四半期報告書-第65期第3四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/10 10:31
【資料】
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【項目】
23項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、企業業績や雇用・所得環境に改善がみられ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境は、消費者の生活防衛意識の高まりから、節約志向、低価格志向が恒常化している一方、当社の主要原材料である原料海苔は近年収穫量の減少から仕入価格の高騰が続いており、今収穫期はやや持ち直したものの仕入価格は高止まりで推移するなど、依然として厳しい環境で推移いたしました。
このような状況のもと、当社では原料海苔仕入価格高騰によるコスト増を製品価格の値上げによりカバーするべく販売活動を展開するとともに、販売促進費を中心とした経費削減に注力し、経営効率の向上に努めてまいりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は13,202百万円(前年同期比5.3%増)となりました。利益面におきましては、営業利益は440百万円(前年同期比217.8%増)、経常利益は441百万円(前年同期比198.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は664百万円(前年同期比717.5%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(食品製造販売事業)
売上高を品目別に分類しますと、家庭用海苔につきましては、一部製品価格の値上げを実施したことなどにより、売上高は5,316百万円(前年同期比6.8%増)となりました。進物品につきましては、ギフト市場の不振により、売上高は1,054百万円(前年同期比10.6%減)となりました。ふりかけ等につきましては、新製品の寄与により、売上高は2,788百万円(前年同期比9.3%増)となりました。業務用海苔につきましては、既存取引先での販売が増加し売上高は4,005百万円(前年同期比5.4%増)となりました。
以上の結果、食品製造販売事業の売上高は13,194百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益は436百万円(前年同期期比227.5%増)となりました。
(不動産賃貸事業)
不動産賃貸事業の売上高は、8百万円(前年同期比24.5%減)となり、営業利益は3百万円(前年同期比33.1%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,347百万円増加し、13,809百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,710百万円増加し、11,377百万円となりました。これは主に、たな卸資産が959百万円、現金及び預金が820百万円それぞれ増加したこと、受取手形及び売掛金が50百万円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて362百万円減少し、2,432百万円となりました。これは主に、土地が787百万円減少したこと、その他有形固定資産が372百万円、機械装置及び運搬具が45百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて457百万円増加し、2,702百万円となりました。これは主に、未払法人税等が216百万円、支払手形及び買掛金が119百万円、1年内返済予定の長期借入金が42百万円、賞与引当金が41百万円それぞれ増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて317百万円増加し、822百万円となりました。これは主に、長期借入金が320百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて573百万円増加し、10,285百万円となりました。これは主に、利益剰余金が588百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が17百万円減少したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、24百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。