有価証券報告書-第74期(2024/01/01-2024/12/31)

【提出】
2025/03/25 15:54
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【項目】
136項目
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度(2024年1月1日~2024年12月31日)におけるわが国経済は、外国人観光客よるインバウンド需要の増加、雇用・所得環境の改善等により、景気は緩やかな回復基調となりました。一方、円安の影響による原材料価格の高止まりや物価の上昇、国際情勢の混乱の長期化もあり、依然として先行き不透明な状況は継続しています。また、中国においては、不動産価格の低迷等に起因した消費者の節約志向の継続により個人消費は依然として低迷しております。
このような状況において、当社グループは生活上必要不可欠な容器-カタチ(容)あるウツワ(器)-をつうじて、お客様の商品である内容物の価値を安全に包み、さらにその価値と個性化を高め「世界の器文化に貢献」することを使命とし、お客様の求める商品価値の創造とより高い満足を目指して、Standoutなパッケージングソリューションを提供しております。
また、当社グループは自然に還りやすい「生分解性樹脂」を使用した容器を開発して以来、植物由来のバイオマス原料やリサイクルされた原材料を使用した容器、付替・詰替機能の付加により繰り返し使用できる容器、樹脂原材料の使用量を削減した容器など、資源循環型パッケージングカンパニーを目指して幅広くラインナップするとともに新たな製品開発も進めております。
当連結会計年度における資源循環型パッケージング売上高は資源循環型パッケージングのラインナップ、品ぞろえの充実をお客様から評価いただいたことで、36億94百万円(連結売上高に占める割合23.6%)となりました。日本国内においては、資源循環型パッケージング売上の伸長に加えてスタンダードボトルを軸とした開発提案型の営業活動を継続して行いました。さらにお客様の新製品投入に合わせた新規案件の獲得に努めるとともに、リピート注文の大幅増加により売上高は125億19百万円(前年同期比9.8%増)となりました。
また、海外においては3月にイタリア・ボローニャ、5月には中国・上海、12月にはインド・ムンバイで展示会に出展し、サステナビリティをテーマとした新製品の紹介や顧客の需要の掘り起こしを行うなど、引き合い、受注増に繋げる取り組みを実施しました。このような取り組みに加え、インドでは化粧品市場の拡大に合わせた製品拡充により売上高は5億57百万円(前年同期比32.6%増)となりました。中国国内では消費者の節約志向の継続や同業他社との競争激化はあるものの、売上高は24億38百万円(前年同期比0.2%増)となりました。
損益面では、日本国内は新規顧客・新規案件獲得増に向けた営業活動の強化の他、大型案件の受注、販売価格の見直し等により売上増となり粗利益額も増加しました。中国国内では生産の自動化を進めるなど受注状況に見合った生産体制を構築することで損益の改善を図り通期で黒字化を達成しました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は156億26百万円(前年同期比9.1%増)、連結営業利益は9億45百万円(前年同期比81.1%増)となりました。連結経常利益は9億68百万円(前年同期比59.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6億39百万円(前年同期比117.1%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、60億23百万円(前年同期比9.9%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況については下記のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、21億48百万円(前年同期比20.7%増)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益9億65百万円、減価償却費10億27百万円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額3億26百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、7億23百万円(前年同期比41.5%減)となりました。支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出7億34百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、10億96百万円となりました。支出の主な内訳は長期借入金の返済による支出6億62百万円、配当金の支払額4億33百万円であります。
③ 生産、受注及び販売の状況
当社グループは、容器事業の単一セグメントであるため、「生産、受注及び販売の状況」につきましてはセグメント別の記載を省略しております。
(a) 生産実績
当連結会計年度の生産実績を生産品目の分類ごとに示すと、次のとおりであります。
区分生産高 (千円)前年同期比 (%)
容器本体(ボトル、ジャー)8,912,122107.3
容器本体(押し出しチューブ)1,432,098120.4
容器付属品4,201,075111.7
合 計14,545,296109.7

(注) 1.金額は販売価格によっております。
(b) 受注状況
当連結会計年度の受注実績を販売先の主要事業内容ごとに示すと、次のとおりであります。
区分受注高(千円)前年同期比(%)受注残高 (千円)前年同期比(%)
化粧・美容10,009,498110.42,103,03791.9
日用・雑貨1,004,13999.1183,77487.7
食品・健康食品1,493,58897.4187,44482.0
化学・医薬866,195100.9161,06578.5
卸、その他2,749,91198.0394,543100.3
合 計16,123,333105.53,029,86591.1

(注) 1.上記区分は当社グループの販売品目である容器類について、販売先の主要事業内容により分類したものであります。販売先における容器等の用途と区分名称は異なる場合があります。
(c) 販売実績
当連結会計年度の販売実績を販売先の主要事業内容ごとに示すと、次のとおりであります。
区分売上高 (千円)前年同期比 (%)
化粧・美容9,850,825117.1
日用・雑貨1,002,808101.7
食品・健康食品1,450,579104.4
化学・医薬917,965116.7
卸、その他2,404,42687.8
合 計15,626,605109.1

(注) 1.上記の区分は当社グループの販売品目である容器類について、販売先の主要事業内容により分類したもので
あります。販売先における実際の用途と上記区分名称は異なる場合があります。
2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
売上高 (千円)割合(%)売上高 (千円)割合(%)
日油株式会社1,103,3577.71,721,93111.0


