有価証券報告書-第17期(平成30年10月1日-令和1年9月30日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当事業年度の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前事業年度末の数値で比較を行っております。
① 経営成績の状況
当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで、緩やかな回復傾向にあるものの、中国経済の先行き、海外経済の動向と政策に関する不確実性、金融資本市場の変動の影響により、景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような環境のなか、中古車業界におきましては、平成30年10月から令和元年9月までの国内中古車登録台数は3,897,494台(前年同期比102.5%)と前年を上回る結果となりました。(出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計データ)
このような状況の下、当社におきましては、東海地方のドミナント方式による専門店の出店を積極的に進め、平成30年12月に愛知県大府市に当社初の自動車買取専門店として「グッドスピード大府有松インター買取専門店」、平成31年2月に岐阜県大垣市に「グッドスピードMEGA 大垣店」、令和元年8月に愛知県知立市に「グッドスピードMEGASUV 知立店」、愛知県小牧市に「グッドスピード小牧BPセンター」をオープンするなど、中古車販売における小売販売の拡大及び自動車買取や整備・鈑金、レンタカーサービス、保険代理店サービスを強化し、顧客の車に関する需要に対し、ワンストップでサービスを提供できる体制作りを積極的に進めてまいりました。
その結果、当事業年度における売上高は32,393百万円(前年同期比42.4%増)、営業利益は405百万円(前年同期比102.1%増)、経常利益は318百万円(前年同期比113.1%増)、当期純利益は193百万円(前年同期比111.8%増)となりました。
なお、当社は、自動車販売及びその附帯事業の単一セグメントのため、サービスごとの経営成績の内容を記載しており、セグメントごとの記載はしておりません。
(自動車販売関連)
愛知県大府市に「グッドスピード大府有松インター買取専門店」、岐阜県大垣市に「グッドスピードMEGA 大垣店」、愛知県知立市に「グッドスピードMEGASUV 知立店」を出店したことにより、当事業年度末の店舗数は19店舗となりました。また、小売販売台数は、10,151台と創業以来初めて10,000台を超えることができました。
高品質かつ顧客ニーズにマッチした良質な車両の厳選仕入を行ったことに加え、新店舗3店の出店により、当事業年度における売上高は31,069百万円(前年同期比42.0%増)となりました。
(附帯サービス関連)
自動車販売台数の増加に加え、愛知県小牧市に「グッドスピード小牧BPセンター」を出店したことにより、当事業年度における売上高は1,324百万円(前年同期比52.6%増)となりました。
② 財政状態の状況
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は8,377百万円で、前事業年度末に比べ1,644百万円増加しております。主な要因は、商品が1,306百万円、売掛金が177百万円増加したことなどによるものであります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は4,295百万円で、前事業年度末に比べ1,648百万円増加しております。主な要因は、新規出店・改装に伴い建物が820百万円、構築物が213百万円、土地が159百万円、車両運搬具が133百万円、保証金が88百万円増加したことなどによるものであります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は8,857百万円で、前事業年度末に比べ2,438百万円増加しております。主な要因は、短期借入金が1,693百万円、前受金が233百万円増加したことなどによるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は2,418百万円で、前事業年度末に比べ144百万円減少しております。主な要因は、長期借入金が166百万円減少したことなどによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は1,396百万円で、前事業年度末に比べ999百万円増加しております。主な要因は、資本金が407百万円、資本剰余金が407百万円、利益剰余金が184百万円増加したことなどによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ163百万円増加し、1,654百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は502百万円(前年同期は318百万円の使用)となりました。これは主に、税引前当期純利益316百万円、減価償却費302百万円、仕入債務の増加額が113百万円、前受金及び長期前受金の増加額296百万円があった一方で、たな卸資産の増加額1,368百万円、売上債権の増加額177百万円があったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,611百万円(前年同期は484百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,600百万円があったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は2,277百万円(前年同期は1,152百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額1,693百万円、株式の発行による収入814百万円があったことなどによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社は、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
b.受注実績
当社の受注実績は、販売実績とほぼ一致しておりますので、受注実績に関しては販売実績の項をご参照ください。
c.販売実績
当事業年度における販売実績をサービス別に示すと、次のとおりであります。
(注)1.総販売実績の10%以上を占める販売顧客に該当するものはありません。
2.記載金額には、消費税等は含まれておりません。
3.当社は、自動車販売及びその附帯事業の単一セグメントのため、サービス別により記載しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたりまして、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づいて実施しております。その他重要な会計方針は「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績
