四半期報告書-第8期第3四半期(令和3年3月1日-令和3年5月31日)

【提出】
2021/07/15 15:31
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
なお、当社グループは、第2四半期連結会計期間より連結財務諸表を作成しているため、前第3四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較・分析の記載は行っておりません。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、社会・経済活動が急速に停滞したことから極めて厳しい状況となりました。ワクチン接種の開始等により今後の景気回復が期待されるものの、依然として日本経済の先行きは不透明な状況が続いております。
このような経済状況のもと、国内の人材市場については、厚生労働省調査による2021年3月の有効求人倍率が1.10倍を記録しており、2020年10月以降の人材需要は緩やかな回復傾向にあります。当社の事業領域と相関の高いIT市場におきましては、デジタルトランスフォーメーションへの投資案件も増加基調は続いております。ITエンジニアに対する企業の採用意欲は依然として高く、デジタルシフトを進める企業にITエンジニアを提供する当社の役割は、より重要なものになると認識しております。
このような事業環境下におきまして、当社は企業のデジタル化を推進すべく、企業に対し的確なITエンジニアリソースの提供を行うとともに、ITエンジニアの独立支援を行うMidworks事業の拡大に注力いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,042,748千円、営業利益121,379千円、経常利益126,443千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は74,090千円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
① Midworks事業
ITエンジニアに対する企業の採用意欲が高い水準で推移する中、Midworks事業では、新規取引先の獲得に注力するとともに、既存取引先についても関係を維持しつつ、広告から獲得したエンジニアのスキルに適した案件獲得に注力することで、企業に対し的確なITエンジニアリソースの提供を行う等、稼働エンジニア数及び取引企業数の増加に努めました。
この結果、本報告セグメントの売上高は2,451,957千円、セグメント利益は247,900千円となりました。
② メディア事業
複数の情報発信メディアを運営するメディア事業では、新たに連結子会社を取得したことに加え、広告収入の基礎となるPV(ページビュー)数を増加させるためにサイト評価を上げる施策について継続し、閲覧者数の増加に注力するとともに、他社メディアの新規立上げやメディア運営の受託等のマーケティングコンサルティングを行うBtoBサービス「SAKAKU」の販促に努めました。 この結果、本報告セグメントの売上高は266,536千円、セグメント利益は82,761千円となりました。
③ tech boost事業
tech boost事業では、ITエンジニアを目指す人を対象としたプログラミング教育を提供しております。当第3四半期連結累計期間においては、イベント施策を通じた集客施策を強化することで既存サービスの拡充、拡販に努めました。
この結果、本報告セグメントの売上高は231,356千円、セグメント利益は76,778千円となりました。
④ FCS事業
システムの受託開発を主に行っているFCS事業では、当社でITエンジニアチームを編成し顧客の要望に沿ったシステムの受託開発を行っております。当第3四半期連結累計期間におきましては、継続案件及び新規のWebサイトの作成に注力いたしました。
この結果、本報告セグメントの売上高は52,139千円、セグメント利益は30,768千円となりました。
⑤ その他事業
その他事業は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、主にTechStars事業が含まれます。
TechStars事業は、ITエンジニアに特化した転職支援サービスです。当第3四半期連結累計期間におきましては、人材紹介サービス事業者向けに提供されている有料の人材サービスに加え、自社の人材データベースの活用や事業部間の連携を強化したことにより、ITエンジニアの転職決定数に注力いたしました。
なお、当第3四半期連結会計期間において、当社の100%子会社である株式会社Care Technology及び株式会社X Investorsを設立し、同社を連結子会社といたしました。これに伴い、同社の行う訪問介護事業及び投資用不動産販売事業をその他事業として区分しております。 この結果、本報告セグメントの売上高は40,759千円、セグメント利益は5,508千円となりました。
(2)財政状態の状況
総資産につきましては、1,284,281千円となりました。主な内訳は、現金及び預金が530,994千円、売掛金が614,896千円、子会社取得に係るのれんが27,705千円、敷金及び保証金が40,779千円であります。
負債につきましては、705,171千円となりました。主な内訳は、買掛金が247,395千円、未払金が126,606千円、長期借入金が117,258千円であります。
純資産合計につきましては、579,109千円となりました。主な内訳は、資本金が129,529千円、資本剰余金が129,429千円、利益剰余金が317,125千円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)今後の業績予想について
2021年7月15日に通期連結業績予想の修正を行いました。詳細につきましては、同日公表の「連結業績予想の修正に関するお知らせ」をご参照ください。
(8)研究開発活動
該当事項はありません。