサービス利用会員への貸付残高は前連結会計年度末から202,684千円減少し、473,238千円となりました。
この結果、売上高は526,057千円(前連結会計年度比6.2%増)となりました。
・HONEY-STYLE
鍼灸接骨院の口コミ/予約システムであるHONEY-STYLEは、一部の機能を無料で開放しました。これにより、当連結会計年度末における利用院は前連結会計年度末から154院増加し、721院となりました。
今後、有料プランのサービス強化に取り組み、無料プラン利用院から有料プラン利用院を獲得するべく、取り組んでまいります。なお、鍼灸接骨院の患者である会員は前連結会計年度末から20,751名増加し、423,895名となっております。
アトラアカデミーの会員は、前連結会計年度末から2,765会員増加し、15,510会員となりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、一部のセミナーの開催が中止となり、集客にも苦戦しました。
この結果、売上高は159,475千円(前連結会計年度比47.5%減)となりました。
・介護支援、その他
ほねつぎデイサービスの加盟店開発に注力した結果、当連結会計年度末における加盟店は前連結会計年度末から6店増加し、21店となりました。また、既存加盟店のロイヤリティ収入の拡大及び直営店の売上高拡大等に努めました。
この結果、売上高は314,635千円(前連結会計年度比56.3%増)となりました。
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ19,025千円増加し、4,342,404千円となりました。これは主に、営業貸付金が202,684千円及び商品が93,119千円減少したものの、現金及び預金が349,415千円増加したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ486,771千円増加し、2,972,493千円となりました。これは主に、短期借入金が350,000千円減少したものの、長期借入金が623,057千円、預り金が88,459千円及び未払金が50,575千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ467,746千円減少し、1,369,911千円となりました。これは主に、資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,386千円増加したものの、親会社株主に帰属する当期純損失を440,764千円計上し、剰余金の配当が30,764千円あったことによるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ349,415千円増加し、1,712,391千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な内訳は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、272,183千円の収入(前連結会計年度は147,687千円の支出)となりました。主な内訳は、資金の増加要因として、減価償却費の計上177,159千円、減損損失の計上93,970千円、売上債権の減少額31,951千円、営業貸付金の減少額189,073千円、たな卸資産の減少額88,045千円、預り金の増加額88,459千円、資金の減少要因として、税金等調整前当期純損失の計上410,512千円、仕入債務の減少額13,794千円、法人税等の支払額42,412千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、188,438千円の支出(前連結会計年度比35.5%減)となりました。主な内訳は、資金の増加要因として、投資有価証券の売却による収入76,114千円、資金の減少要因として、有形固定資産の取得による支出17,774千円、無形固定資産の取得による支出209,462千円、投資有価証券の取得による支出80,000千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、265,671千円の収入(前連結会計年度比15.2%減)となりました。主な内訳は、資金の増加要因として、長期借入れによる収入805,200千円、資金の減少要因として、短期借入金の純減少額350,000千円、長期借入金の返済による支出159,170千円、配当金の支払額30,738千円であります。
③ 生産、受注及び販売の状況
a 生産実績
当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
b 受注状況
・ほねつぎチェーン、介護支援
これらの支援内容においては、当社グループが顧客と締結している契約で受注金額が確定しているのは加盟金等であり、受注金額及び残高の算定に必要な設備・器具・備品関連の商品は加盟院の規模・ニーズによって変動いたします。よって、受注金額及び残高を確定することは困難な状況であるため、記載を省略しております。
・機材、消耗品販売、HONEY-STYLE
これらの支援内容においては、受注から販売までの所要日数が短く、常に受注残高は僅少であります。よって、受注状況に重要性がないため、記載を省略しております。
・アトラ請求サービス
これらの支援内容においては、受注という概念がないため、記載を省略しております。
c 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績を示すと、次のとおりであります。
なお、当社グループは鍼灸接骨院支援事業の単一セグメントのため、支援内容別に記載しております。
支援内容仕入高(千円)前連結会計年度比(%)
ほねつぎチェーン17,711△26.7
機材、消耗品販売617,859△23.8
アトラ請求サービス2,492+64.2
HONEY-STYLE39,370△22.5
介護支援、その他22,789+95.9
合計700,224△22.1

(注) 1 金額は、仕入価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
d 販売実績
当連結会計年度における販売実績を示すと、次のとおりであります。
なお、当社グループは鍼灸接骨院支援事業の単一セグメントのため、支援内容別に記載しております。
支援内容販売高(千円)前連結会計年度比(%)
ほねつぎチェーン545,839△5.7
機材、消耗品販売880,739△29.8
アトラ請求サービス526,057+6.2
HONEY-STYLE159,475△47.5
介護支援、その他314,635+56.3
合計2,426,748△14.4

(注) 1 主な相手先別の販売実績については、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたりましては、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りや評価が含まれておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a 当連結会計年度の経営成績等
ⅰ 売上高
当連結会計年度における売上高は、2,426,748千円となりました。その主な内訳は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
ⅱ 売上原価・売上総利益
売上原価は、1,928,289千円となりました。主な内訳は、機材等の商品仕入高やセミナー講師への支払報酬等であります。この結果、売上総利益は498,458千円となりました。
ⅲ 販売費及び一般管理費・営業損益
販売費及び一般管理費は、908,619千円となりました。主な内訳は、役員報酬173,400千円、給料手当166,540千円、支払報酬74,353千円であります。この結果、営業損失は410,160千円となりました。
ⅳ 経常損益
営業外収益は、24,891千円となりました。主な内訳は、受取手数料8,261千円、投資事業組合運用益9,369千円であります。また、営業外費用は、10,566千円となりました。主な内訳は、支払利息6,656千円、リース解約損2,113千円であります。この結果、経常損失は395,835千円となりました。
ⅴ 税金等調整前当期純損失
特別利益は、81,626千円となりました。主な内訳は、投資有価証券売却益76,114千円であります。また、特別損失は、96,302千円となりました。主な内訳は、減損損失93,970千円であります。この結果、税金等調整前当期純損失は410,512千円となりました。
ⅵ 親会社株主に帰属する当期純損失
法人税、住民税及び事業税は26,528千円、法人税等調整額は3,723千円となり、親会社株主に帰属する当期純損失は440,764千円となりました。
b 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に影響を与える要因については、「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c 資本の財源及び資金の流動性の分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
なお、当社グループの運転資金については、自己資金と金融機関からの短期借入金を充当しております。また、設備投資については、自己資金と金融機関からの長期借入金を充当しております。この結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は1,712,391千円となっており、将来に対して十分な財源及び流動性を確保しております。
(3) 経営者の問題認識と今後の方針について
鍼灸接骨院業界が抱える課題は、療養費に依存した売上構成、高齢者に偏った患者・利用者層、業務効率化の遅れ、療養費入金までの資金繰りなど多岐に亘ります。当社グループの経営者は、鍼灸接骨院業界のこれらの課題を認識した上で、A-COMSを基盤とする当社グループのITシステムや、自費施術の導入支援に取り組む方針であります。
この経営者の方針の下、当社グループは今後、自費施術に使用する機材の販売や、ほねつぎチェーン加盟院、アトラ請求サービス会員及びHONEY-STYLE利用院の獲得に努め、鍼灸接骨院業界の活性化を目指します。また、ほねつぎデイサービスの加盟店の獲得にも注力し、健康寿命の延伸に貢献していきます。

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