(売上高)
当事業年度における売上高は32,393百万円(前年比42.4%増)となりました。主な要因としては、愛知県大府市に「グッドスピード大府有松インター買取専門店」、岐阜県大垣市に「グッドスピードMEGA 大垣店」、愛知県知立市に「グッドスピードMEGASUV 知立店」を出店したことにより、自動車販売関連の売上が伸びたことによるものです。
(売上原価、売上総利益)
当事業年度における売上原価は、28,167百万円(前年比43.5%増)となりました。これは主に、車両販売が伸びたことにより商品仕入高が増加したことによるものです。この結果、売上総利益は4,226百万円(前年比35.1%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当事業年度における販売費及び一般管理費は、3,820百万円(前年比30.5%増)となりました。これは主に、事業拡大によって人員が増えたことにより人件費が増加したことによるものです。この結果、営業利益は405百万円(前年比102.1%増)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
当事業年度における営業外収益は主に保険金収入の計上により50百万円(前年比12.9%増)、営業外費用は主に支払利息の計上により137百万円(前年比43.5%増)となりました。この結果、経常利益は318百万円(前年比113.1%増)となりました。
(当期純利益)
当事業年度における法人税等合計は122百万円(前年比111.8%増)となりました。この結果、当期純利益は193百万円(前年比111.8%増)となりました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
当社は、前記「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、サービスの性質、コンプライアンス等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当社は常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行って参ります。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析
(キャッシュ・フロー)
当社は、財務バランスを意識した経営に努めております。当事業年度における営業活動の結果、使用した資金は502百万円、投資活動の結果、使用した資金は1,611百万円、財務活動の結果、獲得した資金は2,277百万円となりました。この結果、当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ163百万円増加し、1,654百万円となりました。
当社の資金需要のうち主なものは、事業規模拡大に伴い必要となる運転資金と新規出店に伴う設備投資であります。これらの資金は、主として銀行借入により調達しております。また、取引金融機関との関係も良好であり、資金繰りにつきましても安定した状態を維持しており、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しております。
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当事業年度の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前事業年度末の数値で比較を行っております。
① 経営成績の状況
当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで、緩やかな回復傾向にあるものの、中国経済の先行き、海外経済の動向と政策に関する不確実性、金融資本市場の変動の影響により、景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような環境のなか、中古車業界におきましては、平成30年10月から令和元年9月までの国内中古車登録台数は3,897,494台(前年同期比102.5%)と前年を上回る結果となりました。(出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計データ)
このような状況の下、当社におきましては、東海地方のドミナント方式による専門店の出店を積極的に進め、平成30年12月に愛知県大府市に当社初の自動車買取専門店として「グッドスピード大府有松インター買取専門店」、平成31年2月に岐阜県大垣市に「グッドスピードMEGA 大垣店」、令和元年8月に愛知県知立市に「グッドスピードMEGASUV 知立店」、愛知県小牧市に「グッドスピード小牧BPセンター」をオープンするなど、中古車販売における小売販売の拡大及び自動車買取や整備・鈑金、レンタカーサービス、保険代理店サービスを強化し、顧客の車に関する需要に対し、ワンストップでサービスを提供できる体制作りを積極的に進めてまいりました。
その結果、当事業年度における売上高は32,393百万円(前年同期比42.4%増)、営業利益は405百万円(前年同期比102.1%増)、経常利益は318百万円(前年同期比113.1%増)、当期純利益は193百万円(前年同期比111.8%増)となりました。
なお、当社は、自動車販売及びその附帯事業の単一セグメントのため、サービスごとの経営成績の内容を記載しており、セグメントごとの記載はしておりません。
(自動車販売関連)
愛知県大府市に「グッドスピード大府有松インター買取専門店」、岐阜県大垣市に「グッドスピードMEGA 大垣店」、愛知県知立市に「グッドスピードMEGASUV 知立店」を出店したことにより、当事業年度末の店舗数は19店舗となりました。また、小売販売台数は、10,151台と創業以来初めて10,000台を超えることができました。
高品質かつ顧客ニーズにマッチした良質な車両の厳選仕入を行ったことに加え、新店舗3店の出店により、当事業年度における売上高は31,069百万円(前年同期比42.0%増)となりました。
(附帯サービス関連)
自動車販売台数の増加に加え、愛知県小牧市に「グッドスピード小牧BPセンター」を出店したことにより、当事業年度における売上高は1,324百万円(前年同期比52.6%増)となりました。
② 財政状態の状況
