四半期報告書-第49期第2四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/14 16:06
【資料】
PDFをみる
【項目】
36項目
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善により緩やかな回復基調で推移していましたが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により、経済活動は大きく制限され、世界経済の減速懸念は一層高まる状況となりました。
食品業界においては、新型コロナウイルス感染拡大を受け緊急事態宣言が発出され、外出自粛や営業時間短縮の要請などにより外食需要の低迷、巣ごもり消費による内食へのシフトなど食の消費行動で大きな変化が生じました。緊急事態宣言が解除され、今後は緩やかに経済活動が再開される見込みですが、感染拡大が収束に向かったとしても、消費の回復には時間がかかることが想定されます。
このような状況の中、当社は、「コーヒーをコアに人と環境にやさしい企業を目指す」の企業理念の下、「中期経営計画」に基づき、引続き「構造変革と成長分野への投資」を柱として、収益構造の改善と内部統制の強化に注力し、「飲むことを楽しむ」というコーヒーの新たな価値「Fun To Drink」をテーマとし「その上のコーヒー」を常に追い続け、チャレンジを続けております。
業務用、キューリグ事業においては、巣ごもり消費による内食へのシフトなど食の消費行動で大きな変化に対応した需要の獲得など新たな付加価値を提供していけるよう推進しております。
また、政府や各自治体のガイドラインに基づき従業員の感染拡大の抑制に取り組み、お客様へ安全・安心な商品の安定した供給に努めております。さらに、各企業と連携しコーヒーの提供を行うなどコーヒーを通じた支援活動を進めております。
なお、当第2四半期連結累計期間において新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛、4月7日に政府が発令した緊急事態宣言に伴う期間において取引先への売上高に大きく影響を受け、将来収益に関する不透明感が高まったことを踏まえて、連結決算ではのれん、顧客関連資産、有形固定資産およびその他無形固定資産の減損損失として、特別損失21億70百万円を計上しております。さらに、個別決算では、財政状態や今後の事業計画を見直した結果、株式の実質価額が著しく低下し、その回復可能性が認められないことから当第2四半期連結累計期間において、関係会社株式およびのれんの減損損失として、20億44百万円の特別損失を計上しております。
当社の個別決算で計上される連結子会社株式の評価損については、連結決算では相殺消去されるため、連結業績に与える影響はありません。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は73億12百万円(前年同四半期比24.2%減)となりました。営業損失は2億82百万円、経常損失は2億72百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は21億91百万円となりました。
(2)財政状態の分析
① 資産の部
流動資産は、前連結会計年度末より25億24百万円減少し、56億36百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金が11億37百万円、受取手形及び売掛金が13億24百万円、原材料及び貯蔵品が55百万円減少したことによります。
固定資産は、前連結会計年度末より24億38百万円減少し、60億92百万円となりました。その主な要因は、有形固定資産が6億83百万円、無形固定資産が17億36百万円減少したことによります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末より49億63百万円減少し、117億29百万円となりました。
② 負債の部
流動負債は、前連結会計年度末より24億48百万円減少し、25億47百万円となりました。その主な要因は、支払手形及び買掛金が20億74百万円、未払金が2億54百万円、その他流動負債が1億6百万円減少したことによります。
固定負債は、前連結会計年度末より4億2百万円減少し、32億74百万円となりました。その主な要因は、長期借入金が1億75百万円、繰延税金負債が2億35百万円減少したことによります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末より28億51百万円減少し、58億22百万円となりました。
③ 純資産の部
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末より21億12百万円減少し、59億6百万円となりました。この結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は、前連結会計年度末より1.5ポイント上昇し、49.5%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ11億30百万円減少し、当第2四半期連結会計期間末には17億89百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、8億83百万円(前第2四半期連結累計期間に得られた資金は4億71百万円)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失が24億43百万円、減損損失21億70百万円、売上債権の増減額13億24百万円、仕入債務の増減額20億74百万円、減価償却費2億94百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は28百万円(前第2四半期連結累計期間に使用した資金は19億41百万円)となりました。これは主に、投資計画に基づいた1億14百万円の有形固定資産の取得による支出、関係会社株式の売却による収入1億77百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2億82百万円(前第2四半期連結累計期間に得られた資金は19億59百万円)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1億75百万円及び配当金の支払額1億6百万円によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題については、これまでの課題に加え、新型コロナウイルス感染拡大の中、政府や各自治体のガイドラインに基づき従業員の感染拡大の抑制に取り組み、お客様へ安全・安心な商品の安定した供給に努めています。具体的には、検温結果と健康状態の記録やマスク着用の徹底、その他営業・管理部門は在宅勤務・時差出勤の推奨、製造部門はシフト勤務等によって感染リスクを最大限抑止する対策を徹底し、万が一感染者が発生しても事業を継続するための対策を講じております。また、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言に基づく外出自粛要請により、消費マインドが低下するとともに各種活動が抑制されております。業務用、キューリグ事業においては、巣ごもり消費による内食へのシフトなど食の消費行動で生じた大きな変化に対応した需要の獲得など新たな付加価値を提供していけるよう推進しております。今後も引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のための様々な取り組みを実施し、事業継続に最大限努めてまいります。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社の研究開発活動の金額は、57,850千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて、重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染拡大による影響など、厳しい経営環境が続くことが予想されるため、その動向について今後も注視してまいります。