有価証券報告書-第7期(2023/08/01-2024/07/31)

【提出】
2024/10/24 15:17
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【項目】
144項目
(1)経営成績等の状況の概要
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国の経済は、社会活動に正常化の兆しが見え始め、インバウンド需要をはじめとする消費の回復など、景気の回復に動きがみえはじめました。その一方で、長期化するウクライナ情勢、エネルギー価格の高騰やさらなる円安傾向による消費者物価の継続的な上昇、さらに中東情勢の動向や中国の不動産不況による景気減速などもあり、国内景気は依然、先行き不透明な状況にあります。また、厚生労働省の人口動態統計速報値(2024年6月分)によると、2024年1~6月の出生数は前年同期比2万978人少ない35万74人と上半期の出生数としては過去最少、3年連続で40万人を下回る結果となっています。
当社グループを取り巻く事業環境においては、2023年4月1日に「こども家庭庁」が発足し、若い世代の子育て支援を目的とした「こども未来戦略方針」が2023年6月13日に閣議決定され、児童手当の拡充や妊娠期からの切れ目のない支援の拡充等が盛り込まれました。また、2023年12月22日には、政府全体のこども施策を推進していく「こども大綱」が閣議決定され、さらに、2024年5月31日には、こども大綱に基づいて具体的な取り組みを一元的に示した初のアクションプラン「こどもまんなか実行計画2024」が、こども政策推進会議において決定されました。この実行計画には少子化対策のための児童手当の拡充などを盛り込んだ総額3兆6,000億円で実施する「加速化プラン」のほか、幅広い施策が盛り込まれています。
このような環境下、共働き家族・子育て家族を応援する事業を展開する当社グループは、男女共同参画社会の実現に向けて取り組んでいく企業意思を改めて明確化するために、共働き家族・子育て家族のための総合ソリューションカンパニーとして、新スローガン「日本の伸びしろを、花ひらかせる」を掲げ、企業ロゴを一新しました。株式会社さくらさくみらいが運営する保育サービスを中核に、子育て支援カフェ「みらいのテーブル」の運営や保育サービスのICT化を推進した子育て支援サービスの充実、子育て支援住宅の企画・開発、進学塾の運営、保育業界に向けたeラーニングによる豊富な研修コンテンツの提供など、共働き家族・子育て家庭とその周辺の皆さまへのサポートを強化し、安心と安全を提供すべく事業活動を推進しております。
なお、当連結会計年度においては、株式会社さくらさくみらいで1施設の東京都認可保育所を新規開設いたしました。また、株式会社VAMOSで1校舎の進学塾を新規開校し、株式会社みんなのみらいで1店舗の子育て支援カフェ「みらいのテーブル」を新規開店しました。
(2024年4月開園)
さくらさくみらい パークタワー勝どき(中央区)
(2024年4月開校)
VAMOS月島校(中央区)
(2024年4月開店)
みらいのテーブル月島(中央区)
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高17,212百万円(前年同期比24.3%増)、営業利益775百万円(同146.7%増)、経常利益871百万円(同60.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益607百万円(同86.5%増)となりました。
なお、当社グループは子ども・子育て支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
財政状態については以下の通りであります。
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は、4,019百万円となり、前連結会計年度末と比べて3百万円減少しました(前連結会計年度末比0.1%減)。これは主に、仕掛販売用不動産が450百万円減少したものの、現金及び預金が739百万円増加したことによるものです。固定資産は、9,619百万円となり、前連結会計年度末と比べて846百万円減少しました(前連結会計年度末比8.0%減)。これは主に、保有目的の変更により一部の有形固定資産を仕掛販売用不動産に振り替えたため、土地が161百万円及び建設仮勘定が215百万円減少したことによるものです。この結果、資産合計は13,638百万円となり、前連結会計年度末と比べて849百万円減少しました(前連結会計年度末比5.9%減)。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は、3,202百万円となり、前連結会計年度末と比べて122百万円減少しました(前連結会計年度末比3.7%減)。これは主に、短期借入金が387百万円減少したものの、その他流動負債が188百万円増加したことによるものです。固定負債は、5,147百万円となり、前連結会計年度末と比べて1,072百万円減少しました(前連結会計年度末比17.2%減)。これは主に、長期借入金が875百万円減少したことによるものです。この結果、負債合計は8,349百万円となり、前連結会計年度末と比べて1,195百万円減少しました(前連結会計年度末比12.5%減)。