有価証券報告書-第47期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/27 9:24
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績の改善や雇用環境の緩やかな回復が見られるものの、世界的な貿易摩擦への懸念や物価の上昇等により消費者の節約志向が高まってきており、不透明な状況になってきました。
食品業界におきましては、原材料価格の上昇や人件費の高騰等による商品の値上げや内容量の減量(実質値上げ)等により、消費者の生活防衛意識が強まってきております。
このような状況の中、当社グループの当連結会計年度の業績につきましては、売上高は前連結会計年度に比べ4.8%減の13,711百万円となりました。これは主に、鶏卵関連事業において連結会計年度における過去最高の販売数量となったものの、鶏卵相場(全農東京M基準値)が前期比で約15.3%(約31.0円)低下したため、連動する販売単価も大きく低下したことによるものであります。
損益につきましては、鶏卵関連事業において販売数量が好調に推移したことに加え、鶏卵相場の低下に伴い原料仕入単価も低下したこと等により、営業利益は同16.3%増の806百万円、経常利益は同16.7%増の828百万円となり、それぞれ5期連続の増益となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ特別利益の計上が少なかったこと等により同0.6%減の552百万円となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
鶏卵関連事業
当セグメントにおきましては、主要な商品である液卵の製品販売単価及び原料仕入単価が鶏卵相場に連動して変動するものが多く、鶏卵相場が高く推移した場合は製品販売単価及び原料仕入単価ともに高く推移し、低く推移した場合は製品販売単価及び原料仕入単価ともに低く推移する傾向にあるため、製品販売単価と原料仕入単価の差益を一定額以上確保するとともに販売数量を伸ばす努力をしております。
当セグメントにおける業績の重要な指標である販売数量につきましては、主要販売先である製菓・製パンメーカー向けへの販売が堅調だったこと等により前連結会計年度に比べ4.9%増となりました。売上高につきましては、販売数量は増加したものの鶏卵相場が低下したことによる製品販売単価の低下により、液卵売上高は前連結会計年度に比べ5.0%減の11,602百万円となりました。また、加工品売上高は仕入販売の減少等により同13.9%減の498百万円、その他売上高は同10.9%減の402百万円となりました。この結果、当連結会計年度の合計の売上高は、同5.6%減の12,502百万円となりました。
セグメント利益につきましては、販売数量が増加したことや鶏卵相場の低下に伴い原料仕入単価も低下したこと等により前連結会計年度に比べ17.5%増の745百万円となりました。
調味料関連事業
当セグメントの売上高につきましては、取引先の新商品やリニューアル商品の原料として採用された当社既存製品の販売増等により、前連結会計年度に比べ5.4%増の1,234百万円となりました。セグメント利益につきましては、主に組織体制の見直しに伴う人件費の増加及び一時的な費用の発生等により同0.3%減の47百万円となりました。
その他
当セグメントにつきましては、売上高は前連結会計年度に比べ1.0%増の25百万円となり、セグメント利益は同21.7%増の12百万円となりました。
当社グループの当連結会計年度の財政状態の分析につきましては次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は10,710百万円となり、前連結会計年度末に比べ262百万円減少しました。
流動資産は5,584百万円となり、前連結会計年度に比べ66百万円減少しました。主な要因は、商品及び製品の増加131百万円、受取手形及び売掛金の減少220百万円等によるものであります。
固定資産は5,126百万円となり、前連結会計年度末に比べ195百万円減少しました。主な要因は、機械装置及び運搬具の減少173百万円等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は5,008百万円となり、前連結会計年度末に比べ670百万円減少しました。
流動負債は2,558百万円となり、前連結会計年度末に比べ541百万円減少しました。主な要因は、支払手形及び買掛金の減少266百万円、短期借入金の減少208百万円、未払消費税等の減少100百万円等によるものであります。
固定負債は2,450百万円となり、前連結会計年度末に比べ128百万円減少しました。主な要因は、長期借入金の減少106百万円等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は5,702百万円となり、前連結会計年度末に比べ408百万円増加しました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益552百万円の計上及び配当金の支払い133百万円により利益剰余金が418百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の48.2%から53.2%となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における「現金及び現金同等物の期末残高」は、前連結会計年度末に比べ75百万円増加し1,766百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により得られた資金は、前連結会計年度に比べ442百万円減少し761百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上829百万円、減価償却費の計上413百万円、売上債権の減少220百万円等により資金が増加し、仕入債務の減少266百万円、たな卸資産の増加76百万円、法人税等の支払い283百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により使用された資金は、前連結会計年度に比べ249百万円減少し239百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出239百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により使用された資金は、前連結会計年に比べ177百万円減少し447百万円となりました。これは主に、長期借入れによる収入350百万円、短期借入金の純減少額280百万円、長期借入金の返済による支出384百万円、配当金の支払額132百万円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント金額(千円)前期比(%)
鶏卵関連事業11,996,999△5.4
調味料関連事業1,147,231+8.6
合計13,144,230△4.3

(注) 1 金額は、販売価格で表示しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント金額(千円)前期比(%)
鶏卵関連事業506,285△16.2
調味料関連事業86,628△4.3
合計592,913△14.7

