四半期報告書-第65期第2四半期(平成30年1月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/05/14 10:21
【資料】
PDFをみる
【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、企業業績や雇用・所得環境に改善がみられ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境は、消費者の生活防衛意識の高まりから、節約志向、低価格志向が恒常化している一方、当社の主要原材料である原料海苔は近年収穫量の減少から仕入価格の高騰が続いており、今収穫期はやや持ち直したものの仕入価格は高止まりで推移するなど、依然として厳しい環境で推移いたしました。
このような状況のもと、当社では原料海苔仕入価格高騰によるコスト増を製品価格の値上げによりカバーするべく販売活動を展開するとともに、販売促進費を中心とした経費削減に注力し、経営効率の向上に努めてまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は8,860百万円(前年同期比6.6%増)となりました。利益面におきましては、営業利益は251百万円(前年同期比141.5%増)、経常利益は248百万円(前年同期比125.1%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は不動産の譲渡による固定資産売却益の発生などにより529百万円(前年同期比753.1%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(食品製造販売事業)
売上高を品目別に分類しますと、家庭用海苔につきましては、一部製品価格の値上げを実施したことなどにより、売上高は3,639百万円(前年同期比7.5%増)となりました。進物品につきましては、ギフト市場の不振により、売上高は750百万円(前年同期比10.6%減)となりました。ふりかけ等につきましては、新製品の寄与により、売上高は1,827百万円(前年同期比7.2%増)となりました。業務用海苔につきましては、既存取引先での販売が好調に推移し、売上高は2,615百万円(前年同期比10.8%増)となりました。
以上の結果、食品製造販売事業の売上高は8,853百万円(前年同期比6.6%増)、営業利益は247百万円(前年同期期比146.4%増)となりました。
(不動産賃貸事業)
不動産賃貸事業の売上高は6百万円(前年同期比2.9%減)となり、営業利益は3百万円(前年同期比1.4%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,969百万円増加し、14,431百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて2,362百万円増加し、12,029百万円となりました。これは主に、たな卸資産が1,500百万円、現金及び預金が780百万円、その他の流動資産が68百万円それぞれ増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて393百万円減少し、2,401百万円となりました。これは主に、土地が787百万円減少したこと、その他有形固定資産が373百万円増加したことによるものであります。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,182百万円増加し、3,427百万円となりました。これは主に、短期借入金が1,000百万円、未払法人税等が169百万円それぞれ増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて354百万円増加し、860百万円となりました。これは主に、長期借入金が363百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて431百万円増加し、10,143百万円となりました。これは主に、利益剰余金が453百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が23百万円減少したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて780百万円増加し、1,649百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は1,405百万円(前年同期比1,784百万円減)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益715百万円(前年同期比604百万円増)、減価償却費63百万円(前年同期比8百万円増)の収入があった一方、たな卸資産の増加額1,500百万円(前年同期比1,513百万円減)、有形固定資産売却益435百万円(前年同期比435百万円増)、仕入債務の減少額75百万円(前年同期は18百万円の増加)、投資有価証券売却益56百万円(前年同期比56百万円増)、法人税等の支払額42百万円(前年同期比20百万円減)、売上債権の増加額34百万円(前年同期は70百万円の減少)、その他の資産・負債の増加額32百万円(前年同期比257百万円減)の支出があったことによるものであります。
なお、当社の主要原材料である海苔は、おおよそ11月から翌年3月にかけて収穫され、この期間に翌1年分の原料海苔を仕入れるため、第2四半期連結会計期間末ではたな卸資産が増加いたします。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は896百万円(前年同期比517百万円増)となりました。これは主に有形固定資産の売却による収入1,261百万円(前年同期比1,261百万円増)、投資有価証券の売却による収入66百万円(前年同期比66百万円増)があった一方、有形固定資産の取得による支出428百万円(前年同期比410百万円増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は1,291百万円(前年同期比433百万円減)となりました。これは主に短期借入れによる収入1,100百万円(前年同期比800百万円減)、長期借入れによる収入363百万円(前年同期比363百万円増)があった一方、短期借入金の返済による支出100百万円、配当金の支払額71百万円(前年同期比3百万円減)によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、21百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。