四半期報告書-第62期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2019年4月1日~2019年9月30日)におけるわが国経済は、全体として緩やかな回復基調にあるものの、消費者マインドは弱含みで推移しており、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要があり、依然として先行き不透明な状況で推移しております。
当社グループは、国内市場における超高齢化、世帯人数の減少、共働き世帯の増加、人口減、社会の成熟化に伴うニーズの多様化に加え、デジタルテクノロジーの進展、ミレニアル世代等の新たな消費者層の拡大、アジアの成長や経済のグローバル化等、国内外の事業環境が大きく複雑に変化するなか、新価値創造による強い企業成長を目指すため2019年度から2023年度までの5ヵ年の中期経営計画「Unique 2023 ~エバラらしさの追究~」を策定しました。基本とする戦略方針を「コア事業による収益強化と戦略事業の基盤確立」「“エバラらしく&面白い”ブランドへの成長」と定め、企業成長に向けたチャレンジを継続し、エバラの独自性、面白さに磨きをかけて、当社グループの根幹を支えるコア事業の収益拡大を図ってまいります。また、将来の成長ドライバーとなる戦略事業を推進し、国内外で新たな需要、市場を開拓することで、事業規模の拡大とエバラブランドの浸透を図ってまいります。「Unique 2023」の第1フェーズ(2019~20年度)におきましては、事業基盤の整備強化やコミュニケーションの進化を通じた多様な価値創造を推進し、『黄金の味』の売上伸長、ポーション調味料の市場拡大、業務用事業の収益力強化及び戦略事業の基盤確立に向けた取り組みの強化を進めてまいります。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、255億75百万円(前年同期比0.7%減)となりました。主な要因としては『黄金の味』の減収に加え、『浅漬けの素』が最盛期の夏場における天候不順の影響を受け、売上が低調に推移したことが挙げられます。一方、手ごろな価格で焼肉やさまざまな肉料理を手軽に楽しめ、普段使いができる新定番のたれとして訴求した『極旨焼肉のたれ』が売上を伸ばしております。トップブランドである『黄金の味』の豊富な容量バリエーションと合わせ、エリアの特性やニーズに応じた商品ラインアップを展開して露出を高めたことで、第2四半期(7月~9月)における肉まわり調味料群全体の売上は堅調に推移しております。また、鍋物調味料群における『プチッと鍋』や『すき焼のたれ』が引き続き売上を伸ばしたほか、リニューアルを行った『プチッとうどん』や既存顧客の取引を拡大した物流事業は前年同期を上回る水準で推移しております。利益面につきましては、宣伝費の減少等により販管費率が前年同期を下回って推移し、営業利益は11億61百万円(前年同期比0.9%増)、経常利益につきましては、為替差損を計上したことにより11億91百万円(前年同期比2.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億87百万円(前年同期比2.2%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<食品事業>家庭用商品は前年同期売上高を下回りました。肉まわり調味料群につきましては、『極旨焼肉のたれ』が売上を伸ばしたものの、『黄金の味』や『おろしのたれ』が前年同期の水準に届かず、前年同期実績を下回りました。鍋物調味料群につきましては、『プチッと鍋』が伸長したほか、春先から夏場にかけて気温が低く推移したこと等により『すき焼のたれ』が売上を伸ばし、前年同期実績を上回りました。野菜まわり調味料群につきましては、夏場における天候不順の影響等を受け『浅漬けの素』の売上が伸び悩んだことにより、前年同期実績を下回りました。その他群につきましては、シリーズを一新した『プチッとうどん』が引き続き好調に推移したものの、チルド商品の売上が低調に推移した影響等により、前年同期実績を下回りました。
業務用商品は前年同期売上高を上回りました。スープ群やその他群において国内外における特注品減少により前年同期水準を下回ったものの、肉まわり調味料群においてコンビニエンスストア向け惣菜や外食チェーンメニューへの採用等により売上を伸ばした結果、前年同期実績を上回りました。
以上の結果、食品事業の売上高は217億33百万円(前年同期比1.2%減)となりました。
<物流事業>既存顧客の保管及び輸送需要の取り込みにより継続的に取引が伸長し、取扱量が増加した結果、物流事業の売上高は29億80百万円(前年同期比4.8%増)となりました。
<その他事業>広告宣伝事業において、企画提案等により既存顧客との取引拡大や新規顧客開拓に努めたものの、前年同期のスポット受注のカバーには至らず、その他事業の売上高は8億61百万円(前年同期比6.1%減)となりました。
財政状態の状況は、次のとおりであります。
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の総資産額につきましては、前連結会計年度末に比べ13百万円増加(前期比0.0%増)し、381億63百万円となりました。
流動資産につきましては、現金及び預金の増加等により、前連結会計年度末に比べ1億83百万円増加(前期比0.7%増)し、247億40百万円となりました。
固定資産につきましては、有形固定資産が1億27百万円減少(前期比1.4%減)し、無形固定資産は25百万円減少(前期比7.2%減)しました。また、投資有価証券の減少等により、投資その他の資産が15百万円減少(前期比0.4%減)したことで、固定資産は、前連結会計年度末に比べ1億69百万円減少(前期比1.2%減)して、134億22百万円となりました。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計額につきましては、前連結会計年度末に比べ5億94百万円減少(前期比4.4%減)し、129億30百万円となりました。
