四半期報告書-第11期第3四半期(2024/03/01-2024/05/31)

【提出】
2024/07/12 15:33
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、日銀による金融施策の変更があったものの、通貨間の金利差などによる円安の進行が継続しており、大きな影響を及ぼしました。国外においては、米国大統領選挙を数か月後に控えていることや、パレスチナ問題をはじめとする不安定化する国際情勢など、先行き不透明な状況が継続しております。
一方、国全体の構造的な人手不足による企業活動における採用課題などが顕著化、それに伴った各産業におけるITの活用やデジタル変革の必要性が増しており、IT専門家や一般のITスキルの向上の要求は増加の一途を辿っています。
このような経済状況のもと、国内の人材市場については緩やかな回復傾向が続いており、厚生労働省調査による2024年3月の有効求人倍率は1.28倍となりました。
当社の事業領域と相関の高いIT市場におきましては、デジタルトランスフォーメーションへの投資案件も増加基調は続いており、ITエンジニアに対する企業の採用意欲は依然として高い水準になることから、デジタルシフトを進める企業にITエンジニアを提供する当社の役割は、より重要なものになると認識しております。
このような事業環境下におきまして、当社は昨年に引き続き企業のデジタル化を推進すべく、企業に対しITエンジニアリソースの提供を行うとともに、ITエンジニアの独立支援を行うMidworks事業を中心としたエンジニアプラットフォームサービスの拡大に注力いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高10,082,064千円(前年同期比41.4%増)、営業利益148,163千円(前年同期比48.9%減)、経常利益147,045千円(前年同期比48.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は50,978千円(前年同期比74.5%減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりです。
① エンジニアプラットフォームサービス
エンジニアプラットフォームサービスは、株式会社Branding Engineerによって運営される企業とフリーランスエンジニアをマッチングするMidworks事業、システムの受託開発やエンジニア組織のコンサルティングを行っているFCS事業、株式会社Branding Careerによって運営されるITエンジニア特化型転職支援サービスであるTechStars事業、個人・法人双方に対してプログラミング教育を提供するtech boost事業、株式会社YellowstoneConsultingによって運営されるコンサルティング事業、株式会社Growth Oneによって運営される受託開発事業に加え、エンジニアマッチングサービスを営むTSR株式会社、株式会社DeProp、株式会社UPTORY、株式会社ジンアースおよび株式会社MapleSystemsで構成されています。
当第3四半期連結会計期間においては、主にMidworks事業において、前期に引き続き新規取引先の獲得に注力するとともに、稼働エンジニア数を増加させるための施策としてエンジニア獲得のための広告投資のほか、内勤の営業人材の採用および教育に関する投資を積極的に行いました。
この結果、本報告セグメントの売上高は9,447,561千円(前年同期比43.1%増)、セグメント利益は719,925千円(前年同期比0.2%増)となりました。
② マーケティングプラットフォームサービス
マーケティングプラットフォームサービスは、株式会社Digital Arrow Partnersによって運営されるWEBマーケコンサルティングサービスであるDigital Arrow Partners事業、クローズドASPサービスであるASP事業、フリーランスマーケターをマッチングするExpert Partners Marketing事業に加え、株式会社2Hundredによって運営されるBtoCプラットフォーム事業で構成されております。
当第3四半期連結会計期間においては、一部のクライアントの広告予算が減少の傾向が続いた中、WEBマーケティング全般のコンサルティング、フリーランスマーケターマッチングへとサービスの拡充を行いました。
この結果、本報告セグメントの売上高は387,135千円(前年同期比24.6%減)、セグメント利益は36,411千円(前年同期比74.1%減)となりました。
③ その他事業
その他事業は、M&Aアドバイザリー事業を行う株式会社M&A承継機構により構成されております。
この結果、本事業セグメントの売上高は247,368千円(前年同期は売上高14,605千円)、セグメント利益は88,257千円(前年同期はセグメント損失2,870千円)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、6,616,720千円となり、前連結会計年度末に比べ2,530,632千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が1,961,536千円増加し、売掛金が443,616千円、のれんが89,659千円増加したことによるものであります。
負債は、3,905,894千円となり、前連結会計年度末に比べ716,880千円増加いたしました。これは主に長期借入金が313,371千円、買掛金が184,538千円、1年内返済予定の長期借入金が171,934千円増加し、短期借入金が200,000千円減少したことによるものであります。
純資産は、2,710,826千円となり、前連結会計年度末に比べ1,813,751千円増加いたしました。これは主に資本金が890,710千円増加し、資本剰余金が890,710千円、利益剰余金が29,992千円増加したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。