四半期報告書-第50期第2四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/13 16:23
【資料】
PDFをみる
【項目】
33項目
(1)業績の状況
当社グループは、「コーヒーをコアに人と環境にやさしい企業を目指す」の企業理念の下、2020年8月31日に「2020年~2024年中期経営計画(骨子)ResilientPlan2020」を策定し開示しております。このレジリエントプランに基づき、コロナショックへの環境適応のために既存方針の加速を決断し、構造改革の推進及び一杯抽出事業への設備投資、業務用事業におけるプレゼンスの向上、工場再編によるコスト優位性をレジリエントプランにおける成長ドライバーと位置付け、レジリエントカンパニーを目指し取組みを始めております。
また、政府や各自治体のガイドラインに基づき、引続き従業員の感染拡大の抑制に取り組み、お客様へ安全・安心な製品の安定した供給を徹底しながら、業務効率化を図り、経費削減に努めてまいりました。
当第2四半期連結累計期間につきまして、工業用コーヒーにおいては、オフィス街における自動販売機およびコンビニエンスストアでの販売回復は遅れているものの、前年の緊急事態宣言による外出自粛等による大幅な販売減少からは回復基調であり、前年を上回る結果となりました。業務用コーヒーにつきましては、外食店舗が中心となるため、依然として休業や時間短縮営業の制限等が生じ、厳しい状況が続きましたが、外食に対する需要の回復及びテイクアウト、物販等の需要拡大を見据えた一杯抽出製品等の企画や提案営業力の強化に取り組み前年を上回る結果となりました。
株式会社アートコーヒーにつきましては、既存取引先との深耕化及び新規取引先への積極的な営業活動を行っているものの、取引先が外食店舗中心であることから新型コロナウイルスの影響を受けており、売上高、数量ともに昨年を下回りました。
以上の取組の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は7,424百万円(前年同四半期比1.5%増)となりました。また、利益面では営業損失は35百万円、経常損失は18百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は110百万円となりました。
(2)財政状態の分析
① 資産の部
流動資産は、前連結会計年度末より1,189百万円減少し、7,016百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金が790百万円、受取手形及び売掛金が234百万円、原材料及び貯蔵品が97百万円減少したことによります。
固定資産は、前連結会計年度末より473百万円増加し、6,814百万円となりました。その主な要因は、有形固定資産が518百万円増加し、無形固定資産が10百万円減少したことによります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末より715百万円減少し、13,830百万円となりました。
② 負債の部
流動負債は、前連結会計年度末より394百万円減少し、3,742百万円となりました。その主な要因は、未払金が354百万円増加しましたが、支払手形及び買掛金が811百万円、その他流動負債が20百万円減少したことによります。
固定負債は、前連結会計年度末より336百万円減少し、4,173百万円となりました。その主な要因は、長期借入金が175百万円、繰延税金負債が136百万円減少したことによります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末より730百万円減少し、7,915百万円となりました。
③ 純資産の部
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末より14百万円増加し、5,915百万円となりました。この結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は、前連結会計年度末より2.2ポイント上昇し、42.8%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ790百万円減少し、当第2四半期連結会計期間末には3,437百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、228百万円(前第2四半期連結累計期間に使用した資金は883百万円)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失が19百万円、売上債権の減少による収入234百万円、仕入債務の減少による支出811百万円、減価償却費117百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は277百万円となりました。これは主に、投資計画に基づいた266百万円の有形固定資産の取得による支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は283百万円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出175百万円及び配当金の支払額106百万円によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結会計期間において、当社の親会社であるユーシーシーホールディングス株式会社の100%子会社であるユーシーシー上島珈琲株式会社に対して、当社の子会社である株式会社アートコーヒーが所有する山梨工場を譲渡する譲渡契約書を締結する旨を決議し、同日付けで株式会社アートコーヒーとユーシーシー上島珈琲株式会社との間で本契約を締結いたしました。
詳細は、『3 経営上の重要な契約等』に記載のとおりであります。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題については、これまでの課題に加え、新型コロナウイルス感染拡大の中、政府や各自治体のガイドラインに基づき従業員の感染拡大の抑制に取り組み、お客様へ安全・安心な商品の安定した供給に努めています。具体的には、検温結果と健康状態の記録やマスク着用の徹底、その他営業・管理部門は在宅勤務・時差出勤の推奨、製造部門はシフト勤務等によって感染リスクを最大限抑止する対策を徹底し、万が一感染者が発生しても事業を継続するための対策を講じております。また、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言に基づく外出自粛要請により、消費マインドが低下するとともに各種活動が抑制されております。業務用においては、巣ごもり消費による内食へのシフトなど食の消費行動で生じた大きな変化に対応した需要の獲得など新たな付加価値を提供していけるよう推進しております。今後も引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のための様々な取り組みを実施し、事業継続に最大限努めてまいります。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社の研究開発活動の金額は、86,697千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて、重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染拡大による影響など、厳しい経営環境が続くことが予想されるため、その動向について今後も注視してまいります。