四半期報告書-第61期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年12月31日)におけるわが国経済は、全体として緩やかな回復基調にあるものの、消費者マインドには足踏みが見られ、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要があり、依然として先行き不透明な状況で推移しております。
当社グループは、超高齢化、世帯人数の減少、共働き世帯の増加、人口減、社会の成熟化に伴うお客様ニーズの多様化という大きな社会変化が進むなか、その変化に適合して持続的な成長を図るべく、2014年度から創立60周年を迎える2018年度までの5ヵ年を対象とした長期的な経営ビジョン「Evolution 60」を推進しております。基本とする戦略方針を「エバラブランドの価値向上」と「ニッチ&トップポジションの確立」と定め、“たれの進化”と“コミュニケーションの進化”を経営の軸とし、国内市場での安定的収益と海外市場での成長基盤の確保を目指しております。ファイナルステージである2018年度は、「Evolution 60」の総仕上げの1年となります。時代の変化に適合した価値創造を加速させ、『黄金の味』の価値浸透による収益拡大、ポーション調味料のさらなる拡充、業務用事業の収益改善及び海外事業を含めた新規事業開拓による継続的成長に取り組み、新価値創造とともに新規顧客や新規チャネルの拡大を図り、次の成長につなげてまいります。
当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、403億49百万円(前年同期比0.8%増)となりました。その主な要因としては、テレビCMや精肉連動施策等が奏功した『なべしゃぶ』の貢献に加え、特注品や海外事業を中心とした業務用商品の業績寄与や、顧客ニーズの効果的な取り込みにより物流事業及びその他事業の売上が伸長したことが挙げられます。利益面につきましては、『黄金の味』の売上が前年同期実績を下回ったものの、価値訴求を軸とした販売活動の継続により利益面で大きく貢献し、営業利益は24億87百万円(前年同期比49.8%増)、経常利益は25億75百万円(前年同期比47.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17億15百万円(前年同期比56.5%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<食品事業>家庭用商品は前年同期売上高を下回りました。肉まわり調味料群につきましては、テレビCMと連動したマネキン販売等の店頭プロモーション戦略が奏功し、『おろしのたれ』が好調に推移した一方、『黄金の味』がクロス販売とWEB施策を連動させ売上面で回復傾向にあるものの、前年同期の水準には届かず、前年同期実績を下回りました。鍋物調味料群につきましては、暖冬の影響等により、『すき焼のたれ』や『キムチ鍋の素』等が前年同期水準に届かないなか、『なべしゃぶ』や『プチッと鍋』が売上に貢献したものの、鍋物調味料群全体のカバーには至らず前年同期実績を下回りました。野菜まわり調味料群につきましては、テレビCMや消費者キャンペーン等のプロモーション施策のほか、夏場以降野菜価格が安価に推移した影響により、『浅漬けの素』が売上を伸ばし、前年同期実績を上回りました。その他群につきましては、『プチッとごはんズ』が引き続き売上を伸ばしたほか、チルド商品が売上を伸ばし、前年同期実績を上回りました。
業務用商品は前年同期売上高を上回りました。海外事業の売上拡大や業務用事業の収益構造の改善を進めているなか、商品構成の見直しによりスープ群が前年同期実績を下回ったものの、肉まわり調味料群が好調に推移し、その他群も特注品の増加等により売上を伸ばした結果、前年同期実績を上回りました。
以上の結果、食品事業の売上高は344億70百万円(前年同期比0.7%減)となりました。
<物流事業>既存顧客の保管及び輸送需要の取り込みにより、継続的に取引が伸長したほか、新規受注に伴い取引量が増加した結果、物流事業の売上高は45億11百万円(前年同期比11.4%増)となりました。
<その他事業>人材派遣事業が前年同期水準を下回るも、広告宣伝事業において顧客ニーズに適合した企画提案により、新規顧客獲得と既存顧客の深耕を進め売上を伸ばした結果、その他事業の売上高は13億66百万円(前年同期比6.5%増)となりました。
財政状態の状況は、次のとおりであります。
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の総資産額につきましては、前連結会計年度末に比べ33億14百万円増加(前期比9.3%増)し、388億58百万円となりました。
流動資産につきましては、受取手形及び売掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ37億39百万円増加(前期比17.3%増)し、253億44百万円となりました。固定資産につきましては、有形固定資産が5億21百万円減少(前期比5.4%減)し、無形固定資産は39百万円減少(前期比10.4%減)しました。また、投資有価証券の増加等により、投資その他の資産が1億36百万円増加(前期比3.4%増)したことで、固定資産は、前連結会計年度末に比べ4億24百万円減少(前期比3.0%減)して、135億14百万円となりました。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の負債合計額につきましては、前連結会計年度末に比べ20億5百万円増加(前期比16.6%増)し、140億64百万円となりました。
流動負債につきましては支払手形及び買掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ19億3百万円増加(前期比24.5%増)し、96億83百万円となりました。固定負債は退職給付に係る負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ1億1百万円増加(前期比2.4%増)し、43億81百万円となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産額につきましては、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ13億8百万円増加(前期比5.6%増)し、247億94百万円となりました。当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は63.8%(前期末は66.1%)、1株当たり純資産額は2,381円01銭(前期末は2,256円32銭)となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ2億54百万円減少し、83億56百万円となりました。
当第3四半期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、5億10百万円(前年同四半期は27億39百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益において25億73百万円獲得したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、5億79百万円(前年同四半期は21億46百万円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出2億7百万円と有形固定資産の取得による支出2億38百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1億82百万円(前年同四半期は3億94百万円の使用)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額1億25百万円と配当金の支払額3億12百万円等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4億17百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年12月31日)におけるわが国経済は、全体として緩やかな回復基調にあるものの、消費者マインドには足踏みが見られ、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要があり、依然として先行き不透明な状況で推移しております。