(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要な事項につきましては、会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項③(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 財政状態の分析
(a)流動資産
流動資産は、前連結会計年度末と比較して5億39百万円増加の111億20百万円となりました。主な変動要因は、現金及び預金が5億42百万円増加、受取手形及び売掛金が46百万円減少、商品及び製品が98百万円増加したことによるものであります。
(b)固定資産
固定資産は、前連結会計年度末と比較して2億22百万円減少の71億15百万円となりました。主な変動要因は、建物及び構築物(純額)が1億87百万円減少、金型(純額)が49百万円減少、機械装置及び運搬具(純額)が41百万円減少、建設仮勘定が88百万円増加したことによるものであります。
(c)流動負債
流動負債は、前連結会計年度末と比較して1億74百万円増加の44億57百万円となりました。主な変動要因は、電子記録債務が1億97百万円増加、1年内返済予定の長期借入金が1億5百万円減少したことによるものであります。
(d)固定負債
固定負債は、前連結会計年度末と比較して5億43百万円減少の20億83百万円となりました。主な変動要因は、長期借入金が5億57百万円減少したことによるものであります。
(e)純資産
純資産は、前連結会計年度末と比較して6億85百万円増加の116億95百万円となりました。主な変動要因は、親会社株主に帰属する当期純利益計上による利益剰余金が6億39百万円増加、為替換算調整勘定が4億59百万円増加、剰余金の配当が4億33百万円であったことによるものであります。
③ 経営成績の分析
(a)売上高
当連結会計年度の売上高は、国内及びインドの売上高が伸長したものの、中国の売上高はほぼ横ばいで推移しました。日本国内は新規顧客・新規案件獲得増に向けた営業活動の強化の他、大型案件の受注、販売価格の見直し等により大幅増収となりました。また、インドは化粧品市場が活況でその旺盛な需要に対応する製品ラインナップの拡充が寄与し、取引顧客数・案件数が増加することで増収となりました。一方、中国は消費者の節約志向の継続や同業他社との競争激化もありほぼ前年並みとなりました。また、海外においては3月にイタリア・ボローニャ、5月には中国・上海、12月にはインド・ムンバイで展示会に出展し、サステナビリティをテーマとした新製品の紹介や顧客の需要の掘り起こしを行うなど、引き合い、受注増に繋げる取り組みを実施しました。
以上の結果により、連結売上高は156億26百万円(前年同期比9.1%増)となりました。
(b)売上総利益
当連結会計年度の売上総利益は、国内売上が大幅増収になったものの国内の原油価格の高止まりや円安の影響を受け原材料価格や水道光熱費の負担増が継続していること、一方中国の売上はほぼ横ばいであったものの、自動化・省力化投資などにより売上高に見合った生産体制を構築した結果、原価低減を実現し通期で黒字化することができたことにより、43億29百万円(前年同期比13.4%増)となり、売上総利益率は前連結会計年度の26.7%から27.7%と1.0ポイント増加いたしました。
(c)営業利益
当連結会計年度の営業利益は販売費及び一般管理費が33億83百万円(前年同期比2.7%増)増加したものの、売上総利益が増加したことにより9億45百万円(前年同期比81.1%増)となりました。また、営業利益率は前連結会計年度の3.6%から6.0%と2.4ポイント増加いたしました。
(d)経常利益
当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に計上されていた為替差益がなくなることなどにより営業外収益合計が52百万円(前年同期比49.4%減)となるとともに、支払利息13百万円(前年同期比17.2%減)及び為替差損が11百万円となることにより営業外費用合計が29百万円(前年同期比55.6%増)となった結果、9億68百万円(前年同期比59.5%増)となり、経常利益率は前連結会計年度の4.2%から6.2%と2.0ポイント増加いたしました。
(e)親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税、住民税及び事業税が3億9百万円(前年同期比3.9%減)と減少したことなどから、6億39百万円(前年同期比117.1%増)となりました。
④ 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、中長期的な視点で企業価値を向上することが重要であると認識しており、売上高伸長率、売上高営業利益率、EBITDAマージン及びROE(自己資本利益率)を主要な経営指標と位置付けております。当社グループでは、容器の企画、開発、スタンダードボトルを軸とした提案活動を積極的に展開するとともに、当社グループが提供可能な製品ラインナップをより一層拡充し新規案件の確保に努めました。
日本市場は新規顧客・新規案件獲得増に向けた営業活動の強化の他、大型案件の受注、販売価格の見直し等により増収を確保、インド市場も化粧品市場が活況で市場の伸びとともに成長しています。一方、中国は依然として消費回復が鈍く内需拡大策により国内競争も激化している状況が継続し中国の売上高はほぼ横ばいとなることにより、当連結会計年度の売上高伸長率は前年同期比13.0%増加となりました。
また、売上高営業利益率は前年同期比2.4ポイント増加の6.0%となりました。さらに、営業利益が増加することっでEBITDAマージンも前年同期比2.0ポイント増加の12.6%となりました。
また、ROEは親会社株主に帰属する当期純利益の増加により、前年同期比3.0ポイント増加の5.7%となりました。
今後も引き続き企業価値向上に努め、これらの指標を向上させるべく対応してまいります。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性に関する情報
キャッシュ・フローの状況分析につきましては、「第2.事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資金の源泉については、営業キャッシュ・フロー及び金融機関による長期借入(当連結会計年度では実績はありません。)であります。また、資金需要のうち、主なものは運転資金、設備投資資金、借入金の返済及び利息の支払い並びに配当金及び法人税の支払いであります。

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