四半期報告書-第63期第3四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2016/08/12 9:46
【資料】
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【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社は、前連結会計年度末より連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、政府の経済政策および日銀の金融政策を背景に企業業績の改善や設備投資の増加、雇用情勢の改善等、景気は緩やかな回復基調が続きました。一方、英国の欧州連合(EU)離脱に伴い海外の経済情勢が不安定となり、また円高や株価の下落により、景気の先行きは依然として不透明なまま推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境も、消費者の生活防衛意識の高まりから、節約志向、低価格志向が恒常化しており、製品販売価格は低迷が続いております。また、当社グループの主要原材料である原料海苔は、平成25年度の収穫期における不作の影響から2年続いて仕入価格が高騰しておりましたが、平成27年度も漁期開始当初の不作の影響により仕入価格は更に高騰し、原料高販売安という大変厳しい環境に直面いたしました。
このような状況のもと、当社では原料海苔仕入価格高騰によるコスト増を製品価格の値上げによりカバーするべく販売活動を展開するとともに、広告宣伝費を中心とした経費削減に注力し、経営効率の向上に努めてまいりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は12,421百万円となりました。利益面におきましては、営業利益は79百万円、経常利益は91百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は33百万円となりました。
なお、品目別売上高の状況は次のとおりであります。
家庭用海苔につきましては、一部製品価格の値上げを実施したことなどにより、売上高は5,007百万円となりました。進物品につきましては、新製品の投入効果や既存品が好調に推移したことにより、売上高は1,262百万円となりました。ふりかけ等につきましては、主力品の「お茶漬亭10袋」が好調に推移したことや新製品の寄与により、売上高は2,478百万円となりました。業務用海苔につきましては、既存取引先での販売が好調に推移したことにより、売上高は3,594百万円となりました。その他の売上高は78百万円となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて753百万円増加し、12,802百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて813百万円増加し、10,050百万円となりました。これは主に、たな卸資産が1,697百万円増加したこと、現金及び預金が420百万円、受取手形及び売掛金が315百万円、その他(流動資産)が129百万円それぞれ減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて59百万円減少し、2,751百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて822百万円増加し、2,705百万円となりました。これは主に、短期借入金が800百万円、賞与引当金が35百万円、未払法人税等が30百万円それぞれ増加したこと、未払金が42百万円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて1百万円増加し、559百万円となりました。これは主に、役員退職慰労引当金が8百万円増加したこと、退職給付に係る負債が5百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて69百万円減少し、9,537百万円となりました。これは主に、利益剰余金が42百万円、その他有価証券評価差額金が28百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、31百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。