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は8,377百万円で、前事業年度末に比べ1,644百万円増加しております。主な要因は、商品が1,306百万円、売掛金が177百万円増加したことなどによるものであります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は4,295百万円で、前事業年度末に比べ1,648百万円増加しております。主な要因は、新規出店・改装に伴い建物が820百万円、構築物が213百万円、土地が159百万円、車両運搬具が133百万円、保証金が88百万円増加したことなどによるものであります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は8,857百万円で、前事業年度末に比べ2,438百万円増加しております。主な要因は、短期借入金が1,693百万円、前受金が233百万円増加したことなどによるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は2,418百万円で、前事業年度末に比べ144百万円減少しております。主な要因は、長期借入金が166百万円減少したことなどによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は1,396百万円で、前事業年度末に比べ999百万円増加しております。主な要因は、資本金が407百万円、資本剰余金が407百万円、利益剰余金が184百万円増加したことなどによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ163百万円増加し、1,654百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は502百万円(前年同期は318百万円の使用)となりました。これは主に、税引前当期純利益316百万円、減価償却費302百万円、仕入債務の増加額が113百万円、前受金及び長期前受金の増加額296百万円があった一方で、たな卸資産の増加額1,368百万円、売上債権の増加額177百万円があったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,611百万円(前年同期は484百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,600百万円があったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は2,277百万円(前年同期は1,152百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額1,693百万円、株式の発行による収入814百万円があったことなどによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社は、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
b.受注実績
当社の受注実績は、販売実績とほぼ一致しておりますので、受注実績に関しては販売実績の項をご参照ください。
c.販売実績
当事業年度における販売実績をサービス別に示すと、次のとおりであります。
サービス別 | 当事業年度 (自 平成30年10月1日 至 令和元年9月30日) | |
販売高(百万円) | 前年比(%) | |
自動車販売関連 | 31,069 | +42.0 |
附帯サービス関連 | 1,324 | +52.6 |
合計 | 32,393 | +42.4 |
(注)1.総販売実績の10%以上を占める販売顧客に該当するものはありません。
2.記載金額には、消費税等は含まれておりません。
3.当社は、自動車販売及びその附帯事業の単一セグメントのため、サービス別により記載しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたりまして、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づいて実施しております。その他重要な会計方針は「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績
(売上高)
当事業年度における売上高は32,393百万円(前年比42.4%増)となりました。主な要因としては、愛知県大府市に「グッドスピード大府有松インター買取専門店」、岐阜県大垣市に「グッドスピードMEGA 大垣店」、愛知県知立市に「グッドスピードMEGASUV 知立店」を出店したことにより、自動車販売関連の売上が伸びたことによるものです。
(売上原価、売上総利益)
当事業年度における売上原価は、28,167百万円(前年比43.5%増)となりました。これは主に、車両販売が伸びたことにより商品仕入高が増加したことによるものです。この結果、売上総利益は4,226百万円(前年比35.1%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当事業年度における販売費及び一般管理費は、3,820百万円(前年比30.5%増)となりました。これは主に、事業拡大によって人員が増えたことにより人件費が増加したことによるものです。この結果、営業利益は405百万円(前年比102.1%増)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
当事業年度における営業外収益は主に保険金収入の計上により50百万円(前年比12.9%増)、営業外費用は主に支払利息の計上により137百万円(前年比43.5%増)となりました。この結果、経常利益は318百万円(前年比113.1%増)となりました。
(当期純利益)
当事業年度における法人税等合計は122百万円(前年比111.8%増)となりました。この結果、当期純利益は193百万円(前年比111.8%増)となりました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
当社は、前記「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、サービスの性質、コンプライアンス等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当社は常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行って参ります。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析
(キャッシュ・フロー)
当社は、財務バランスを意識した経営に努めております。当事業年度における営業活動の結果、使用した資金は502百万円、投資活動の結果、使用した資金は1,611百万円、財務活動の結果、獲得した資金は2,277百万円となりました。この結果、当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ163百万円増加し、1,654百万円となりました。
当社の資金需要のうち主なものは、事業規模拡大に伴い必要となる運転資金と新規出店に伴う設備投資であります。これらの資金は、主として銀行借入により調達しております。また、取引金融機関との関係も良好であり、資金繰りにつきましても安定した状態を維持しており、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しております。