有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2021/11/18 15:00
【資料】
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【項目】
136項目
(3)【監査の状況】
① 監査役監査の状況
a 組織・人員
当社の監査役は3名であり、常勤監査役1名と社外監査役2名で監査役会を構成しております。当社監査役会のうち1名は財務及び会計に関して相当程度の知見を、また、1名は法律もしくは会計に関する高度な専門性または企業経営に関する高い見識を有することを基に選定することとしています。
常勤監査役田口信夫氏は、1977年に株式会社東京都民銀行(現株式会社きらぼし銀行)に入行後、金融業界における業務経験及び(ベンチャー)企業への投資や経営に長年関与し、財務及び会計、監査に関する相当程度の知見を有することから、2018年に当社監査役に選任、監査役会議長を務めております。
社外監査役の岡村健司氏は、1986年に公認会計士登録して以来、企業会計に長年携わり、2008年には新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)シニアパートナーを歴任、2020年に当社監査役に就任しました。
社外勤監査役の間宮順氏は、1988年4月に弁護士登録して以来、企業法務に企業法務・国際法務に長年携わり、2014年にスクワイヤ外国法共同法律事務所のパートナーに就任、当社監査役には2020年に就任いたしました。
b 監査役会の活動状況
監査役会は、毎月次の取締役会に先立って開催されるほか、必要に応じて随時開催しております。最近事業年度(2020年度)は、3月に監査役会設置会社に移行後監査役会を11回開催し、一回あたりの所要時間は約1時間でした。各監査役の監査役会、取締役会への出席率は以下のとおりであります。(社外監査役は、監査役選任後に開催された取締役会の出席回数となります)
氏名役職名監査役会出席回数取締役会出席回数
田口 信夫常勤監査役100%(11回/11回)100%(16回/16回)
岡村 健司社外監査役100%(11回/11回)100%(12回/12回)
間宮 順社外監査役100%(11回/11回)100%(12回/12回)

年間を通じ、以下の様な決議・報告・審議・協議をいたしました。
決議:監査役監査方針、監査計画、監査法人(会計監査人)の評価及び再任、監査報告書案等
審議・協議:取締役会議事事前確認、社内稟議決裁内容確認等、監査役の年間活動レビュー等
報告:内部監査担当、最高情報セキュリティ責任者、常勤監査役職務状況等
c 監査役会の活動状況
監査役は、取締役会に出席し、議事運営や決議内容等を監査し、必要に応じて意見表明を行っております。取締役会への出席率は、100%でした。その他、経営会議等の社内の重要な会議・委員会に出席しています。
また、監査役全員による、代表取締役、四半期毎に開催する他、全取締役・執行役員との面談を半期毎に開催し、監査報告や監査所見に基づく提言を行っています。
監査役会は、当事業年度は主として、1)本社各部門における内部統制の整備・運用状況、2)大阪営業所、さっぽろ研究所における内部統制の整備・運用状況、3)サイバーセキュリティ対策実施状況を重点監査項目として取り組みました。
(a)本社各部門における内部統制の整備・運用状況
規程等の整備・運用状況、稟議決裁記録等を月次ベースで確認し、社内決裁の状況を把握し、課題がある場合には、改善に向けた提言を行いました。
(b)大阪営業所、さっぽろ研空所における内部統制の整備・運用状況
大阪、札幌の拠点を訪問し、実査する予定でしたが、感染症蔓延に伴い出張を自粛したため、実査は見合わせ、オンラインベースでのヒアリング等の代替的対応を行いました。
(c)サイバーセキュリティ対策実施状況
CISO(最高情報セキュリティ責任者)から、CSIRT(セキュリティ事故・脆弱性対応)活動についての報告を受けました。
(d)その他
「新型コロナ感染対策委員会」に常勤監査役が参加、感染防止対策の推進や最新情報の収集、事業への影響の把握に努めました。
② 内部監査の状況
a 組織・人員及び手続
当社は、独立した内部監査室は設けておりませんが、代表取締役会長の命を受けた3名の内部監査担当者が各部署に対して業務監査を実施しております。また、内部監査担当者が所属する部署については、他部署に所属する内部監査担当者が業務監査を実施することで、相互牽制の体制を構築しております。