流動負債につきましては、未払金の減少等により、前連結会計年度末に比べ7億24百万円減少(前期比7.8%減)し、85億31百万円となりました。
固定負債につきましては、退職給付に係る負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ1億29百万円増加(前期比3.0%増)し、43億98百万円となりました。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の純資産額につきましては、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ6億8百万円増加(前期比2.5%増)し、252億33百万円となりました。当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は66.1%(前期末は64.5%)、1株当たり純資産額は2,414円29銭(前期末は2,364円71銭)となりました。
当社グループの資金需要につきましては、今後予想される様々な経営環境の変化に対応し、さらなる発展と飛躍を目的として、事業分野の拡大や研究及び開発体制の強化、生産設備の拡充等に、資金を活用していきたいと考えております。資金調達につきましては、グループ内の資金の一元化と低コストかつ安定的な資金確保の観点から、グループファイナンスシステムを導入しております。これは、グループ内における必要な運転資金や設備資金については、当社にて調達し、機動的かつ効率的にグループ内で配分することにより、金融費用の極小化を図っており、必要な資金は主に営業活動によって得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借り入れ等によって調達しています。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ3億19百万円増加し、119億14百万円となりました。
当第2四半期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、10億7百万円(前年同四半期は6億84百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益において11億90百万円獲得したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、4億93百万円(前年同四半期は2億44百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4億18百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1億82百万円(前年同四半期は1億52百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額2億9百万円等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億74百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2019年4月1日~2019年9月30日)におけるわが国経済は、全体として緩やかな回復基調にあるものの、消費者マインドは弱含みで推移しており、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要があり、依然として先行き不透明な状況で推移しております。
当社グループは、国内市場における超高齢化、世帯人数の減少、共働き世帯の増加、人口減、社会の成熟化に伴うニーズの多様化に加え、デジタルテクノロジーの進展、ミレニアル世代等の新たな消費者層の拡大、アジアの成長や経済のグローバル化等、国内外の事業環境が大きく複雑に変化するなか、新価値創造による強い企業成長を目指すため2019年度から2023年度までの5ヵ年の中期経営計画「Unique 2023 ~エバラらしさの追究~」を策定しました。基本とする戦略方針を「コア事業による収益強化と戦略事業の基盤確立」「“エバラらしく&面白い”ブランドへの成長」と定め、企業成長に向けたチャレンジを継続し、エバラの独自性、面白さに磨きをかけて、当社グループの根幹を支えるコア事業の収益拡大を図ってまいります。また、将来の成長ドライバーとなる戦略事業を推進し、国内外で新たな需要、市場を開拓することで、事業規模の拡大とエバラブランドの浸透を図ってまいります。「Unique 2023」の第1フェーズ(2019~20年度)におきましては、事業基盤の整備強化やコミュニケーションの進化を通じた多様な価値創造を推進し、『黄金の味』の売上伸長、ポーション調味料の市場拡大、業務用事業の収益力強化及び戦略事業の基盤確立に向けた取り組みの強化を進めてまいります。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、255億75百万円(前年同期比0.7%減)となりました。主な要因としては『黄金の味』の減収に加え、『浅漬けの素』が最盛期の夏場における天候不順の影響を受け、売上が低調に推移したことが挙げられます。一方、手ごろな価格で焼肉やさまざまな肉料理を手軽に楽しめ、普段使いができる新定番のたれとして訴求した『極旨焼肉のたれ』が売上を伸ばしております。トップブランドである『黄金の味』の豊富な容量バリエーションと合わせ、エリアの特性やニーズに応じた商品ラインアップを展開して露出を高めたことで、第2四半期(7月~9月)における肉まわり調味料群全体の売上は堅調に推移しております。また、鍋物調味料群における『プチッと鍋』や『すき焼のたれ』が引き続き売上を伸ばしたほか、リニューアルを行った『プチッとうどん』や既存顧客の取引を拡大した物流事業は前年同期を上回る水準で推移しております。利益面につきましては、宣伝費の減少等により販管費率が前年同期を下回って推移し、営業利益は11億61百万円(前年同期比0.9%増)、経常利益につきましては、為替差損を計上したことにより11億91百万円(前年同期比2.