有価証券報告書-第76期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/15 11:48
【資料】
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【項目】
132項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析は、以下のとおりであります。
(1)財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は1,590億9百万円(前連結会計年度末は1,489億5千6百万円)となり100億5千3百万円増加いたしました。これは主に、商品及び製品等のたな卸資産が50億1百万円減少したものの、有価証券が139億8千9百万円、現金及び預金が17億1千7百万円増加したことによるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は1,013億1千9百万円(前連結会計年度末は1,110億4千4百万円)となり、97億2千4百万円減少いたしました。これは主に、有形固定資産59億円、投資有価証券28億9千万円、退職給付に係る資産19億8千9百万の減少があったことによるものであります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は867億9千3百万円(前連結会計年度末は896億8千7百万円)となり、28億9千4百万円減少いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金10億5百万円、1年内返済予定の長期借入金12億2百万円、賞与引当金11億1千4百万増加があったものの、短期借入金68億7千万円の減少があったことによるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は404億7百万円(前連結会計年度末は360億1千8百万円)となり、43億8千8百万円増加いたしました。これは主に、長期借入金40億4千3百万円の増加があったことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は1,331億2千8百万円(前連結会計年度末は1,342億9千4百万円)となり、11億6千6百万円減少いたしました。これは主に、株主資本61億7千7百万円の増加があったものの、その他有価証券評価差額金6億9千6百万円、繰延ヘッジ損益13億6千5百万円、為替換算調整勘定21億9千5百万円、退職給付に係る調整累計額22億5千6百万円、非支配株主持分8億4千3百万円の減少があったことによるものであります。
(2)経営成績の分析
当連結会計年度における売上高は6,387億7千9百万円(前年同期比32.8%増)、売上原価は5,435億5千1百万円(前年同期比35.9%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、850億2千4百万円(前年同期比10.0%増)となりました。
営業損益は、アンズコフーズ社の連結に伴い販売費及び一般管理費が増加したものの、原材料価格が安定的に推移したこと等から、前年同期に比べて64億3千9百万増加して102億3百万円(前年同期比171.0%増)の大幅な増益となりました。
営業外収益(費用)は前連結会計年度の28億6百万円(純額)の利益から6億7千6百万円(純額)の利益となりました。これは主に、持分法による投資利益の減少によるものであります。
特別利益(損失)は前連結会計年度の54億1千2百万円(純額)の利益から14億8千2百万円(純額)の利益となりました。これは主に、前期計上したアンズコフーズ社の子会社化による段階取得による差益がなくなったことによるものであります。
これらの結果、法人税、住民税及び事業税や法人税等調整額、非支配株主に帰属する当期純利益を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度より37億2千8百万円減少の77億9千4百万円の利益となりました。1株当たりの当期純利益金額は前連結会計年度の54.37円の利益に対し38.17円の利益となりました。
(3)キャッシュ・フローの分析
(キャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローでは前連結会計年より89億3百万円多い186億1千9百万円の資金を獲得しました。これは主に、売上債権の増加及び未払消費税等の減少があったものの、たな卸資産の減少及び仕入債務の増加等があったことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローでは前連結会計年度より36億9百万円減少して19億5千万円の資金を使用しました。これは主に、既設工場の設備更新等の有形固定資産の取得による支出と投資有価証券の売却及び償還による収入があったことによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローでは前連結会計年度より77億9千9百万円減少して6億2千7百万円の資金を使用しました。これは主に、配当金の支払によるものであります。
これら活動の結果、現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度より157億1千7百万円増加し、304億5千9百万円となりました。
(キャッシュ・フローの指標)
平成26年3月期平成27年3月期平成28年3月期
自己資本比率(%)
(注)1
58.748.648.4
時価ベースの自己資本比率(%)
(注)2
49.652.158.6
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)
(注)3
-6.23.1
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)
(注)4
-40.315.2

(注) 1.自己資本比率:自己資本/総資産
2.時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
3.キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
4.インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
*各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
*株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
*キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。
有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
なお、セグメント別の分析等は「第2[事業の状況]1[業績等の概要](1)業績」項目をご参照下さい。