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は5,288百万円となり、前連結会計年度末と比べて346百万円増加しました(前連結会計年度末比7.0%増)。これは主に、自己株式の取得199百万円をしたことによる減少の一方で、親会社株主に帰属する当期純利益607百万円の計上等に伴い、利益剰余金が545百万円増加したことによるものです。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べて748百万円増加し、1,492百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは3,113百万円の収入となりました(前連結会計年度は87百万円の収入)。これは主に税金等調整前当期純利益の計上474百万円、減価償却費の計上585百万円による資金増加及び仕掛販売用不動産の減少1,287百万円による資金増加があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1,059百万円の支出となりました(前連結会計年度は1,512百万円の支出)。これは主に有形固定資産の取得による支出967百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは1,305百万円の支出となりました(前連結会計年度は817百万円の収入)。これは主に長期借入金の返済による支出2,039百万円があった一方で、長期借入れによる収入1,131百万円があったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当社グループは生産活動を行っていないため、該当事項はありません。
b. 受注実績
当社グループは受注生産を行っていないため、該当事項はありません。
c. 売上実績
当連結会計年度の売上実績を示すと、次のとおりであります。
なお、当社グループは子ども・子育て支援事業の単一セグメントであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2023年8月1日
至 2024年7月31日)
前年同期比(%)
子ども・子育て支援事業(百万円)17,21224.3

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の売上実績及び当該売上実績の総売上実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2022年8月1日
至 2023年7月31日)
当連結会計年度
(自 2023年8月1日
至 2024年7月31日)
売上高(百万円)割合(%)売上高(百万円)割合(%)
いちごオーナーズ株式会社--2,20112.8
練馬区 ※1,70212.31,78410.4

※ 子ども・子育て支援事業における同区からの委託費収入、補助金収入等を売上計上しているものです。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 財政状態
財政状態の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
b. 経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は17,212百万円となり、前連結会計年度に比べ3,368百万円増加しました(前年同期比24.3%増)。これは主に、保育補助金の増額及び地域交流活動を積極的に取り組んだことによる保育サービスの増収等があったことに加え、販売用不動産を売却したことによるものです。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度における売上原価は14,900百万円となり、前連結会計年度に比べ2,687百万円増加しました(前年同期比22.0%増)。これは主に、保育サービス水準維持を目的とした人員増員を計画通り行ったことと、物価高騰の影響等による施設運営に係る経費の増加及び、販売用不動産の売却に伴う売上原価を計上したことによるものです。売上原価の主な内訳は、給料及び手当5,415百万円、地代家賃2,391百万円であります。この結果、売上総利益は2,312百万円となり、売上総利益率は13.4%(前年同期比1.6ポイント増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は1,536百万円となり、前連結会計年度に比べ219百万円増加しました(前年同期比16.6%増)。これは主に、連結子会社の新規施設開設や本社移転による地代家賃等の増加によるものであります。販売費及び一般管理費の主な内訳は役員報酬138百万円、給料及び手当379百万円及び地代家賃185百万円であります。この結果、営業利益は775百万円となり、営業利益率は4.5%(前年同期比2.2ポイント増)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は206百万円となり、前連結会計年度に比べ394百万円減少しました(前年同期比65.7%減)。これは、新規開園数が前期は3園あったものの、当期は1園に減少し補助金収入が減少したためであります。営業外収益の主な内訳は、新規開設1園のための施設整備等にかかる補助金収入184百万円であります。