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億87百万円(前年同期比2.2%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<食品事業>家庭用商品は前年同期売上高を下回りました。肉まわり調味料群につきましては、『極旨焼肉のたれ』が売上を伸ばしたものの、『黄金の味』や『おろしのたれ』が前年同期の水準に届かず、前年同期実績を下回りました。鍋物調味料群につきましては、『プチッと鍋』が伸長したほか、春先から夏場にかけて気温が低く推移したこと等により『すき焼のたれ』が売上を伸ばし、前年同期実績を上回りました。野菜まわり調味料群につきましては、夏場における天候不順の影響等を受け『浅漬けの素』の売上が伸び悩んだことにより、前年同期実績を下回りました。その他群につきましては、シリーズを一新した『プチッとうどん』が引き続き好調に推移したものの、チルド商品の売上が低調に推移した影響等により、前年同期実績を下回りました。
業務用商品は前年同期売上高を上回りました。スープ群やその他群において国内外における特注品減少により前年同期水準を下回ったものの、肉まわり調味料群においてコンビニエンスストア向け惣菜や外食チェーンメニューへの採用等により売上を伸ばした結果、前年同期実績を上回りました。
以上の結果、食品事業の売上高は217億33百万円(前年同期比1.2%減)となりました。
<物流事業>既存顧客の保管及び輸送需要の取り込みにより継続的に取引が伸長し、取扱量が増加した結果、物流事業の売上高は29億80百万円(前年同期比4.8%増)となりました。
<その他事業>広告宣伝事業において、企画提案等により既存顧客との取引拡大や新規顧客開拓に努めたものの、前年同期のスポット受注のカバーには至らず、その他事業の売上高は8億61百万円(前年同期比6.1%減)となりました。
財政状態の状況は、次のとおりであります。
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の総資産額につきましては、前連結会計年度末に比べ13百万円増加(前期比0.0%増)し、381億63百万円となりました。
流動資産につきましては、現金及び預金の増加等により、前連結会計年度末に比べ1億83百万円増加(前期比0.7%増)し、247億40百万円となりました。
固定資産につきましては、有形固定資産が1億27百万円減少(前期比1.4%減)し、無形固定資産は25百万円減少(前期比7.2%減)しました。また、投資有価証券の減少等により、投資その他の資産が15百万円減少(前期比0.4%減)したことで、固定資産は、前連結会計年度末に比べ1億69百万円減少(前期比1.2%減)して、134億22百万円となりました。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計額につきましては、前連結会計年度末に比べ5億94百万円減少(前期比4.4%減)し、129億30百万円となりました。
流動負債につきましては、未払金の減少等により、前連結会計年度末に比べ7億24百万円減少(前期比7.8%減)し、85億31百万円となりました。
固定負債につきましては、退職給付に係る負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ1億29百万円増加(前期比3.0%増)し、43億98百万円となりました。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の純資産額につきましては、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ6億8百万円増加(前期比2.5%増)し、252億33百万円となりました。当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は66.1%(前期末は64.5%)、1株当たり純資産額は2,414円29銭(前期末は2,364円71銭)となりました。
当社グループの資金需要につきましては、今後予想される様々な経営環境の変化に対応し、さらなる発展と飛躍を目的として、事業分野の拡大や研究及び開発体制の強化、生産設備の拡充等に、資金を活用していきたいと考えております。資金調達につきましては、グループ内の資金の一元化と低コストかつ安定的な資金確保の観点から、グループファイナンスシステムを導入しております。これは、グループ内における必要な運転資金や設備資金については、当社にて調達し、機動的かつ効率的にグループ内で配分することにより、金融費用の極小化を図っており、必要な資金は主に営業活動によって得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借り入れ等によって調達しています。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ3億19百万円増加し、119億14百万円となりました。
当第2四半期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、10億7百万円(前年同四半期は6億84百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益において11億90百万円獲得したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、4億93百万円(前年同四半期は2億44百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4億18百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1億82百万円(前年同四半期は1億52百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額2億9百万円等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億74百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。