当社グループは、超高齢化、世帯人数の減少、共働き世帯の増加、人口減、社会の成熟化に伴うお客様ニーズの多様化という大きな社会変化が進むなか、その変化に適合して持続的な成長を図るべく、2014年度から創立60周年を迎える2018年度までの5ヵ年を対象とした長期的な経営ビジョン「Evolution 60」を推進しております。基本とする戦略方針を「エバラブランドの価値向上」と「ニッチ&トップポジションの確立」と定め、“たれの進化”と“コミュニケーションの進化”を経営の軸とし、国内市場での安定的収益と海外市場での成長基盤の確保を目指しております。ファイナルステージである2018年度は、「Evolution 60」の総仕上げの1年となります。時代の変化に適合した価値創造を加速させ、『黄金の味』の価値浸透による収益拡大、ポーション調味料のさらなる拡充、業務用事業の収益改善及び海外事業を含めた新規事業開拓による継続的成長に取り組み、新価値創造とともに新規顧客や新規チャネルの拡大を図り、次の成長につなげてまいります。
当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、403億49百万円(前年同期比0.8%増)となりました。その主な要因としては、テレビCMや精肉連動施策等が奏功した『なべしゃぶ』の貢献に加え、特注品や海外事業を中心とした業務用商品の業績寄与や、顧客ニーズの効果的な取り込みにより物流事業及びその他事業の売上が伸長したことが挙げられます。利益面につきましては、『黄金の味』の売上が前年同期実績を下回ったものの、価値訴求を軸とした販売活動の継続により利益面で大きく貢献し、営業利益は24億87百万円(前年同期比49.8%増)、経常利益は25億75百万円(前年同期比47.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17億15百万円(前年同期比56.5%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<食品事業>家庭用商品は前年同期売上高を下回りました。肉まわり調味料群につきましては、テレビCMと連動したマネキン販売等の店頭プロモーション戦略が奏功し、『おろしのたれ』が好調に推移した一方、『黄金の味』がクロス販売とWEB施策を連動させ売上面で回復傾向にあるものの、前年同期の水準には届かず、前年同期実績を下回りました。鍋物調味料群につきましては、暖冬の影響等により、『すき焼のたれ』や『キムチ鍋の素』等が前年同期水準に届かないなか、『なべしゃぶ』や『プチッと鍋』が売上に貢献したものの、鍋物調味料群全体のカバーには至らず前年同期実績を下回りました。野菜まわり調味料群につきましては、テレビCMや消費者キャンペーン等のプロモーション施策のほか、夏場以降野菜価格が安価に推移した影響により、『浅漬けの素』が売上を伸ばし、前年同期実績を上回りました。その他群につきましては、『プチッとごはんズ』が引き続き売上を伸ばしたほか、チルド商品が売上を伸ばし、前年同期実績を上回りました。
業務用商品は前年同期売上高を上回りました。海外事業の売上拡大や業務用事業の収益構造の改善を進めているなか、商品構成の見直しによりスープ群が前年同期実績を下回ったものの、肉まわり調味料群が好調に推移し、その他群も特注品の増加等により売上を伸ばした結果、前年同期実績を上回りました。
以上の結果、食品事業の売上高は344億70百万円(前年同期比0.7%減)となりました。
<物流事業>既存顧客の保管及び輸送需要の取り込みにより、継続的に取引が伸長したほか、新規受注に伴い取引量が増加した結果、物流事業の売上高は45億11百万円(前年同期比11.4%増)となりました。
<その他事業>人材派遣事業が前年同期水準を下回るも、広告宣伝事業において顧客ニーズに適合した企画提案により、新規顧客獲得と既存顧客の深耕を進め売上を伸ばした結果、その他事業の売上高は13億66百万円(前年同期比6.5%増)となりました。
財政状態の状況は、次のとおりであります。
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の総資産額につきましては、前連結会計年度末に比べ33億14百万円増加(前期比9.3%増)し、388億58百万円となりました。
流動資産につきましては、受取手形及び売掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ37億39百万円増加(前期比17.3%増)し、253億44百万円となりました。固定資産につきましては、有形固定資産が5億21百万円減少(前期比5.4%減)し、無形固定資産は39百万円減少(前期比10.4%減)しました。また、投資有価証券の増加等により、投資その他の資産が1億36百万円増加(前期比3.4%増)したことで、固定資産は、前連結会計年度末に比べ4億24百万円減少(前期比3.0%減)して、135億14百万円となりました。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の負債合計額につきましては、前連結会計年度末に比べ20億5百万円増加(前期比16.6%増)し、140億64百万円となりました。
流動負債につきましては支払手形及び買掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ19億3百万円増加(前期比24.5%増)し、96億83百万円となりました。固定負債は退職給付に係る負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ1億1百万円増加(前期比2.4%増)し、43億81百万円となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産額につきましては、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ13億8百万円増加(前期比5.6%増)し、247億94百万円となりました。当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は63.8%(前期末は66.1%)、1株当たり純資産額は2,381円01銭(前期末は2,256円32銭)となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ2億54百万円減少し、83億56百万円となりました。
当第3四半期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、5億10百万円(前年同四半期は27億39百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益において25億73百万円獲得したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、5億79百万円(前年同四半期は21億46百万円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出2億7百万円と有形固定資産の取得による支出2億38百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1億82百万円(前年同四半期は3億94百万円の使用)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額1億25百万円と配当金の支払額3億12百万円等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4億17百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。