四半期報告書-第63期第2四半期(平成28年1月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/05/13 9:08
【資料】
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社は、前連結会計年度末より連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、政府の経済政策および日銀の金融政策を背景に企業業績の改善や設備投資の増加、雇用情勢の改善等、景気は緩やかな回復基調が続きました。一方、円安による物価上昇懸念等により個人消費は伸び悩み、また海外の経済情勢が不安定なことにより、依然として先行き不透明なまま推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境も、消費者の生活防衛意識の高まりから、節約志向、低価格志向が恒常化しており、製品販売価格は低迷が続いております。また、当社グループの主要原材料である原料海苔は、平成25年度の収穫期における不作の影響から2年続いて仕入価格が高騰しておりましたが、平成27年度も漁期開始当初の不作の影響により仕入価格は更に高騰し、原料高販売安という大変厳しい環境に直面いたしました。
このような状況のもと、当社では原料海苔仕入価格高騰によるコスト増を製品価格の値上げによりカバーするべく販売活動を展開するとともに、広告宣伝費を中心とした経費削減に注力し、経営効率の向上に努めてまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は8,494百万円となりました。利益面におきましては、製品価格の値上げに注力しましたが、原料海苔の高騰によるコスト増を全ては吸収できず、営業利益は25百万円、経常利益は33百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1百万円となりました。
なお、品目別売上高の状況を示すと次のとおりであります。
家庭用海苔につきましては、一部製品価格の値上げを実施したことなどにより、売上高は3,498百万円となりました。進物品につきましては、新製品の投入効果や既存品が好調に推移したことにより、売上高は881百万円となりました。ふりかけ等につきましては、主力品の「お茶漬亭10袋」が好調に推移したことや新製品の寄与により、売上高は1,646百万円となりました。業務用海苔につきましては、既存取引先での販売が好調に推移したことにより、売上高は2,400百万円となりました。その他の売上高は54百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて826百万円減少し、251百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は1,326百万円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益32百万円、売上債権の減少額270百万円、法人税等の還付額66百万円、減価償却費57百万円の収入があったものの、たな卸資産の増加額1,696百万円、仕入債務の減少額60百万円の支出があったことによるものであります。
なお、当社の主要原材料である海苔は、おおよそ11月から翌年3月にかけて収穫され、この期間に翌1年分の原料海苔を仕入れるため、第2四半期連結会計期間末ではたな卸資産が増加いたします。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は21百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出19百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は524百万円となりました。これは主に短期借入れによる収入800百万円があったものの、短期借入金の返済による支出200百万円、配当金の支払額75百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、21百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。