内部監査担当者は、当社が定める「内部監査規程」に基づき、会社の健全な経営管理に寄与することを目的とし、当社の業務、会計、組織及び制度の適正性の確認、不正、誤謬の防止を図るとともに、会社財産の保全を目指します。内部監査担当者は監査結果を代表取締役に報告し、改善提案を行うとともに、その後の改善状況についてフォローアップ監査を実施することにより、内部監査の実効性が高まるように努めております。
なお、内部監査担当者は、監査役及び会計監査人との意見交換・情報交換を行う、定期開催の三様監査に出席し、三者間での情報共有を適宜図り、監査機能の有効性、効率性を高めるための取組みを行っております。
b 内部監査と監査役監査との連携状況
内部監査担当者は、監査役会にて、内部監査の実施状況を報告するとともに、指摘事項及びその改善状況について、情報を共有しております。また、内部監査担当者は監査役との意見交換を適宜行い、相互に情報等を補完しながら、効果的な監査が実施できるように努めております。
c 内部監査と会計監査との連携状況
内部監査担当者と会計監査人は、必要に応じて会合を持ち、主に財務報告に係る内部統制の評価に関する監査計画、進捗状況及び結果について打ち合わせ、意見交換を実施しております。
③ 会計監査の状況
a 監査法人の名称
仰星監査法人
b 継続監査期間
2年間
c 業務を執行した公認会計士
宮島 章、岩渕 誠
d 監査業務にかかる補助者の構成
当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士9名、その他7名です。
e 監査法人の選定方針と理由
当社監査役会は、仰星監査法人から同法人の体制等について説明を受け、同法人の独立性、品質管理体制、専門性の有無、当社の事業分野への理解度と監査報酬等を総合的に勘案し、監査役会が定める「会計監査人の選定・評価マニュアル」により評価した結果、当該監査法人を会計監査人として選定することが妥当であると判断しました。
監査役会は、会計監査人の職務の執行に支障がある場合等、その必要があると判断した場合は、株主総会に提出する会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定いたします。また、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める事項に該当すると認められる場合は、監査役全員の同意に基づき、会計監査人を解任いたします。
f 監査役及び監査役会による監査法人の評価
会計監査人の評価にあたっては、監査役会が定めた「会計監査人選定・評価マニュアル」に基づき、監査チームの体制、監査計画とその進行状況、監査役会或いは経営者等とのコミュニケーションが円滑に図られているか、独立の立場を保持し、適正な監査を実施しているか、等について確認をいたしました。また、会計監査人から、日本公認会計士協会による品質管理レビューについて、その結果の報告と説明を受け、監査法人としての品質管理に問題は無いと評価しました。
この結果、当社の会計監査人による会計監査は有効に機能し適切に行われており、その体制についても整備・運用が行われていると判断いたしました。
④ 監査報酬の内容等
a 監査公認会計士等に対する報酬
最近事業年度の前事業年度最近事業年度
監査証明業務に
基づく報酬(千円)
非監査業務に
基づく報酬(千円)
監査証明業務に
基づく報酬(千円)
非監査業務に
基づく報酬(千円)
8,800-11,660-

b 監査公認会計士等と同一のネットワークに対する報酬(aを除く)
該当事項はありません。
c その他重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
d 監査報酬の決定方針
当社の監査公認会計士等に対する報酬については、監査計画、監査内容、当社の事業規模等を勘案し、当社と監査法人との協議のうえ、監査役会の同意を得て決定しております。
e 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
会計監査人の監査計画及び報酬見積りの算出根拠等を検討した結果、会計監査人の報酬等の額について、妥当と判断し会社法第399条第1項の同意を行っております。