有価証券報告書-第90期(平成31年2月1日-令和2年1月31日)

【提出】
2020/04/27 9:18
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【項目】
118項目
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景にして個人消費は底堅く推移したものの、海外経済の減速や貿易摩擦を巡る不透明感の高まりから、輸出および民需ともに力強さに欠け、景気は足踏み状態となりました。
菓子業界におきましては、お客様の「食の安心、安全」に対する関心や節約志向は変わらず、限られたパイを巡っての企業間競争は厳しさを増しております。
このような状況のもとで、当社は企業スローガン『こころつなぐ。笑顔かがやく。』を掲げ、お菓子を通して心豊かな生活をお届けすることを基本姿勢として、商品の開発・改善により売上向上に取り組むとともに、安心、安全かつ高品質な商品をお客様に提供し続けることに注力いたしました。
売上面におきましては、百貨店の店舗閉鎖の影響に加え、長梅雨や大型台風の上陸など天候不順の影響もあり夏季商品が低調に推移したことなどのマイナス要因がありましたが、半生菓子の期間限定新商品の積極展開や、カスタードプリンなどの洋生菓子の売上貢献に加え、「神戸本店」のグランドオープンや「ららぽーと沼津店」の新規出店などにより売上獲得に努めたことで、売上高は29,523百万円(前期比0.1%減)となりました。
損益面におきましては、新規店舗の出店や西神工場の焼菓子ライン再構築に伴う減価償却費の増加に加えて、物流費の高騰や人手不足を背景とした人材確保のための人件費の増加などもあり、営業利益は1,674百万円(前期比23.5%減)、経常利益は1,708百万円(前期比23.1%減)、当期純利益は1,095百万円(前期比21.7%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[洋菓子製造販売事業]
干菓子につきましては、ファヤージュをモチーフにした新ブランド店の新規出店などにより焼菓子の売上獲得に努めたものの、6月以降の長梅雨や相次ぐ大型台風上陸などの天候不順により「凍らせてシャーベット」をはじめとした夏季商品が低調に推移したことや、百貨店の店舗閉鎖の影響などもあり、前事業年度を下回る売上高となりました。
洋生菓子につきましては、カスタードプリンやシーズンプリンが好調であったこと、デンマーククリームチーズケーキ誕生50周年を記念した「ロイヤルクリームチーズケーキ」の発売効果もありチーズケーキが堅調に推移したこと、「福岡 あまおういちごのケーキ」や「瀬戸内 レモンケーキ」などの半生菓子の季節限定商品が売上貢献したことにより、前事業年度を上回る売上高となりました。
その結果、当事業の売上高は27,876百万円(前期比0.01%増)となりました。
[喫茶・レストラン事業]
喫茶・レストラン事業につきましては、菓子売店と喫茶を併設した「カフェモロゾフ サクラマチ熊本店」(熊本県熊本市)の新規出店や神戸三宮の「神戸本店」のグランドオープンに加えて、既存店舗の改装、メニューの改善などにより売上拡大を図りましたが、一部店舗の退店に伴う売上減少の影響により、売上高は1,647百万円(前期比1.7%減)となりました。
②財政状態の概況
当事業年度末における資産は前事業年度末に比べ60百万円増加し、23,678百万円となりました。これは主に前払年金費用の増加額509百万円、有形固定資産の増加額403百万円、商品及び製品の増加額140百万円、売掛金の増加額113百万円、有価証券の減少額900百万円、投資有価証券の減少額194百万円等によるものであります。負債は前事業年度末に比べ460百万円減少し、7,087百万円となりました。これは主に未払消費税等の減少額276百万円、未払法人税等の減少額218百万円、設備関係電子記録債務の減少額70百万円、再評価に係る繰延税金負債の減少額52百万円、繰延税金負債の増加額135百万円等によるものであります。純資産は前事業年度末に比べ520百万円増加し、16,591百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加額741百万円、土地再評価差額金の増加額52百万円、自己株式の取得による減少額219百万円、その他有価証券評価差額金の減少額52百万円等によるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ295百万円増加し、当事業年度末には1,816百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益、非資金項目である減価償却費の計上、法人税等の支払額、前払年金費用の増加、未払消費税等の減少、たな卸資産の増加、売上債権の増加等により、771百万円の収入(前事業年度は1,923百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還による収入、定期預金の払戻による収入、有価証券の取得による支出、定期預金の預入による支出、有形及び無形固定資産の取得による支出等により、96百万円の収入(前事業年度は1,424百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払、自己株式の増加により、573百万円の支出(前事業年度は605百万円の支出)となりました。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
セグメントのうち、洋菓子製造販売事業において生産活動を行っており、当事業年度における生産実績を示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当事業年度
(自 2019年2月1日
至 2020年1月31日)
前年同期比(%)
洋菓子製造販売事業計(千円)27,879,361101.4
(内訳)
干菓子群(千円)21,034,103100.4
洋生菓子群(千円)6,845,258104.8