営業外費用は110百万円となり、前連結会計年度に比べ261百万円減少しました(前年同期比70.3%減)。これは、新規開園数の減少に伴う開業準備費の減少によるものであります。営業外費用の主な内訳は、支払利息50百万円及び開業準備費46百万円であります。この結果、経常利益は871百万円となり、経常利益率は5.1%(前年同期比1.2ポイント増)となりました。
(特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別利益は、発生がありません(前年同期は45百万円)。前期は受取保険金45百万円の計上がありました。
特別損失は396百万円となり、前連結会計年度に比べ200百万円増加しました(前年同期は196百万円)。これは主に、減損損失375百万円(前年同期は121百万円)を計上したためであります。この結果、税金等調整前当期純利益は474百万円となり、また法人税等合計を△131百万円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は607百万円となりました(前年同期比86.5%増)。
c. 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「3 事業等のリスク」に記載のとおり、人材の確保、国及び地方自治体の政策、法規制等の様々なリスクの顕在化により業績に影響を受ける可能性があるものと認識しております。
したがって、内外の経営環境及び事業環境に影響を及ぼす要因に留意しつつ、適時に情報を収集・分析する体制を整備し、リスクに対応可能な内部管理体制を構築するとともに必要な経営上の施策を実行することにより業績に影響を与えるリスク要因の分散及び低減を図ってまいります。
d. 経営者の問題意識と今後の方針について
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、社会活動の正常化が進む中で、合計特殊出生率は8年連続で低下し1.20となり、数年前の予測を遥かに上回るスピードで少子化が進行しています。子ども・子育て支援業界は保育サービス利用者の多様なニーズへ応えられる、より質の高い水準のサービスの提供が求められる時代へ本格的に転換するものと考えられます。
少子化問題の解消ならびに子どもと家庭の福祉・保健その他の支援・整備など、我が国の経済の発展のためには、これらの課題解決を進めるなかで、女性の活躍、児童の健全な成長などを図ることは重要なテーマであると認識しております。
当社グループが民間事業者の立場からこれらの課題の解決に取り組むためには、未だ保育サービスへの社会的要請が残る地域へ良質な認可保育所を開設していくことや、保育所で働く保育士の育成や待遇の改善を通じて、優秀な人材の確保を図ることが必要であり、さらに高度なコンプライアンス意識を社内文化として醸成していくことが不可欠であると認識しております。
当社グループとして、社会的な課題の解消を図りつつ、当社グループで働く人材が社会の多様なニーズに応えている満足感や充実感を得ながら働くことができる環境を構築し、同時に企業として健全な発展と成長を図ることを基本的な方針として事業拡大に取り組んでまいります。
e. 経営上の客観的指標の達成状況について
当社は営業利益率を重要な経営指標として位置付けております。
当社グループは、「安全と安心を提供し、自然で和やかな笑いに満ちたあたたかい子育て環境を作り出す」という経営理念及び方針を掲げ、持続的な成長を目指していく方針であります。当連結会計年度においては、このような方針のもと、現在の主要事業である子ども・子育て支援事業において新規施設の開設や既存施設の稼働率、入園児童の定着率の向上等をはかり、前連結会計年度から営業利益率を向上させることを目標として事業の推進をしてまいりました。
当連結会計年度における営業利益率は4.5%(前年同期比2.2ポイント増)となりましたが、この指標について、前連結会計年度より改善されるように引き続き、取り組んでまいります。
② キャッシュ・フローの状況の分析、検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a. キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの分析につきましては「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b. 資本の財源及び資金の流動性についての分析
今後の資金需要のうち主なものは、保育施設の運営に係る運転資金、新規に開設する保育所、子育て支援カフェ、子育て支援住宅、保育所のICT化支援等に係る設備投資資金であります。
当社グループにおける運転資金及び設備投資資金等につきましては、自己資金、金融機関からの借入金や社債発行、新株発行による調達資金により充当することとしております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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