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 金額は、実際仕入額で表示しております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 受注実績
当社グループの製品については、概ね受注生産でありますが、生産と販売の関連において製品の回転が早く、月末(または期末)における受注残高が極めて少ないため、受注実績の記載を省略しております。
d. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント金額(千円)前期比(%)
鶏卵関連事業12,502,870△5.6
調味料関連事業1,183,464+5.1
その他25,582+1.0
合計13,711,916△4.8

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって採用している会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。連結財務諸表の作成においては、過去の実績やその時点での合理的と考えられる情報に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りには不確実性が伴い、実際の結果とは異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高)
鶏卵関連事業につきましては、液卵売上高は前期比5.0%減の11,602百万円となりました。これは主に、鶏卵相場(全農東京M基準値)が前期に比べ約15.3%(約31.0円)低下したことにより、それに連動する販売単価も低下したことによるものであります。一方で、販売数量については、主要販売先である製菓・製パンメーカー向けの販売が堅調に推移したこと等により前期比4.9%増となり過去最高となりました。なお、販売数量は6期連続で過去最高を更新しました。加工品売上高は主に仕入加工品の販売減により同13.9%減の498百万円、その他売上高は同10.9%減の402百万円となりました。この結果、当連結会計年度の合計の売上高は、同5.6%減の12,502百万円となりました。
調味料関連事業につきましては、取引先の新商品やリニューアル商品の原料として採用された当社既存製品の販売増等により、前連結会計年度に比べ5.4%増の1,234百万円となりました。
その他につきましては太陽光発電事業であり、売上高は前連結会計年度に比べ1.0%増の25百万円となりました。
この結果、セグメント間の内部売上高を除いた連結売上高は前連結会計年度に比べ4.8%減の13,711百万円となりました。
(売上原価)
鶏卵関連事業につきましては、販売数量の増加に伴う製造数量の増加により荷造包装費や水道光熱費、消耗品費等が増加したものの、鶏卵相場が低く推移し原料仕入単価が低下したことや減価償却費の減少等により、原価率は前連結会計年度に比べ2.8%低下しました。
調味料関連事業につきましては、荷造包装費や減価償却費の減少等により原価率は前連結会計年度に比べ1.1%低下しました。
この結果、売上原価は前連結会計年度に比べ7.8%減の11,057百万円となり、また原価率は前連結会計年度に比べ2.7%減の80.6%となりました。
(販売費及び一般管理費)
鶏卵関連事業につきましては、販売数量が増加したことに伴い運賃が増加しました。また、凍結製品の販売に対応するため保管費が増加しました。
調味料関連事業につきましては、組織体制の見直しに伴う人件費の増加及び一時的な費用が発生しました。
この結果、販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ8.1%増の1,848百万円となりました。
(営業外損益)
営業外収益は、受取賃貸料24百万円の計上等により35百万円となりました。営業外費用は、支払利息12百万円を計上しました。
(特別損益)
特別利益は、主に台風被害に伴う受取保険金14百万円等を計上しました。特別損失は、台風被害に伴う災害による損失10百万円や非連結子会社の合併に伴う抱合せ株式消滅差損3百万円の計上等、合計14百万円を計上しました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、多額の特別利益の計上がなかったこと等により前連結会計年度に比べ0.6%減の552百万円となりました。
③経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績等に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しております。
事業等のリスクの経営成績への影響を回避するために、(1)鶏卵相場が業績に与える影響については、原料の仕入先並びに調達手段の多様化を行っております。(2)食品の安全・衛生問題については、食品衛生管理システム「HACCP」や国際認証の食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」の取得を推進しております。(3)特定の販売先については、冷凍食品メーカーや総菜メーカー等の新たな業種や新たなマーケットへ販路を拡大しております。(4)自然災害等による影響については、迅速に復旧するための危機管理マニュアルの運用を徹底しております。(5)情報セキュリティについては、各種規程・マニュアルの運用の徹底及び情報システム担当部署による情報セキュリティ対策の徹底を行っております。
④資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要としましては、運転資金、設備投資、借入金の返済及び利息の支払、税金及び配当金の支払等であり、主に、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入れにより調達しております。
当連結会計年度における資金調達の状況につきましては、税金等調整前当期純利益の計上829百万円、減価償却費の計上413百万円、売上債権の減少220百万円等による資金の増加が、仕入債務の減少266百万円、たな卸資産の増加76百万円、法人税等の支払い283百万円等による資金の減少を上回ったことにより、営業活動によるキャッシュ・フローは761百万円のキャッシュ・インとなりました。
また、鶏卵関連事業において液卵製造設備の新設・更新等に係る設備資金や長期運転資金として350百万円を金融機関からの借入れにより調達いたしました。
次期につきましては、重要な設備投資等の計画はありませんが、経常的に発生する設備更新等については営業活動によるキャッシュ・フローや借入金でまかなう予定であります。
なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
⑤経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営問題としましては、鶏卵関連事業において採卵鶏飼養戸数の減少等により今後原料調達が困難になる可能性がある一方、単身世帯の増加や女性の社会進出等を反映して中食・外食の消費が増えており、また人手不足等もあり液卵の需要が今後高まっていくのではないかという認識をしております。
このような状況の中、当社グループは、原料調達手段の多様化による原料の安定確保、新たな業種への販路拡大、新商品や顧客のニーズに合った製品の開発及び適正価格での販売、販売価格と仕入価格の差益を一定以上確保する努力、安全・安心な製品の安定供給、人材の確保・育成等に努め、更なる業績の向上に努めてまいります。
なお、今後の方針等の詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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