(注)1.生産実績は販売価額によっております。
2.干菓子群、洋生菓子群にはその他菓子群製品及び半製品が含まれております。
3.他に他社製品仕入実績が仕入金額で885,639千円(前年同期比93.6%)あります。
4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメント別商品群別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当事業年度
(自 2019年2月1日
至 2020年1月31日)
前年同期比(%)
洋菓子製造販売事業計(千円)27,876,095100.0
(内訳)
干菓子群(千円)20,652,09298.8
洋生菓子群(千円)6,406,246104.3
その他菓子群(千円)817,75798.4
喫茶・レストラン事業計(千円)1,647,20398.3
合計(千円)29,523,29999.9

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
この財務諸表の作成に当たり、経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。
これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
当社の財務諸表作成のための会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
中期経営計画「Re morozoff 2022 ~変革~ 」の『1st Step』の最終年度にあたる当事業年度は、以下に記載の通りとなりました。
(売上高)
売上高は29,523百万円となり、前事業年度と比較し23百万円の減少(前期比0.1%減)となりました。
洋菓子製造販売事業においては、百貨店の店舗閉鎖の影響に加え、長梅雨や大型台風の上陸など天候不順の影響もあり夏季商品が低調に推移したことなどのマイナス要因がありましたが、半生菓子の期間限定新商品の積極展開や、カスタードプリンなどの洋生菓子の売上貢献に加え、「神戸本店」のグランドオープンや「ららぽーと沼津店」の新規出店などにより売上獲得に努めたこともあり、前事業年度と比較し4百万円の増加(前期比0.01%増)となりました。
喫茶・レストラン事業においては、菓子売店と喫茶を併設した「カフェモロゾフ サクラマチ熊本店」(熊本県熊本市)の新規出店や神戸三宮の「神戸本店」のグランドオープンに加えて、既存店舗の改装、メニューの改善などにより売上拡大を図りましたが、一部店舗の退店に伴う売上減少もあり、前事業年度と比較し27百万円の減少(前期比1.7%減)となりました。
(売上原価)
売上原価は、原材料費の上昇、西神工場の焼菓子ライン再構築に伴う減価償却費の増加などにより、対売上高比率は51.6%と前事業年度より0.4ポイント上昇いたしました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、新規店舗の出店に伴う減価償却費の増加に加えて、物流費の高騰や人手不足を背景とした人材確保のための人件費の増加などにより、対売上高比率は42.7%と前事業年度より1.3ポイント上昇いたしました。
(当期純損益)
特別損益は、投資有価証券売却益13百万円を特別利益に、固定資産除売却損29百万円、減損損失6百万円を特別損失に計上し、当期純利益は1,095百万円(前期比21.7%減)となりました。
b.財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は、12,305百万円となり、前事業年度末に比較し698百万円減少しております。この主たる要因は、有価証券が前事業年度末に対し900百万円減少、現金及び預金が前事業年度末に対し104百万円減少、商品及び製品が前事業年度末に対し140百万円増加、売掛金が前事業年度末に対し113百万円増加したこと等によります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は、11,372百万円となり、前事業年度末に比較し758百万円増加しております。この主たる要因は、前払年金費用が前事業年度末に対し509百万円増加、有形固定資産が前事業年度末に対し403百万円増加、投資有価証券が前事業年度末に対し194百万円減少したこと等によります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は、6,561百万円となり、前事業年度末に比較し572百万円減少しております。この主たる要因は、未払消費税等が前事業年度末に対し276百万円減少、未払法人税等が前事業年度末に対し218百万円減少、設備関係電子記録債務が前事業年度末に対し70百万円減少したこと等によります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は、526百万円となり、前事業年度末に比較し112百万円増加しております。この主たる要因は、繰延税金負債が前事業年度末に対し135百万円増加、資産除去債務が前事業年度末に対し23百万円増加、再評価に係る繰延税金負債が前事業年度末に対し52百万円減少したこと等によります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は、16,591百万円となり、前事業年度末に比較し520百万円増加しております。この主たる要因は、利益剰余金が前事業年度末に対し741百万円増加、土地再評価差額金が前事業年度末に対し52百万円増加、自己株式の取得により前事業年度末に対し219百万円減少、その他有価証券評価差額金が前事業年度末に対し52百万円減少したこと等によります。
(キャッシュ・フロー)
キャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
なお、当社のキャッシュ・フロー関連指標のトレンドは次のとおりであります。
2018年1月期2019年1月期2020年1月期
自己資本比率(%)66.668.070.1
時価ベース自己資本比率(%)109.572.675.6
キャッシュ・フロー対有利子負債比率0.91.02.4
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)71.867.524.7

(注)自己資本比率=自己資本/総資産
時価ベース自己資本比率=株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率=有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ=営業キャッシュ・フロー/利払い
1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
2.営業キャッシュ・フロー及び利払いについては、キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フロー及び利息の支払額を使用しております。
3.有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている負債を対象としております。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社の資本の財源及び資金の流動性については、主として自己資金によって充当し、必要に応じて外部から資金調達を行っております。
また、重要な資本的支出として、2017年度よりスタートした「西神工場の焼菓子ライン再構築」への投資を継続中であり、詳細は「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりであります。

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